赤ちゃんが生まれてすぐ泣くのはなぜ？他の動物との違いは？チコちゃん
25年6月27日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ赤ちゃんは生まれてすぐに泣く？』の答えなどまとめてご紹介。人間と他の動物の赤ちゃんの違いとは？
ゲスト出演者
【ゲスト】野々村真、井上咲楽
【VTRゲスト】なし
なぜ赤ちゃんは生まれてすぐに泣く？
3問目の出題は、
なんで赤ちゃんは生まれてすぐ泣くの？
チコちゃんの答えは、
二足歩行になったから
解説は総合地球環境学研究所の山極壽一所長。
赤ちゃんが生まれてすぐ大きな声で泣くのはほぼ人間に限られていて、他の動物でこれをしてしまうと天敵に居場所を知らせているようなものなので実は危険な行為。
他の動物の場合は出産直後に肺呼吸に切り替わる関係で、多少せき込むという事はあっても、大声で泣くというのはまずあり得ない行為。人間と同じ霊長類のゴリラでも出産直後はとても静か。
これに対して人間の赤ちゃんが目一杯泣くのは生まれてすぐにお母さんから離されるからというのがその理由の一つで、不安を感じた赤ちゃんは自己主張をするために大声でSOS。ところが出産直後の人間のお母さんは体力を消耗している事が多く、出産時も助産師さんなど第三者の手を借りるケースがほとんどなのですぐに赤ちゃんを抱いてそのまましばらく過ごすというのはなかなか難しかったり。
対照的にゴリラやチンパンジーだとお母さんは出産直後に赤ちゃんを抱き上げ、そこから1年間は肌身離さず抱っこ状態をキープ。
スポンサーリンクつまり人間の出産は他の動物に比べて難産という事になりますが、この違いの背景には人間が直立二足歩行を始めたからというのが大きなポイント。
約700万年前に人類の祖先はそれまでの生息域だった熱帯雨林を出て草原へと進出を試み、この際に直立二足歩行をスタートさせたとされていますが、その結果として上半身を支える骨盤がお皿状に変形し、その真ん中に空いている産道を広げられないという不都合が発生する事に。
これによって人間の出産は難産になって、第三者の助けが無いと自分一人で産むというのはなかなか難しい状態に。
さらに人類の進化と共に人間の脳の大きさが巨大化を始めた事もポイントの一つで、脳が入っている頭が大きくなった事でただでさえ狭い産道を通るのがさらに難しくなって、人間のお産はより難易度アップ。
そこで人間は他の動物とは異なる出産・育児の方法をとるようになり、周囲の人間に見守られながら安全を確保した状態で人の手を借りつつ出産をするという人間ならではの出産方法を確立。
ちなみに犬や猫は生まれてすぐに鳴き声を発する動物の例として挙げられますが、その理由については詳しく分かっていないものの、人間に飼われる事を通して安心感があることと、鳴き声によって母親の母性を呼び起こしているといった説が考えられているとか。
という事で3問目は以上。
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