第4話「コード・ブルー -もう一つの日常-」完全ガイド。ナース雪村の笑顔の理由
劇場版「コード・ブルー」の公開を前にフェローたちの病院内での日常を描いたスピンオフドラマ「コード・ブルー もう一つの日常」が5夜連続で放送。今回はその第4話にあたるエピソードでナースの雪村が主人公となるお話。
第4話では小児科研修に向かった雪村が描かれ、通称スマイリーさんと呼ばれるベテラン看護師との出会いを通じて雪村に変化が。
というわけでどんなストーリーなのか、あらすじというかその全編について詳しく見ていきましょう。
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あらすじについては以下のような感じ。
雪村が見せる笑顔の訳。小児科で短期研修をすることになった雪村。小児科には病院内で噂の看護師がいる。通称「スマイリーさん」。いつでも誰にでも笑顔を振りまくのだが、かえって彼女の笑顔は他の看護師や患者からも煙たがられている。ただ、1人の少年だけを除いて。
出演者
- 名取颯馬(有岡大貴)
- 横峯あかり(新木優子)
- 雪村双葉(馬場ふみか)
- 看護師・江藤(西尾まり)
- 患者・りょうすけ(庵原匠悟)
- 看護師A(久下恵美)
- 看護師B(山城屋理紗)
小児科研修
救急のスタッフステーションではため息をつくながらエプロンなどを机に置く雪村の姿。
そこへ横峯が近づいて、
横峯「もしかして今日から?」
エプロンを広げながらそう尋ねる横峯。
雪村「研修。」
横峯「どこの?」
雪村「小児科。ってか分かってて聞かないでよ。」
エプロンは小児科スタッフのユニフォームのようだ。
横峯からエプロンを取り返して畳む雪村。
横峯「ごめんごめん。でもホントかなぁ噂のスマイリーさん。どんな時でもずっとニコニコ笑顔を振りまく、天使のような看護師!」
うんざりした表情の雪村。
そこへ名取がやってきて、
名取「そんなん噂だけだろ。」
雪村「ですよね。いないよ。普通。」
横峯「いくらなんでも四六時中笑ってるなんて無理か。」
横峯は笑顔を雪村に向ける。
雪村「でしょ?」
冷たい表情でそっけない返事の雪村。
スポンサーリンクスマイリーさん
笑顔の江藤。どうやら彼女がスマイリーさんのようだ。
江藤「雪村さん!こんにちは~!」
まるで子どもに呼びかけるように挨拶する江藤に面食らった様子の雪村。
雪村「・・はぁ。こんにちは・・・。」
江藤のエプロンに目をやる雪村。
その視線に気が付いた江藤はエプロンに付いたアップリケを指差しながら、
江藤「あぁ!これ?安心してっ!あたしのがあるから後で付けてあげる。じゃあ行きましょうか!」
雪村「はい・・・」
江藤「おはよう!」
少年患者「おはようございます。」
少年は白衣姿におもちゃの聴診器を首から提げている。
江藤「じゃ、本日も回診よろしくお願いします。」
雪村「えっ!?」
少年「西野りょうすけ9歳。腸閉塞症で入院して、絶食と点滴で治療しています。昨日から流動食を始めました。」
江藤「そうね。良く出来てる。じゃあ点滴の速度も落とそうか。」
少年「はい。」自身の経過観察をノートにメモする少年。
江藤「りょうすけくんはね、とても頭がいいの。ねえ?」
得意げな顔を見せる少年に困惑した表情の雪村。
雪村「そうですか・・・」
スポンサーリンク雪村と横峯
エレベーターに乗り込む横峯だが、そこにはエプロン姿の雪村の姿が。
横峯「あっ!似合ってるぅ~。」
うんざりしたような表情の雪村。
雪村「うるさい。」
横峯「どう?噂のスマイリーさん。」
雪村「その楽しみにしてる顔やめて。」
横峯「いいじゃん別に。」
雪村「噂通りっていうか・・・噂以上だわ。あんなにずっと明るくてニコニコしてる人初めて見たかも。」
横峯「さっすがスマイリーさん。」
他人事だと思ってイタズラっぽい笑顔の横峯。
目的階に着いたのに少しためらっている様子の雪村に、
横峯「ほら。」
エレベーターを降りていく雪村の背中に、
横峯「飲みにならいつでも行くから!」
無視してスタスタ歩いていく雪村に「チェッ」といったような表情の横峯。
他の看護師の評判
白衣姿で隣のベッドに寝ている少女に話しかけるりょうすけ。
看護師A「自分のベッドにいてね。」
それでも続けるりょうすけに今度はやや強い口調で、
看護師A「ベッドに戻って。」
しょんぼりした様子でおもちゃの聴診器を外し、白衣も脱いでベッドに戻るりょうすけ。
それを見つめていた雪村に、
看護師A「あんなこと教えなくてもいいのに。スマイリーさんも。りょうすけくんのバイタルチェックお願いできる?」
雪村「分かりました。」
すると雪村の後方で、
看護師B「あっ。ゴメンね。もう一度やってみるね。」
フォローに入ろうとする雪村だったが、
