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サッカー日本代表のユニフォームが青い理由は?チコちゃん


25年6月20日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『サッカー日本代表のユニフォームが青いのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。

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ゲスト出演者

【ゲスト】土田晃之、サーヤ

【VTRゲスト】なし

サッカー日本代表のユニフォームが青いのはなぜ?

1問目の出題は、

なんでサッカー日本代表のユニフォームは青いの?

チコちゃんの答えは、

東大の色

解説はサッカージャーナリストの後藤健生さん。

国際試合で使用されるユニフォームの色はその国の国旗や国章の色をモチーフにするのが一番多いパターンですが、国を表すチームカラーはナショナルカラーとも呼ばれ、サッカーなどの特定のスポーツ以外でも統一の色やデザインが採用される事もしばしば。

実際、日本代表でもラグビー、バスケットボール、バレーボールなど多くのスポーツで日の丸を連想させる赤や白を基調とするユニフォームを採用していたり。

その一方でサッカー日本代表に関してはサムライブルーの愛称と共に「青」のイメージが印象的ですが、その根底にあるのが東大のユニフォーム。

サッカー日本代表が初めての国際試合を戦ったのは1917年に東京で開催された第3回極東選手権まで遡り、この頃の日本はストックホルム五輪を経てようやく国際スポーツに日本国民の注目が集まり出したというタイミングで、この大会で日本は初めて国際的なスポーツ大会を開催する事に。

1913年から東アジア初の国際スポーツ大会として始まったこの極東大会では様々な競技が実施されましたが、その中にあったサッカーに日本が開催国として出場するにあたり日本では現在のような選抜チームではなく国内予選を勝ち上がったチームが出場するというルールを採用し、そこで選ばれたのが東京高等師範学校(現在の筑波大学)チーム。

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ユニフォームはサッカー部が普段来ているユニフォームをそのまま日本代表のユニフォームとして採用したので、その色はえび茶色に。

ところが日本代表の結果はせっかくの母国開催にも関わらず、フィリピンチームを相手に15点失点、中華民国チームを相手に5失点と惨敗を喫し、その後の極東大会でもサッカー日本代表チームは10年間で1勝9敗と散々な成績に。サッカー日本代表が青以外を着て負け続けた歴史

そんな中で迎えたのが再び東京で開催される事となった1930年の第9回極東選手権で、ここで何としても結果を残したいと考えた日本陣営は、遂に国内予選の優勝チームから日本代表チームを選ぶのではなく、選抜チームとして大会に挑む決断。

とはいっても全国から有望な選手を招集してテストマッチを行いながら選抜チームを決めるためのお金や時間は足りておらず、そこで執られたのが当時のトップリーグである関東大学リーグの最強チームと目されていた東京帝国大学(現在の東大)チームを主体とし、そこにいくつかの大学の有力選手を加えて日本代表チームとするアイデア。

そして初めて選抜チームとして極東選手権に挑むサッカー日本代表の為に遂に特別なユニフォームが用意される事となり、そこで採用されたカラーが青色。サッカー日本代表ユニフォームが初めてブルーになった大会

大半を東京帝国大学の選手が占めていたという事もあって、東京帝国大学のユニフォームカラーだったライトブルーがそのまま日本代表の色として使われ、そんな中で挑んだ極東選手権で日本代表は見事に初優勝を果たして最高の結果を手にする事に。

この優勝をきっかけにその後の1934年第10回極東選手権でもライトブルーを着た選抜チームがサッカー日本代表として大会に出場し、1936年にサッカー日本代表として初めてのオリンピックとなるベルリン五輪に初出場を果たした時もやっぱりユニフォームカラーはライトブルー。

この時は優勝候補と目されていたスウェーデンを相手に3-2で勝利をあげて、オリンピック初出場ながらベスト8と健闘した日本代表はその後、ライトブルー、青、ネイビーと少しずつ色を変えつつも「青」基調のユニフォームを着続けて国際大会を戦っていく事に。

途中では上は白、下が青のパターンや上下が白でデザインとして入ったラインだけ青といったパターンも採用されましたが、実は青の他に「白」が使われた理由については謎。

こうして時を経た1988年、遂に日本代表のユニフォームに大きな変化が起こり、サッカー日本代表としては初めて真っ赤なユニフォームを採用。サッカー日本代表のユニフォームが初めて赤に

当時の日本代表を率いていた横山監督の意向で世界の強豪チームが国旗のカラーをユニフォームに採用しているので日本でも同様に日の丸のイメージから赤にというこの大胆な変更はその甲斐がなく、W杯1次予選敗退と成績が振るわなかった上に世間の評判もイマイチと良いとこなしに終わってしまい、赤い日本代表ユニフォームはすぐに消滅。

その後1992年には日本代表初の外国人監督となるハンス・オフト監督を指揮官として再び青い日本代表が復活し、すると途端にこの時に開かれたアジアカップで日本代表は初優勝を飾って、やっぱりサッカー日本代表にとっては青が縁起が良いという結論に。

その後はサッカー日本代表=青がすっかり定着して、青を基調としながら様々なデザインのユニフォームを着て国際大会を戦っていく事になりますが、後藤さんとしては同じくユニフォームに青を選んでいるイタリア代表やフランス代表のチームカラーがはっきりと定まっている印象なのに対して、日本代表にはこれといった「日本代表はこの色」という明確な色が定まっていないという指摘も。

確かに毎回、日本代表のユニフォームが更新されるたびに少しずつ青色が濃くなったり薄くなったりと基本とする青色も少し変わっていたり。

という事で1問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

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