なぜ渡り鳥はV字型編隊飛行をする?理由は休まず飛び続けるフォーメーション?チコちゃんに叱られる
21年2月12日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されたのは『なぜ渡り鳥はV字で飛ぶ?』という動物の生態に関する疑問。あのキレイなV字型の編隊飛行をしているその理由とは?長い移動距離を休みなく飛び続ける体力を支える為に必要というあの独特のフォーメーションのメカニズムとは?
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】堤真一、橋本愛
【VTRゲスト】なし
なぜ渡り鳥はV字で飛ぶ?
お決まりの「こんチコは~。」のいつもの挨拶からスタート。
今回は大河ドラマ『青天を衝け』から橋本愛さん&堤真一さんの2人のゲストが登場。
軽い番宣の後はすぐに1問目の指名ですが、
この中で一番、よく空を眺めているロマンチックな大人ってだーれ?
回答者は堤真一さんに。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんで渡り鳥はV字で飛ぶ?
答える堤真一さんの口元には正解マークとピヨピヨ音。これはチコった証拠ですね。
キノコは雨に弱いので自分で傘を差している=軸を濡らしたくないという答えですが、
チコちゃん「この番組始まって以来最短の、つまんねーヤツだな。」
正解を言われてちょっと悔しいチコちゃんから漢字の問題。
書くのは「ちがさき」。
神奈川県の地名ですが、
茅ヶ崎のスケバン映画をよく観ていたという橋本愛さんは大正解。
一方で岡村さん堤真一さんは残念ながら不正解。
というわけで改めてチコちゃんの答えは、
楽チンだから
解説は日本野鳥の会の会長さんでもある立教大学の上田恵介名誉教授。
白鳥や雁や鶴、ツバメなどは代表的な渡り鳥ですが、あのV字型を作って飛んでいるのは主に大型の渡り鳥たち。
日本にやってくる渡り鳥の種類には、
- 夏鳥 (春から夏に日本に来る) – ツバメ、カッコウ、ハチクマなど
- 旅鳥 (春や秋に日本を通過する) – シギ、チドリなど
- 冬鳥 (秋から冬に日本に来る) – 白鳥、雁、鶴など
に分けられますが、ツバメはV字型では飛ばず、飛ぶのは体重約10kgにも達する冬鳥の大型渡り鳥のみ。
スズメなどの小型の鳥はその場からパッと羽ばたいてすぐ飛ぶ事が出来ますが、大型の渡り鳥になると飛ぶ時に助走が必要で、ばたばたと低空を進んだ後に大空へ徐々に上がって行く飛び方が一般的。
これは体重の差によって生まれる差。
スポンサーリンクそしてこの体の重さが問題になって来るのが移動距離。
例えば白鳥は冬になるとエサを求めてシベリアより暖かい北海道や東北に向けて約3000kmの移動距離を旅します。
となると全て自分の力だけで飛ぶのは大変な体力。
そこで大型渡り鳥はなるべくスタミナを消耗しないようにV字型で飛行するんですね。
ではなぜV字型になると体力温存になるんでしょうか?
それはそうする事で鳥の翼の先に上向きの空気の流れが出来るから。
鳥は羽ばたく事で飛行機と同じように、翼の下を高い気圧、下を低い気圧にして飛んでいますが、その時翼の先端では高い気圧から低い気圧に向かって空気が移動し上向きの渦状の気流が形成。
この出来上がった渦は後方に向かって残って行くので後ろを飛ぶ鳥たちはこの上向きの気流に上手く乗る事で体が自然と押し上げられ楽に飛ぶことが可能。
つまりV字隊列は長い移動距離を楽に飛ぶために生まれたフォーメーション。
こうなると風の抵抗をモロに受ける先頭の鳥がかなり体力的にキツそうですが、そこは順次先頭交代をしてみんなでローテーションをして分担。
これは自転車ロードレースやスケートのパシュート競技と同じですよね。
One for all, All for oneの精神と語る上田先生なので、これにちなんで3人グループで走ってみてその原理を体感してみる事に。
3人で並んで走ってみて、先頭交代をするパターンで走ろうとしますが、それぞれの走力がバラバラなので上手く交代が出来ず四苦八苦。
特にメタボ気味の担当Dが足を引っ張る形で実験に協力したADさんに叱責されて終了という残念なオチに。
というわけでコチラが結論。
渡り鳥がV字で飛ぶのは楽チンだから
でした。
楽するアイディアは?という問いかけには「金銭を支払う。」とチコちゃん。
スタッフさんの無駄な実証実験について疑問を呈する堤真一さんのツッコミで1問目終了。
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