空気を読むとは科学的にどんな意味?7つの表情を0.2秒で探っている!?チコちゃんに叱られる
21年1月22日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されたのは『空気を読むって何してる?』という疑問。いかにも日本人的な言い方もされるこの「空気を読む」というワードですが、そこには本音と理性の狭間に存在するわずか0.2秒に表れる7つの表情がポイントになるようで、その真実とは?
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】アンミカ、岩田剛典
【VTRゲスト】なし
空気を読むって何してる?
3問目の指名は、
この中で一番、世渡り上手な大人ってだーれ?
ここは岩田剛典さんが回答者に。
ここでチコちゃんの疑問は、
「空気を読む」っていうのは何をしてるの?
空気を読む=相手の思考を読むという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
0.2秒の本音を見ている
解説は空気を読むを科学する研究所の清水建二代表。
「空気を読む=周囲の人の0.2秒だけ見える本音を見ている」という事のようですが、人間はお互いの表情を見る事でお互いの心の内を探り合い、感じ合いながらコミュニケーションをとっている生き物。
そしてどんな人間にも生まれつき備わっている「7つの表情」があるとの事。
- 喜び
- 怒り
- 悲しみ
- 驚き
- 嫌悪
- 軽蔑
- 恐怖
の7つ。
この7つの表情こそが空気を読むときに人が見ているモノの正体。
これらの表情は脳からの指令が顔の筋肉に伝わって作られるものですが、その指令が伝わるまでの時間がポイント。
顔の表情を作る筋肉である表情筋は約30種類もあり、
例えば上司との会話の中で怒りの感情が湧く瞬間があったとすると、
その瞬間に脳は表情筋に「怒りの表情を作れ」と指令を出します。
しかし次の瞬間には「相手に怒りが伝わってはいけない」と思い直して、脳は「怒りの表情を作るな」と別の指令を上書き。
感情を抱いた瞬間に無意識のうちに出る指令の事を反射。
状況を踏まえたうえで出る指令は理性。
スポンサーリンク反射があった後に一瞬遅れて理性が働くので、反射と理性のあいだにはどうしても0.2秒~0.5秒の時間差が生まれる事に。
このわずかな時間差の間に「本音の表情」が表れてしまうんですね。
例えば猿が歯をむき出しにしたり、犬が眉の辺りを引き上げたりと動物にも様々な表情がありますが、人間はその中でも特に表情のバリエーションが豊富な生き物。
それは人間の脳が動物に比べて高度に発達していて、より複雑な感情を持つようになったから。
その様々な感情を表現する手段として表情が豊かに進化していったと考えられていますが、人間は会社や地域など大きなコミュニティに属している生き物でもあるので、全ての感情が素直に顔に出てしまうと厄介なことに。
そこで生まれたのが理性で本音を隠すという機能。その結果ほんの一瞬だけ本音が表情に表れるように変化。
一瞬の表情の変化も読み取り、それを分析して7つの感情に落とし込むという機器を使い、
担当Dに様々な質問をぶつけてその表情の変化を読み取ってみると、
なかなか的を得た分析結果に。
つまり一瞬だけ覗く本音の表情を読み取る事でその人の心境もある程度は推測できるという事ですよね。
この実験結果を踏まえて岡村さんの心根も分析してみる事に。
何も知らされないので当然ながら不審そうに実験室にやって来る岡村さんですが、
色んな写真を見せてその反応を窺うと、
相方の矢部さんの写真に対して「感謝」という言葉を口にしつつ2分ほど喋っても何の感情も表に出て来ないという結果にw
その他に和田アキ子さんや鶴瓶師匠、大好きな鯛釣りの写真には好意的な表情を浮かべていたのにこの歴然の差は一体w
岡村さん自身も後からVTRを見返して「ちょっと分からないです。何で相方見て無やったのか。」と不思議なようですが。
というわけでコチラが結論。
空気を読むとは0.2秒の本音を見ている
でした。
もうちょっと空気を読んだら?と思う時は?という問いかけには、忙しいご飯屋さんでグラスや皿を大量に片づけて厨房に戻ろうとしている店員さんに対して呼び止めて注文する人を見た時とチコちゃん。
最後に岡村さんの全体的な分析については、想定以上に喜びの表情が多く出ていた事を踏まえて、今考えると実験をした日の後にラジオで結婚を発表した事も影響していたのでは?という分析結果に。
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