プレバト俳句冬麗戦2025 出演者&結果 冬タイトル戦優勝者は矢柴俊博で名人・特待生総崩れ
25年12月11日放送の「プレバト」は冬の俳句タイトル戦・冬麗戦という事で夏井先生に選ばれた出演者や最下位までの全作品ランキング結果など一覧でまとめてご紹介。
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出演者
【名人・特待生 11名】
犬山紙子、梅沢富美男、かたせ梨乃、こがけん、千原ジュニア、ダウ90000蓮見、フジモン、的場浩司、フルポン村上、森口瑤子、キスマイ横尾
【段位なし 5名】
キスマイ二階堂、清春、矢柴俊博、大友花恋、阿見果凛(俳句日本一の高校生)
全16名。
阿見果凛は2025俳句甲子園準優勝、伊藤園の俳句大賞トップ選出と実績十分にして夏井先生から特別枠として俳句提出OKを貰って出場枠獲得。
前回の冬麗戦までは年間優秀句を詠んだ16名が出場になっていましたが今回はルール変更。
才能アリ経験者280人がそれぞれ俳句を提出し、その中から夏井先生が選んだ優秀者16人が冬麗戦に出場という事に。さらに予選扱いの1stステージを排してそのまま決勝戦。
スポンサーリンク11位~16位最下位
受験、就職、結婚など人生のあらゆる事柄が網羅される人生ゲームは発想次第であらゆる句になり得るという自由だからこそ難しいお題。
まずは地上波の放送で紹介すらされない屈辱の下位グループたちから。
16位最下位 ダウ90000蓮見『床暖房の上 結婚マス止まる』
“結婚マス”で人生ゲームを匂わせる点は高評価ながらも、助詞の「に」が無いのでニュアンスが伝わり切れていないとダメ出し。さらには”の上”が雑になってしまった感があって『床暖房熱い』ぐらいの口語で止めてくれてくれたら10位以内は狙えたのにとダメ出し。
15位 大友花恋『カーテンはまだ 首都高を冬の雨』
作者が明かされてみると「かなりお上手になった」と夏井先生も感心。”まだ”と置く事で、引っ越ししてカーテンだけが無い事をこの単語だけで説明できているので技術的には成長がみられると一定の評価。
ただし、カーテンだけが無い事で引っ越ししたてを表現した句はプレバトでも登場していたので少し引っかかる点。それでも首都高や冬の雨が降る窓の描写を入れ込むあたりは悪くないとの事。
14位 フジモン『冴ゆる夜や 離婚決めたる ハイボール』
離婚を決めて酒を飲むというありがちな展開。ただし”冴ゆる”の季語に自分の気持ちを託そうとするその気概だけは共感できるので評価の対象に。
本人としては普段飲まないお酒を飲んだというエピソードも語っていたので、その辺を上手く取り込めていたらもう少し順位が上がったかも?
スポンサーリンク13位 森口瑤子『失恋に おでん酒とは 平凡な』
“平凡”というワードを直接的に句に取り込むのはかなり勇気のいる事で、それに挑んでいるのはとても面白いと夏井先生。ただし、失恋しておでん酒をヤケ酒に飲むという展開がベタすぎるので評価を落とす事に。
12位 かたせ梨乃『御降(おさがり)のオファー 「極道の妻たち」』
“御降”は新年の季語で正月・三が日に降る雨や雪を指す語ではあるものの、この句はエピソードそのものにオリジナリティやリアリティがあるので技術的なものを遥かに越えた句材の魅力だけでこの順位に。
11位 キスマイ横尾『姪は投資王 除夜の人生ゲーム』
姪っ子がゲームで投資王になっているというシチュエーションに妙なリアリティを感じさせる句ではあるものの、”除夜”の季語が動くかもしれないのが敗因。また、はっきりと人生ゲームと書かなくても、姪は投資王で何となくイメージさせて、もうひとひねり出来ていれば評価も変わったかもと夏井先生。
スポンサーリンク4位~10位
人生ゲームというお題で自分の人生を詠むのはOKだとしても、もう少し人生ゲームに寄せる工夫が欲しかったと夏井先生。