江藤「どうしました?」
看護師B「あぁ。上手く出来なくて・・・」
江藤「気管吸引難しいもんね。ちょっといい?」
不慣れな手つきの看護師に代わって吸引を手早く行う江藤。
江藤「はい終わった~。」
看護師B「すいません。ありがとうございました。」
江藤「ううん。全然大丈夫。SpO2も確認しておいてね。」
「スキルはある人なんだな」といった面持ちでその光景を見つめる雪村。
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看護師A「疲れてる時にさぁ、あれ見ると余計にキツイんだよねぇ。スマイリーさんの笑顔。」
看護師B「笑顔チョット不気味ですよね。」
スタッフステーションで噂する2人の看護師。
そこへ、
江藤「お疲れ様~!」
看護師A&B「お疲れ様です~。」
スタッフステーションを離れる2人の看護師。
それを少し離れた所で見つめる雪村。
視線を移すと眠っているりょうすけの姿。
雪村と回診
いつもの白衣姿のりょうすけ。
雪村「おはよう。」
りょうすけ「おはようございます。」
雪村「回診お願いします。」
りょうすけ「今日は三分がゆに食上げ、吐いたりはしていません。」
雪村「はい。良く出来ています。血糖測定は一日一回にしましょう。」
りょうすけ「はい。」
雪村「ご飯はどう?美味しいですか?」
りょうすけ「美味しいです。」
雪村「経過は順調なようですね。」
りょうすけ「はい!」
笑顔でやり取りする2人。
離れたところで作業する江藤にも笑顔を向けるりょうすけ。
スポンサーリンクアップリケ
スタッフステーションで何か資料を読み込んでいる江藤。
雪村「お疲れ様です。」
江藤「あっ。お疲れ様。あっそうだ!はいこれ。遅くなっちゃったけど。」
雪村「ありがとうございます。」「りょうすけくん。面白い子ですね。」
江藤「でしょ?」
雪村「江藤さんが教えたんですよね?アレ。」
江藤「りょうすけくん。将来は医者になるのが夢なの。僕みたいに長く入院してる子を助けるんだって。いつの間にか回診が日課になってて。んふっふ。雪村さん。明日もよろしくね。」
雪村「はい。」
江藤にもらったアップリケを見つめる雪村。
せめて笑顔で
アップリケを付けたエプロン姿でスタッフステーションにやってくる雪村。
そこに電話を受けていた看護師からの報告が、
看護師A「雪村さん!りょうすけくんがまた嘔吐してICUに入った!」
慌てて駆け出していく雪村。
ICUでは先に江藤が到着していたようでりょうすけくんに話しかけている。
江藤「りょうすけくん。聞こえる?どう?まだ痛む?びっくりしちゃったよねぇ。でももう大丈夫だからね。ゆっくり治してこうねぇ。」
「私笑ってるだけで、りょうすけ君に何にもしてやれなかった・・・。ごめんね。」
挿管されて眠っている様子のりょうすけに話しかけ続ける江藤。
ベッドサイドに向かう雪村。
雪村「あの・・・」
江藤「うん?」
雪村「江藤さんって・・・どうしてそんなに笑顔でいられるんですか?」
江藤「はっはっは。スマイリーさんでもいいのよ?」
雪村「えぇ?」
江藤「噂ぐらい耳に入るから。」
少し見つめ合う2人だったが、おもむろに、
江藤「私ねぇ・・・すっごい人見知りなの。だから最初の頃、患者さんにも上手く話しかけられなくて、無表情だって怖がられた。」
「うん。だから笑おうって思ったの。」
涙声で、
「でも結局、何にも変わらなかった・・・」
「だから決めたの!無表情でも笑顔でも周りから疎まれるなら、せめて笑顔でいようって。」
この言葉にショックを受けたような表情を見せる雪村。
スポンサーリンクエプロンのアップリケを掴みながら、
雪村「そんなに自分を否定しないでください。誰も癒してないわけじゃありません。少なくともりょうすけくんは江藤さんの笑顔が大好きで、あんなに懐いてるじゃありませんか。」
雪村も涙をこらえる。
雪村「りょうすけくんだけじゃない。私もその一人です。」
この言葉に堰を切ったように涙を流す江藤。
それでも笑顔を取り戻して、
江藤「ありがとう。」
笑顔の2人。
アップリケをギュッと掴む雪村。
雪村の笑顔
救急のスタッフステーションに戻ってくる雪村。
横峯「おかえり。」
笑顔を作る雪村は、
雪村「ただいま。」
ギョッとしたような表情の横峯と名取。
名取「具合悪いの?」
この一言に一気に表情が変わって目をひん剥いて、
雪村「悪くありませんっ!」
そんな雪村を見つめる名取と横峯。
その視線に気づいた雪村はそそくさとスタッフステーションを後にする。
病室に向かった雪村は、
雪村「おはようございます。点滴の交換しますね。」
笑顔で患者に接する雪村だった。
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