東大生ランキング 東大生が選ぶ勉強になるアニメランキングベスト20&第1位の作品は?
21年5月4日放送のテレ朝系「林修の今でしょ!講座 特別編 東大生ランキング」では現役東大生500人がアンケートで選んだ観ると勉強になるアニメランキングベスト20を発表。鬼滅の刃は大正時代の近代史、進撃の巨人は世界史、呪術廻戦は数学、Dr.STONEは化学、はたらく細胞は生物の勉強になり、東大合格にダイレクトに結びついたなんてエピソードも?
スポンサーリンク第20位~第11位
第20位 鬼滅の刃
近代化に向けた足並みが背景として観られると近代史の勉強になったという感想。
特に大正時代を時代設定に持って来ているので、その時代の人々の暮らしなど歴史背景が観ていて勉強になるとか。
第19位 恋する小惑星(アステロイド)
このアニメに影響を受けて地学を勉強して東大合格を勝ち取った友人がいるというエピソードもあったり。
地学部を舞台にしたアニメですが、まるで資料集のような用語が次々と。鉱物のディテールもこだわって描かれていてそのまま図鑑に載るようなレベル。
東大の名誉教授も務める地質学者の多田隆治先生も描写の正確さには太鼓判を押すほど。
第18位 ベルサイユのばら
18世紀の絶対王政の貴族の話という事もあって確実に世界史の勉強になるという意見。
動画のサブスクサービスでは見放題になっていたりしてTV放送終了から既に30年が経過している作品ながら意外に若者からは認知されているんだとか。
物語のキーポイントになるフランス革命の流れをストーリーを楽しみながら学べるという点が高評価。
劇中で流れるクラシック音楽も「この時代にハイドンやバッハが聴かれていた」という学びポイントだったり。
第17位 鋼の錬金術師
作中の等価交換は物理の基礎の基礎である質量保存の法則と同じで、科学への興味が湧くという意見。
錬金術自体も古い時代では立派なサイエンスですしね。
第16位 ちはやふる
和歌の勉強になって古文が得意になるアニメとして高評価。
百人一首を用いた競技かるたが題材なので言葉の意味なども自然と頭に入っていて、古文で出題されてもスッと入っていけるとの事。
第15位 約束のネバーランド
組織論、マネジメントの勉強になるという意見。
特に「クリティカルシンキング」がしっかり描かれている点が注目。
クリティカルシンキングとは、今当たり前だと思っている価値観や前提が本当に正しいのかを検証する考え方の事。
安易な答えに飛びつくのではなく、しっかりと検証をして正しい答えに辿りつくそんな頭の使い方。
読んでてたまに「ただの学習マンガでは…?:と感じてしまうのはご愛嬌。
第14位 進撃の巨人
宗教対立や民族間対立など、現代の戦争や国際情勢理解を考えるきっかけになるという評価。
正義vs正義の行きつく果て。
作品の世界観や描かれるストーリーは世界史で学ぶような事柄がモデルになっているようなところも多く、思想弾圧などもその例の一つ。
第13位 名探偵コナン
科学的トリックも多く登場し、雑学知識も豊富に得られるという意見や、
作中に登場する暗号を解こうと考えたりする事で思考力も見に付くという意見も。
第12位 ドラえもん
ひみつ道具の仕組みを考え出すと科学技術に興味を持つきっかけに。
自分ならこのひみつ道具はこう使う!と考えるだけで頭を使えるという意見も。
第11位 呪術廻戦
呪術の技を考察すると数学的な考え方が身に付くという意見や、
登場人物の技に数学的な概念をモチーフにしたものがあるという意見も。
作中屈指の人気キャラ・五条悟の無下限呪術ですね。
スポンサーリンク第10位~
第10位 文豪ストレイドッグス
国語や日本史で必要な文学史・文化史の勉強になるという評価。
有名作家をキャラ化しているので文豪の名前がどんどん頭に入って来るという。
それぞれのキャラたちは代表作品をモチーフにした必殺技を使うという設定なので、文豪と代表作の2つをセットで覚えられたり。
ちなみに芥川龍之介ゆかりの品が展示されている田端文士村記念館でも文豪ストレイドッグスとのコラボ企画が開催されて大反響だったとか。
第9位 ゴールデンカムイ
明治時代末期の歴史、先住民族アイヌの文化について学べる作品。
アイヌ研究の権威である北海道学の加藤博文教授によると、作中で描かれる道具・風景・建物などは非常に忠実に現物に即したものになっていて、アイヌの人々が製作して来た物質文化を知る上では非常に良い教材になるというお墨付き。
