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温泉で頭にタオルをのせるのはなぜ?意味はある?チコちゃん


25年6月6日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『温泉に入る時頭にタオルをのせるのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。

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ゲスト出演者

【ゲスト】太田光、ゆうちゃみ

【VTRゲスト】なし

温泉に入る時頭にタオルをのせるのはなぜ?

1問目の出題は、

なんで温泉に入る時頭にタオルをのせるの?

チコちゃんの答えは、

脳をオーバーヒートさせないため

解説は東京都市大学の早坂信哉教授。

温泉で頭にタオルをのせるのは何となくの雰囲気や、他の置き場がないからという理由でそうしている人も多いところですが、実はあの温泉のよくある光景には意味があると早坂先生。

お湯で体温が上昇すると血管の内側から血管の筋肉を緩ませる物質の一酸化窒素が分泌され、さらには体がリラックスする際に働く副交感神経も刺激されますが、この2つの要素によって全身の血管が広がって血流がアップして酸素や栄養を含んだ血液が全身を巡りやすくなって疲労回復や新陳代謝が促進される事に。

これによって温泉の健康増進効果が発揮されるわけですが、その反面、入浴で温まった血液が脳に流れ込むと脳全体の温度が上がってしまうというあまり歓迎できない事も同時に発生。

これが行き過ぎて脳がオーバーヒートを起こしてしまうと内臓や筋肉を働かせる指令が上手く出せなくなってしまい、だるさやめまいを引き起こすリスクがアップ。いわゆるのぼせといわれる状態に。

こうなるのを防ぐにはシンプルに脳を冷やせばいいわけで、頭に濡らした冷たいタオルをのせるのが効果的と早坂先生。乾いたタオルでは効果は期待できないのであくまで冷たい濡れタオルが条件。

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たった一枚のタオルでも水で濡らして使う事で頭の表面を走る血管を冷やす効果は十分だそうですが、そもそもこんな事を初めにやり始めたのは誰なのか?いつ頃なのか?詳しい文献が残っていないのではっきりとは言えないそうですが、この頭タオルはのぼせだけではなく立ちくらみを防ぐ効果もあるとか。

立ちくらみは立ち上がった際に体中の血液が重力によって足の方に溜まる事で脳に送られる血液が一時的に減ってめまいやふらつきを感じる症状を指しますが、これは温泉などお湯から出た瞬間にも起こりやすいので要注意。

というのも入浴時には血流がアップしているのと同時に体に水圧がかかって血管が程よく締め付けられて血流が速く流れ過ぎないようにバランスを取っている状態になっているのですが、この状態でお湯から出ると水圧が急に無くなるせいで一気に血管が広がって、血液が重力の影響を受けて足の方へ猛スピードで流れ込む事に。この時、能へ送られる血液が一時的に減ってしまうので立ちくらみを起こしやすいというメカニズム。

これを防ぐためには頭にのせた冷たいタオルで顔や腕を拭いて交感神経を刺激して血管を収縮させてやるのが効果的。ポイントはお風呂から上がる前に顔や腕を拭く事で、こうしてやることで「これからお風呂から出る」という準備を体にさせるのが大事。

何をしないままお湯から上がると血圧が下がって血液が足に集まってしまっていますが、お湯から出た直後の血圧の実験で5ポイント低下

冷たいタオルで顔を拭いてからお湯から出ると、お湯から出る直前に冷やしたタオルで顔を拭くと血圧がアップ

このように血圧がグッと上がるので立ちくらみ防止に。

他に交感神経を刺激するものとして腹が立ったエピソードを話したり、考えたりすることでも冷たいタオルの代用になるはずという仮説のもと、実際に実験してみると、本当に血圧が上がって冷たいタオルの代わりに腹が立ったエピソード披露でもOKという事が立証される事に。

という事で1問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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