テニス選手のオフトレーニングについて。テニスに必要な筋肉とは?錦織圭選手の場合。
スポーツ選手にとって長いシーズンを戦う上で重要となってくるのがオフトレーニングです。日本ではあまり詳しい様子が語られることが少ないテニス選手は一体どんなオフを過ごしているのでしょうか?
そこで、日本を代表するテニス選手で今や世界のトップランカーとして注目を集める錦織圭選手のオフトレーニングの様子についてATPツアーの公式チャンネルがアップした動画に添って見てみましょう。
テニス選手の筋肉についても多く触れられていますね。
スポンサーリンクIMGアカデミー
Youtube – Off Season Training With Kei Nishikori
錦織圭選手はフロリダにあるIMGアカデミーに所属しており、彼のオフトレーニングはその地で行われています。
自分にとって最高の環境でトレーニングに集中する事ができます。とても静かな場所ですし、ここが気に入っています。」と語る錦織圭選手。
テニスファンだけではなく多くの日本人が錦織選手の事を知っています。彼は大スターなんです。」そう語るのはNHKのコヤマさん。
「テニスは日本においてはメジャーな競技ではありませんでしたが、錦織選手の活躍でテニススクールがいっぱいになってしまうほどにテニス人口も増えていてすごい反響です。」
常に10を超える日本のメディアが錦織選手を追いかけています。
「見てもらえれば分かるように、多くのメディアが錦織を追いかけていて、ビッグスターのような扱いです。そんな中でテニス以外にも沢山の事をこなさなければいけませんが、そんな状況を彼は良く理解しており、我々もトレーニングやメディア対応など最大限に努力しています」とダンテ・ボッティーニコーチ。
錦織圭「13歳ぐらいの頃、ここでの生活では英語も話せず違う文化の中でキツイ時期を過ごしましが、10年以上を過ごしてきてここでのトレーニングが今では気に入っています。」
ウォームアップかクールダウンの映像でしょうか、ステーショナリーバイクを漕ぎながら、肘のストレッチを行っています。バイクのメーカーはSchwinですね。
錦織圭「特にコート外でのトレーニングを行っていて、2017年のシーズンは今までに無くタフな年になる為、ダンテコーチと共にトレーニングに励んでいます。」
「ダンテコーチは世界中のツアーを共に転戦していて、マイケル・チャンコーチは主要大会のみ帯同しています。」「3人でトレーニングするようになってから3年ぐらいでしょうか。ダンテコーチとは6年ぐらいですね。」(マイケル・チャンとは2013年12月から、ダンテ・ボッティーニとは2011年から)
オフコートでのトレーニング映像
大腿四頭筋のストレッチ、ふくらはぎのストレッチを行っています。筋肉の筋が浮き上がっているのが分かります。
内転筋のダイナミックストレッチも行っていますね。サッカー選手もよく行っている定番のストレッチです。
続いては左右の腕を交互にねじるようにして捻りを加えるストレッチ。
サッカー日本代表の長友佑都選手も行っているヨガの動きである猫のポーズですね。体をひねったり、体幹トレーニングも行っているようです。
次は片足ヒップリフトを行っています。お尻やハムストリングス(太もも裏)に効果のあるトレーニングです。ハムストリングスの盛り上がった筋肉が見て取れます。フットワークを支える大事な部位です。
バランスボールを使ったプランクでやや体を揺らしながら効果を高めているようです。
使っているバランスボールはこれでしょうか。
SPRI Ultraball
http://www.spri.com/product/spri-ultraball-stability-ball/07-70624_2.html
バランスボールでのクランチやチューブを使った下半身トレーニングや上半身のローテーターカフもトレーニングしています。
「トレーニングは大体4時間おこなっていて、2時間ごとに区切ってあります。その日によって多少差がありますが、1時間半から2時間はコート外でのトレーニングです。」
コートでのトレーニング映像
「ランキングが上がるほどに基本を大事にしており、悪い所を改めるように努めています。そのおかげでランキングも上げる事が出来ています。」
錦織選手は特にセカンドサーブの改善が課題と言われている通り、毎年十分な時間をかけてサービス練習(特にスライスサーブ)に取り組んでいるようです。ストロークの精度をもっと上げて、メンタル面の向上も今後の課題としているようです。
昨シーズン(2016年)はグランドスラム大会(四大大会)であるウィンブルドンや地元大会である楽天オープンなどの大事な大会で怪我のため満足なプレーが出来ない時期があったことが反省点として語られています。
ウィンブルドンでは4回戦のマリン・チリッチ戦で棄権。楽天オープンでは2回戦のジョアン・ソウザ戦で棄権という結果でした。
ただ、2016年はATPマスターズ1000大会(グランドスラムに次ぐ規模の大会)で2回決勝に進出し(3月のマイアミ・オープン、7月のロジャーズ・カップ)、何と言ってもリオオリンピックでは銅メダルも獲得できました。良いシーズンだった事は間違いないようです。
オーストラリア・メルボルンで開催されるグランドスラム大会の全豪オープンはシーズンで最も早く行われるビッグトーナメント。
2017年大会では既にロジャー・フェデラー選手にフルセットの末破れてしまいましたが、他のグランドスラム大会やグランドスラム大会に次ぐ規模のATPマスターズ1000大会でのタイトル獲得を誓う錦織圭選手。
日本のテニスファンの期待は高まっていますね。