あさイチ今日の本紹介は小泉八雲の妖怪図鑑、ときめく妖怪図鑑、いるのいないの、おばけのこなど
25年10月24日放送のNHK「あさイチ」特選エンタ本紹介コーナーはゲストの寛一郎とおばけの本特集という事で書籍一覧をまとめてご紹介。
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小泉八雲の妖怪図鑑
『小泉八雲の妖怪図鑑』
朝ドラ「ばけばけ」のモデルになっている小泉八雲のひ孫で小泉八雲記念館の館長である小泉凡が監修した本。
西洋人の八雲がいかにして日本に興味を持って帰化するに至ったのか?という紹介から始まり、八雲が日本で出会って魅了された多種多様な妖怪が一覧で掲載されており、例えば雪女の項目では八雲がどこでその話を見聞きしたのか?雪女に関する各地に伝わる民話などを八雲がまとめて、彼なりの脚色を加えた要旨などがまとめられていたり。
その他にも八雲が独自に収集していた妖怪に関する古い書籍に関する情報や手書きイラストや妖怪絵師の特集など昔ながらの怪談話を日本に浸透させた立役者が外国人の手によるものだったというのが深く理解できる一冊。
ときめく妖怪図鑑
『ときめく妖怪図鑑』
カラフルでユーモラスなイラストで描かれた妖怪が満載でページによって文字の大きさを変えたり、背景カラーが変わっていたりと遊び心も加わった読みやすい一冊。
図鑑としての内容も充実しており、妖怪が日本でどのように生まれて伝承されて来たのかという歴史や解説から始まり、妖怪のイラスト、要旨、基本データ(大きさ、出没地、怖さレベル)といった図鑑の基本的な要素の他に「妖怪に会いに行く」というテーマで全国各地の妖怪の名所に関するガイドなども。
いるの いないの
『いるの いないの』
作者はミステリー小説や怪談・妖怪に関する作品を多く手掛ける京極夏彦で、イラストは猫の絵を得意とする町田尚子が担当し、さらに妖怪雑誌の辺主張をしている東雅夫が編集に携わるというゴールデントリオで作られた怪談絵本。
書店員のおすすめ文によると「1ページずつゆっくりめくって静かに静かに読んでください。決して最後のページを先に見てはいけませんよ」
物語はある少年がおばあちゃんが飼い猫たちと一緒に住む古い日本家屋に引っ越して来るところから始まり、高い天井のはりの暗闇がどうしても気になる少年はある日…
かわいらしいイラストでありながらどこか不気味な空気感が漂う不思議な味わいや意味深なタイトルの本当の意味など読めばきっと分かるはず。京極夏彦の他にも有名作家が担当してシリーズ化されている怪談絵本なので気になった人は他の作品も是非。
ゲストの寛一郎はここまで煽られるとやっぱりラストがどうなるのか知りたくてしょうがないという事で「今日中に片づけたい」とこの一冊が気になった様子。
おばけのこ
『おばけのこ』
作者はフィンランドを拠点に世界中でイラストレーターやデザイナーなど幅広く活動しているアーティストのテルヒ・エーケボム。
絵本という体裁をとっていながら実物はかなりぶ厚い一冊になっていて、中身は1ページずつコマ送りのように絵が少しずつ進む構成で、文字情報は最小限に抑えられていて美しい絵と共に情景を追っていくだけで登場キャラクターの心情が伝わってくる、まさに絵をベースにして楽しむ絵本。
物語は子どもを亡くしたと思われる一人の女性がかつて貧しい家のお年寄りや子どもが捨てられていたという怖い伝承が残る森の近くに引っ越して来るところから始まり、ある日、女性の部屋に子どものおばけが現れ、おばけと一緒に過ごすうちに徐々に癒しを得られるようになった女性。ある時、子どものおばけと一緒に謎のうめき声のする森へ向かう事になり二人の身に何が起こるのかは実際に見てのお楽しみ。
以上、あさイチでおすすめされたおばけの本一覧でした。
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