野球でビールかけをするようになったのはなぜ?チコちゃん
25年10月3日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『プロ野球の優勝チームがビールかけをするようになったのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。その始まりになった出来事とは一体?
ゲスト出演者
【ゲスト】吉瀬美智子、板垣李光人
【VTRゲスト】野間口徹
プロ野球の優勝チームがビールかけをするようになったのはなぜ?
1問目の出題は、
なんでプロ野球の優勝チームがビールかけをするようになったの?
チコちゃんの答えは、
カールトン半田のせい
解説は名城大学の鈴村裕輔教授。
日本で初めてビールかけが行われたのは福岡ソフトバンクホークスの前身である南海ホークスが1959年にパ・リーグ優勝をした時で、その原動力となったのは最強のアンダースローといわれたエースの杉浦忠でシーズン38勝4敗(勝率.905)で防御率1.40という驚異的な成績をあげてチームを4年ぶりのリーグ優勝に導くことに。
そして優勝を決めた夜に宿舎のホテルで祝勝会が開かれたわけですが、その席で突然にして始まったビールかけの仕掛け人となったのがカールトン半田という人物。
という事でNHKたぶんこうだったんじゃないか劇場「ルービーズ」スタート。
日系アメリカ人2世としてハワイに生まれ米マイナーリーグでプレーした後に1958年に27歳で南海ホークスに入団後、内野手として優勝に貢献したカールトン半田は優勝を決めたその夜の宴会が意外に静かな雰囲気だったのに大きな疑問を抱くことに。
というのもメジャーリーグでは優勝チームがシャンパンをかけあって喜び合うシャンパンファイトを恒例行事にしていた事もあって、日本でも同じようなどんちゃん騒ぎがあるものだと勝手に想像をしており、そんな雰囲気が微塵も無い事にカールトン半田はガッカリ。
スポンサーリンクこの優勝の前年に南海ホークスは西鉄ライオンズに10.5ゲーム差を付ける大差で首位を走りつつも、歴史的な逆転劇によって優勝を逃すという悔しい思いをしており、そこからチームはユニフォームにラインを追加してチームロゴも変更するという並々ならぬ思いでこのシーズンに臨み、
その奮起も助けとなって掴んだ渾身の優勝というこの時の喜びを何とかチームで分かち合いたいと思ったカールトン半田は自身として初めて経験する優勝という喜びを表現するため、ただただ食事と共にお酒やビールを酌み交わすだけという普通の宴会でしかない祝勝会の場で優勝の立役者となった杉浦忠に突如としてビールをかけるという大胆な行動に。
真面目な人柄で球界の紳士とも呼ばれていた杉浦忠はカールトン半田のこの突発的な行動に一瞬あっけにとられたようですが、すぐに他のチームメイトもこの騒動に加わって祝勝会はどんちゃん騒ぎに。
この前代未聞のビールかけについて当時の野球雑誌には、すぐに祝勝会は収拾がつかないほどに大盛り上がりとなって部屋一面がビールの洪水になり、ビールの雨はエースの杉浦忠に集中して注がれることになって流石の杉浦忠も悲鳴を上げたといった内容が掲載されることに。
一方でこんな事になると一切承知していなかったホテル側が激怒した事は想像に難くないわけですが、そんなビールかけの習慣はこれをきっかけに日本のプロ野球に根付いていき、この翌年の大洋ホエールズのセ・リーグ優勝の時には既にビールかけが行われたという記録が残っており、その後はビールかけの開場として屋外が用意されるようになって今に至る事に。
という事で1問目は以上。
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