飛行機に左側から乗るのはなぜ?チコちゃん
26年11月6日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ飛行機は左側から乗る?』の答えなどまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】観月ありさ、ウエンツ瑛士
【VTRゲスト】なし
なぜ飛行機は左側から乗る?
2問目の出題は、
なんで飛行機は左側から乗るの?
チコちゃんの答えは、
船の舵が右側にあったから
解説は航空評論家の小林宏之さん。
飛行機には水面から離着水を行う水上機と呼ばれるタイプの飛行機がありますが、1910年にフランスで開発されたファーブル水上機がその一つ。世界初の水上機として457mの飛行を実現して大きな革新を生む事に。
この時代の飛行機といえば基本的に1人か2人乗りで多くの人を乗せる事は出来ず、長い距離を取れる滑走路が整備されていなかったのがその要因の一つ。
飛行機は飛び立つ際に翼に受ける空気によって発生する揚力(=浮き上がる力)が必要となりますが、この揚力は翼の上下を流れる空気のスピード差があるほど大きくなってより重たいものを持ち上げられるのですが、多くの人を乗せるために揚力をより大きくするには滑走路でスピードを出す必要があるわけで、そうなると短くてデコボコもあった当時の滑走路では大型の飛行機の実現は厳しいのが現実。
ブルドーザーなどの重機もなかったこの時代の滑走路整備は今とは大違いで、舗装技術なども未熟だったこともあって、滑走路といえば自然の原っぱをそのまま利用するのがほとんど。そんな状況を打破すべく飛行機開発者が目をつけたのが水面で特に整備をしなくても基本的に平らで十分な距離が取れる水面であれば加速して揚力を大きくするのも可能。
スポンサーリンクこうして水面を滑走路にする事で多くの人や荷物を載せられるようになった飛行機は時代と共にどんどん開発が進んで、遂に1929年のドイツで150人の乗客に対応する当時としては驚異的な大型飛行艇が作られるまでに。
この水面を利用する水上機では機体の左側に出入り口が作られており、その元となったのが船の構造。
9世紀頃、ヨーロッパ北部でバイキングと呼ばれる武装集団が使っていたバイキング船の構造をよく見てみると進行方向の右側に舵取り板がついており、理由は諸説あるものの右利きの人が多いので操作しやすい右側に舵が付けられたと考えられており、これがのちに「飛行機の左」に影響を与える事に。
こういった船では港につける際に右側だと舵がぶつかって邪魔になるため、そうならないためにも船の左側を接岸させるのが自然で、そうなると人が乗り降りするのは左という共通認識が誕生。そのため船は進行方向の左側を港を表すポート(港)サイド、右側をスターボード(ステアリングボード、意味は操舵板)サイドと呼ぶように。
船がこういったルールで運用されている関係で、同じ環境にある水上機(飛行艇)が逆側を向いて右側を港につけるとなると船と邪魔し合って事故のもとになってしまうため、やっぱり飛行艇も船のルールに倣って左側から乗り降りするのが基本に。
スポンサーリンクその後1920年代後半から30年代にかけて世界中で空港が建設されるようになり、重機も発達したことで滑走路も長くて平らに整備できるようになりますが、空港のビルも左側から乗り降りをする設計を踏襲したために船の慣習が飛行機にも残される事に。
そして第二次世界大戦後の1949年には世界初のジェット旅客機コメットが開発されてジェット旅客機の時代が訪れてもやっぱり出入り口は左側のままで、特に左側から乗り降りするという決まりは作られていないそうですが、どの空港も左を前提に作られているために実質的に飛行機の出入り口は左に作るというのが鉄則に。
つまり船の舵が右側についていたので左側を港につけるようになり、水上機や飛行艇がそれに倣った事で今も飛行機は左側から乗り降りするようになったというまとめ。
この船から飛行機に受け継がれたものには名称にもその名残が残っていて、
- 空港 → エアポート
- 機長 → キャプテン
- 乗務員 → クルー
- 客室 → キャビン
- 機体 → シップ
など。
ちなみに飛行機の右側についているドアは機内食や貨物の搬入用で乗客の動線と被らないようにして作業の効率化を図っているという補足で2問目は以上。
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