マツコの知らない世界 森山直太朗が選ぶ日本の歌姫は?歌声分類マップ女性歌手一覧
21年3月23日放送のTBS系「マツコの知らない世界SP」では歌声ソムリエ・森山直太朗が日本の歌姫&名曲を徹底分析。歌が上手い女性アーティストたちの歌声分類マップなど森山直太朗独自視点で本当にスゴイと思う歌姫を一覧で。さらに癒し曲、究極ソングについても。また、その中でマツコがベストに推すのは誰?
“直太朗祭り”スタート
「自分にぴったりな歌声を知れば、最高の安らぎを感じられる」
ということで女性の歌声を分析し続ける“歌声ソムリエ”の肩書で登場の森山直太朗さん。
例えば自然界では小川のせせらぎ、小鳥のさえずり、焚き火の音など、
そういった安らぎ成分(1/fゆらぎ)が歌声に入っている代表格がレジェンド・美空ひばりだったり。
幼少期は自宅に日本の名だたるミュージシャンたち遊びに来て歌うという特殊な環境で育った中で、
12歳の頃に衝撃を受けたのが、
白鳥英美子『IN MY LIFE』
ハスキーな中に透明感と艶やかさを兼ね備えた歌声を生で聴いた事でターニングポイントに。
気付いた時には女性の歌声に憧れを抱くようになってファルセットを多く取り入れるミュージシャンとして音楽活動を開始。
歌声分類マップ
歌声ソムリエという肩書を語るからには、
今聴きたい歌声が見つかる独自の歌声分類マップも作っている森山直太朗さん。
- 悟り系(自分の世界に浸りたい時) – 五輪真弓、森田童子、Cocco、鬼束ちひろ
- まっすぐ系(勇気をもらいたい時) – 松たか子、満島ひかり、高畑充希、上白石萌音
- エンジェル系(心を浄化した時) – 原田知世
- 噛めば噛むほど系(自分を見つめ直したい時) – Aimer、Uru、milet
- カリスマボイス系(ひとり立ちした時) – 中島みゆき、椎名林檎、宇多田ヒカル
- パンチ力系(テンション上げたい時) – 広瀬香美、大黒摩季、水樹奈々、LiSA
- 洋風DIVA系(感動したい時) – Crystal Kay、AI、平原綾香
- 和風DIVA系(感動したい時) – 吉田美和、MISIA、JUJU
- 歌謡・民謡DIVA系(感動した時) – 天童よしみ、夏川りみ
- NEWフォーク女子系(青春を感じたい時) – YUI、miwa、chay、大原櫻子
- 生きざま系 – Chara、UA、bird
- シャーマン系(神々しさを放つ存在) – 松任谷由実、aiko、あいみょん、オノ・ヨーコ
それぞれの分類に属する代表的な女性歌手たちの寸評については、
・【悟り系】
悟り系とは聴くと自分の世界に入り込める歌声。とことん泣きたい時などに聴いて欲しい。
鬼束ちひろ『月光』
重厚で説得力のある歌声。感情を乗せて歌う表現力。
Cocco『カウントダウン』
自身の想いが強く表れた歌詞に合う心の底から吐き出すような歌声。
マツコ「彼女が私の代わりに何人も人を殺してくれたから私は平穏な気持ちでいられた。」「Coccoさんのおかげ。」
・【まっすぐ系】
まっすぐ系とは迷いのない歌声で歌詞が心に届く。何か一歩踏み出したい時に聴いて欲しい。
満島ひかり『ファイト!』
抜群のリズム感と歌唱力。
上白石萌音『On My Own (レ・ミゼラブル劇中歌)』
曲の世界観を真っ直ぐな歌声で見事に表現。まるで映画を見ているような錯覚に。
・【エンジェル系】
エンジェル系とは心が洗われて純粋になれる歌声。荒んだ気持ちになった時に聴いて欲しい。
原田知世『守ってあげたい』
当時10代だった歌声は音が少し外れたりして未完成だからこそ感じられる清らかさ。
マツコ「こんなにユーミンのカバーが合ってる人他にいないんじゃない?」「絶対今日、知世祭やります!」
・【噛めば噛むほど系】
噛めば噛むほど系とは何度聴いても飽きない歌声。自分を見つめ直したい時に聴いて欲しい。
milet『inside you』
歌声の存在感と浮遊感が共存。オリジナリティあふれる神秘的な歌声。
Uru『奇蹟』
美しいウィスパーボイスが特徴的。透明感がある一方でどこか寂しさを感じる歌声
・【パンチ力系】
パンチ力系とは彼女たちだからこそ出せる強靭な歌声。テンションを上げたい時に聴いて欲しい。
広瀬香美『ロマンスの神様』
ライブでは原曲よりキーを上げて歌うなど歌声は年々パワフルに。
LiSA『紅蓮華』
