イチョウの葉が地面を埋め尽くすのはなぜ?チコちゃん
26年11月6日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜイチョウの葉は地面を埋め尽くす?』の答えなどまとめてご紹介。カエデやケヤキなど他の落葉樹には無いイチョウならではの特徴とは?
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】観月ありさ、ウエンツ瑛士
【VTRゲスト】なし
なぜイチョウの葉は地面を埋め尽くす?
1問目の出題は、
なんでイチョウの葉は地面を埋め尽くすの?
チコちゃんの答えは、
一本の木についている葉っぱが一度にドサっと落ちるから
解説は東京理科大学の舘野正樹非常勤講師。
秋に葉を落とす樹木は落葉樹と呼ばれ、イチョウの他にもカエデやケヤキなど様々な種類がありますが、これらは冬が近づくとあえて葉を落として寒い冬を乗り切る準備をするのが特徴的。
葉が緑の間は太陽光によって光合成をする事で必要な栄養分を葉から幹へ送る事が出来ますが、秋になって気温が下がって日差しが弱くなると光合成の効率が低下。葉が黄色や赤に色づき始めると同時に次の春を迎えるために幹は必要な栄養を葉から回収するという冷酷な判断を下す事に。この回収作業中、葉の付け根部分に養分の行き来をストップする組織・離層(りそう)が作られ、そのうち離層から葉が脱落して落ち葉に。
スポンサーリンク私たちが紅葉を楽しむ多くの落葉樹は同じ木でも日当たりなどの条件によって葉が色づくタイミングも離層が作られるタイミングがバラバラなので、全ての葉が落ちるまでには通常1~2週間かかるケースが多く、少しずつ時間をかけて葉を落としていきますが、イチョウの場合は一本の木でタイミングを合わせたように一生に離層を作るという特徴があり、葉が落ちるタイミングはほぼ一緒。
そのため、パラパラと数枚が落ちていく落ち葉のイメージを覆すようにイチョウの場合は一度落ちだすととめどなく雨あられのように葉が降り注ぐという特異な光景に。そのスピードは落葉が始まってから数時間から1日でほぼ枝だけの状態になるほど。
なぜイチョウがこのような落ち葉をするのか?日本を含めて世界中にあるイチョウは人の手で植えられたもので、周囲に競い合う樹木が少なく一本一本が日当たりの良い場所に植えられている事も関係しているのかも?と舘野先生。
つまり一度にドサっと落葉するので地面を埋め尽くすというのが答えなわけですが、もう一つの要因も関係しているそうでそれがイチョウの葉は地面に落ちた後でも比較的長く生きているからというもの。
イチョウは他の木に比べて水分を多く含んでいて葉も幹も燃えにくいとされていて、関東大震災があった際にもこの特徴のために生き残ったイチョウの木が多く、火事に強い木は街路樹向きという事から道路沿いにはイチョウ並木が多く見られるようになっているわけですが、イチョウの葉は地面に落ちた後もカサカサと乾いておらず、表面がツルツルしていてかなり生き生きしているのも火事に強いポイントに。
スポンサーリンク実はイチョウの葉の表面にはクチクラというワックスのような油の層があり、このクチクラ層があるおかげでイチョウは落葉した後も水分を失いづらく、カエデやケヤキの葉がすぐに乾燥して粉々にちぎれたり、風で飛ばされたりするのとは大違い。
つまりイチョウは離層を一斉に作って葉を一気に落とすだけではなく、地面に落ちた葉が粉々になったり、風で吹き飛ばされたりする事無く長く細胞が生き続けているために地面を埋め尽くしやすいというのが答え。
ちなみにイチョウは広がりを持った葉をしているように見えるので広葉樹の仲間と思われがちですが、その葉をよく見てみると網目状に葉脈が広がる広葉樹とは異なり、葉脈が細かく縦に入っており、これはどちらかといえば針葉樹の特徴。
※裸子植物であるイチョウは広い意味では針葉樹と同じ系統であるとされる
この葉脈のパターンもポイントで、葉脈が網目状になっているとその網目に沿って葉が粉々になりやすい一方、イチョウは葉脈が縦に入っているので粉々になりづらくて形を維持しやすいというのも地面を埋め尽くしやすい特徴の一つという補足で1問目は以上。
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