さらに、新品のこはぜの足袋を履いた人が初芝居を見に行く句とも解釈できるのも問題。演者側であるともっと絞っていれば「俺の人生」と胸を張って言えるのにもったいないという指摘。
また、新品のこはぜは大体固いので、わざわざ言う必要もないと重ねてダメ出し。
『新品のこはぜ 母亡き初芝居』とすると母を回想する「俺の人生」をしっかり打ち出しつつ、母と初で韻を踏んで調べも良くなって完成度アップ。
実は前回の冬麗戦もこの10位という事で2年連続でギリギリ放送。
老と若を並べる事でイメージの対比を作り、”に告ぐ”というこれ見よがしの書き方で若いニヒルな感じを演出していて作り方としては上手と夏井先生。
ただし”梅雨入前”の季語の選択が疑問の残る所で、本人としては6月に実際にあった出来事で不安定な心持ちをこの季語で表現したのは分かるものの、冒頭にこういったジメジメしたものを置いてしまうと”若き離郷”のフレッシュな魅力がやや削がれてしまうとダメ出し。
『老犬に告ぐ 六月の若き離郷』とすると六月と若きが響きあって、六月という不安定ながらもどこか生き生きさも感じさせるイメージを持った季語を選んで、この位置に置くのが正解との事。こうなっていたら優勝争いに絡む作品だったと夏井先生。
これまでは上五か下五かに季語を入れるぐらいしか出来なかったのが、こんな所に季語が入れられるようになったと成長が伝わってくる一句と夏井先生も笑顔。
ここだけ幼稚園クラスのような褒め方ですが、”小春”の季語で明るい気分を表現し、エピソード自体も芸能界ならではのオリジナリティとリアリティを伴っていて優秀句。
スポンサーリンク並んでいる語からバンドやチームである事はすぐに分かった上で、本来淡いものである冬の虹が濃くはっきり出ている事で自分の決断に対して「良し」と虹が言ってくれているような、寂しい気持ちと共に決断の晴々とした感情が伝わってくると夏井先生。
“貰ふ”の位置が秀逸で、ここに置いたことで赤本に何を貰う?と読者の興味をひきつけ、その直後に”寄せ書き”が来るので賑やかな文字たちがすぐに頭に浮かび”冬夕焼”は学校帰りのいつもの景色を想起させつつも、明日はきっと晴れるかも?それとも寒くてしんどい?と複雑な感情がこの季語に詰まっているので良い選択。
蕎麦湯の味や手に伝わるぬくもりなどが”かな”の詠嘆に下支えされており、全体の構造がとてもよく出来ていると、こがけん作とあとから聞いてかなり驚いた様子の夏井先生。
日常の象徴のような”納豆”と後半の出来事を取り合わせようとしたという判断が成功していると夏井先生。
また、語尾の”る”を2回連続させて淡々と描いている点がかえって胸に刺さって来てお見事。
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映像のみを切り取った句にもかかわらず、その先に様々な人生が見えて来る魅力を持った句で桶に残った仏花を見ているのはどんな人なのか?と想像を掻き立てられて、自分の思いを”寒灯や”の季語に全て託す覚悟は夏井先生をして「俳人になられましたね」と褒め言葉。
“コート脱ぐ”という描写で人物が何となく伝わって来て、これを最後に置く配慮はお見事と夏井先生。
スポンサーリンク人生ゲームをしながらおでんをつついていたら、何か一味足らないな?という思いが込み上げて来て、一味足らない人生?ああそうか僕の人生って常に何か足らないんだなとしみじみと思ったという哀愁漂う一句。
いきなりお題そのままの”人生ゲーム”で始める直球勝負を挑んだ句に見せかけて、実は自分の人生について語っているという技巧的な構造。
炊き込んでいるうちに色んな味わいが出て来て、それこそが人生というニュアンスにも解釈できて、一句の奥行きが広がる作品「上手いもんでしたね」と夏井先生の評価。
という事で2025年冬麗戦の優勝者は段位なしのダークホースがまさかの下剋上という事で矢柴俊博が初の栄冠。
以上、冬麗戦2025結果でした。
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