エッジ感がありパワフルな歌声が魅力。地声でかなりの高音域まで出せるのが特徴。
スポンサーリンク・【洋風DIVA系】
洋風DIVAとは海外アーティストのような歌声。圧倒的な歌唱力で感動した時にオススメ。
どこか海外のルーツを感じさせるのが和風DIVAとの違い。
AI『Story』
本場のゴスペルを彷彿とさせる力強い歌声。パワフルな地声に伸びも兼ね備える。
平原綾香『Jupiter』
音域が広くきれいなファルセットを使いこなす一方、低音域がしっかりと出る実力派シンガー。
平原綾香『民衆の歌 (レ・ミゼラブル劇中歌)
ホイッスルボイスに注目。
森山直太朗「引き出しめちゃめちゃあって。」「日本を代表する女性歌手の一人なんじゃないかなと思ってます。」
平原綾香は和風と洋風の中間と森山直太朗の分析。
・【和風DIVA系】
和風DIVA系とは日本人が受け入れやすい歌声。気合を入れて聴かなくても感動できる。
※個々人の寸評については番組ではカット
・【生きざま系】
生きざま系とは自身の人生観を投影しているような歌声。周りに合す事に疲れた時に聴いて欲しい。
UA『情熱』
熱さと冷たさを兼ね揃える歌声。
・【シャーマン系】
シャーマン系とは神々しさを放つ存在の歌姫。聴けば祈りたくなるような歌声の持ち主で技術を超えた領域。
aiko『ボーイフレンド』
男女問わず親しみやすいキュートな歌声だがどこかブルースを感じるその節回しは唯一無二。
マツコ「あんなアイコニックな方いないと思うよ。スゴイ。」
マツコさんが最後にドハマりしてライブも追いかけていたのがCoccoとaikoだったそうで、最後の青春だったかなとしみじみと語る場面も。
あいみょん『裸の心』
ハスキーでありながら儚さを感じる歌声。若くしてシャーマンの域に達している歌姫。
癒し効果のある歌姫3選
森山直太朗さんが最も癒しを感じるのが「ララバイ系の母性のある歌声」だそうで、
そんな究極の癒しボイスを持つ3人を紹介。
手嶌葵『明日への手紙』
都会の喧騒を感じる通勤電車の中で聴きたいと森山直太朗さん。
マイナスイオンを感じられる歌声で仕事に疲れた人にはおすすめ。
マツコ「大好きです。わたくし。すごいよ。彼女は。」
かつて通勤電車内で元ちとせ『ワダツミの木』を不意に聴いて号泣した事があるというマツコさん。
マツコ「気を付けてください!通勤電車の中はやられますから。」
消え入りそうな手嶌葵の儚い歌声に同時にテンションの上がる森山直太朗&マツコ。
森山直太朗「同じ歌い手の自分から見てもどういう風な声帯になってんのかな?っていう優れたクラシックの楽器のような。それも唯一無二。」
山本潤子『竹田の子守唄』
考えすぎて眠れない時に聴きたいのがこの曲。
森山直太朗「これもスゴイです。かなり破壊力あります。」
憂いの中に安らぎがある歌声は銀河に揺られているかのように眠りに誘われるそうで、
今でも入眠ソングとして聴いているとの事。
ファルセットと地声を自由に行き来する歌声でその中にも芯を感じられるのが魅力。
森山直太朗「ライブで聴いた時、鳥肌立ちますよ。」
プリシラ・アーン『Dream』
見知らぬ旅先で聴きたい曲。
足取りが軽くなる小鳥のさえずりのような歌声。
喋っているように歌う事が特徴で森山直太朗さんにとっては理想的な歌声との事。
スポンサーリンク歌声×歌詞の究極ソング2選
「歌声の力があれば歌詞の世界観が一気に広がる」
歌声からさらに歌詞の世界に広がっていくのが究極。
荒井由実(松任谷由実)『翳りゆく部屋』
一見暗い歌詞でも荒井由実の歌声だとなぜか希望が感じられる独特な世界に。
この曲の原型は14歳の時に既に出来ていたという“シャーマン”ぶり。
森山直太朗「もしかしたら14歳の時だったからこそ、こういう事が出来たのかなっていうアクロバティックな歌詞なんですけど。」
五輪真弓『少女』
歌声×歌詞=解放感。
夢が崩れてしまった少女を描いた歌詞に見えるが、
五輪真弓の歌声だとなぜか五輪真弓自身を少女に重ねているようで魂の叫びに聴こえてドキッとするとの事。
森山直太朗「歌詞だけじゃダメなんです。この説得力のある歌声。」
以上「マツコの知らない世界SP」歌声ソムリエ・森山直太朗が選ぶ日本の歌姫&名曲を徹底分析。そして独自作成の歌声分類マップについてでした。
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