スタッフを表す英語 “staff”と”staffer”の違いは?ヤフー知恵袋を信用してはいけない理由
スタッフや従業員を表現する英単語といえば、文字通り”staff”が思いつきますよね。では主にアメリカ英語で使われる”staffer”という単語との違いは何でしょう?
試しに「staff staffer 違い」や「staff staffer」などで検索してみると、トップに表示されるのはヤフー知恵袋の回答なのですが、ここに書かれた解説では大きな勘違いをしてしまいそうだということで、改めて”staff”と”staffer”の意味の違いについて整理しておきましょう。
スポンサーリンクヤフー知恵袋の解説
Googleの検索結果でトップに表示されるのはヤフー知恵袋のこんな解説文になっていますね。
ベストアンサーに選ばれている回答によると、
stafferは「社員・職員・部員」という限定な意味。
staffは「幹部・幹部の補佐役・参謀」の意味も含む広義的に使われる。
といった解説になっていますね。さらに、
stafferはヒラでstaffは幹部もカバーする単語というニュアンスで解説してあります。
この解説文から、
「なるほど。幹部を表現したい時はstaffを使って、ヒラを表現したいときはstafferか。」と理解してしまう所ですが、これは大きな間違いです。
スポンサーリンクstaffとstafferの違い
ではstaffとstafferの正しい意味の違いについてですが、
staffは働いているグループ全体、いわばスタッフ陣
stafferは働いているグループの中の1人
というのが実際の意味になります。
英語的に覚えておくと分かりやすいのが「staffer = a member of a staff」
これで覚えておけば、stafferとはstaffの中の1人を表現する時に使う単語というニュアンスの違いが明確かなと思いますね。
また、stafferは”a White House staffer(ホワイトハウスの職員)”や”a New York Times staffer(ニューヨークタイムズの職員)”のように政府・政治関連の従業員や報道関連の従業員を表現する時に使われる傾向が強いですね。
ただ、”a Starbucks staffer”や”a gym staffer”と言った用法もたまに見られますので一般的な「お店のスタッフ」を表現する場合にも一応、使われるようです。
とは言っても、stafferについてはかなり限定的な使われ方をしているということなのでネイティブでもこの違いについてあやふやだったりするようで、スタッフの中の1人を表現したい場合は”a staff member”とするのが一般的ですね。