アイヌ民族に関する民俗資料はその多くが海外に流出しているのが現実で、そういう意味ではゴールデンカムイのコミックやアニメがアイヌ文化について学ぶきっかけになるというのは大きな意味を持つと加藤先生。
第8位 DEATH NOTE
先の展開を読む論理的思考力が鍛えられるという意見や、
天才たちのやり取りを観ているだけで頭が良くなると、東大生も唸らせる思考ゲームだという事が分かりますね。
第7位 もやしもん
高校時代に生物の先生におすすめされたのがこの作品だったや、東大の微生物の授業で先生がおすすめしていたと教師サイドからの支持も厚いこの作品。
主人公にはキャラ化した菌を肉眼で見る事が出来るという特殊能力がある設定なので、視覚的に細菌を学べる図鑑アニメに。
麹研究の権威で東大名誉教授も務める北本勝ひこ教授も非常に勉強になると太鼓判。
微生物学的にもキャラ化された菌たちは上手く描写されていて、北本先生は教えていた学生からもやしもんの存在について聞いて初めて知ったそう。学生間のもやしもん知名度はほぼ100%だったそうですが。
第6位 新世紀エヴァンゲリオン
聖書関連の用語が多く登場するので教養が身に付くという意見や、
聖書や神話の世界観に基づいているので興味が持てるという意見も。
第5位 ポケットモンスター
小さい子にとっては語彙力・ボキャブラリーの勉強になるという評価。
例えば、
- 電光石火 – 言わずと知れたピカチュウの技ですが四字熟語
- 画竜点睛 – メガレックウザの技
- 起死回生 – リオル・ルカリオなどの技
小学生から四字熟語に触れるきっかけになるという意見。
また、ポケモンの名前がそのまま英単語の学習にも応用出来て、
- リザード – lizard (トカゲ)
- ピジョン – pigeon (鳩)
- コクーン – cocoon (繭)
など。
鯉(コイキング)が龍(ギャラドス)に進化するという設定は中国の故事である「登竜門」が元ネタだったり。
第4位 銀の匙 Silver Spoon
酪農・農業・畜産を生業にしている人たちの生き方を知れる作品。
生き物を殺して食べ物にしている、命をいただいているというそのプロセスを知るのは食育。
愛情を持って育てた豚を生きたまま出荷し、それを見送る。その豚たちが殺される事を分かっていながらこれを仕事として全うしている生産者の気持ち。
見送った豚たちが精肉になって帰って来ると「ちっちゃくなっちゃったな…」とつぶやく主人公。
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第3位 キングダム
世界史を選択すると必須暗記項目の戦国の七雄、秦・趙・魏・韓・燕・斉・楚の国名とその場所。
作品をしっかり観ていればどれもすんなり記憶できるはず。
国名と登場人物(特に総大将)も絶対に一致するはずなのでイメージもしやすいとか。
ちなみに東大に現役で通う中国人留学生の学生さん達もキングダムで勉強になると語っていて、
中国で学んだテキストよりもさらに詳しい事が描かれているそう。そもそも歴史をそのままアニメや漫画にする文化というのは日本が先進国という意見も聞かれたり。
第2位 Dr.STONE
化学、物理の勉強になったと東大生が語るのがこの作品。
化学知識を総動員して文明をまた興していくというその壮大なスケール。
学校のテストでも問われるような知識がどんどん出てくるので大学受験でも役立つとの事。
動滑車が作中で描かれた際には、こんな原理が働いていたという解説。
動滑車を上手く使う事で体重60kgの主人公が約500kgの大木も持ち上げられるのはこういうメカニズム。
ちなみにこの動滑車は2021年度の共通テストでも取り上げられたという受験の頻出テーマの一つ。
化学分野では炎色反応も作中に登場していますが、こちらも東大入試で2017年に出題されたテーマ。
Dr.STONEって学習マンガ臭スゴいですよね…。
シヴィライゼーションやエイジオブエンパイアなんかのRTSの雰囲気も感じますし。
第1位 はたらく細胞!!
主に人間の体内を舞台にした作品なので生物基礎のレベルであればこの作品でほぼ完全にカバーされているという意見。
実際に中学の授業でも教材として活用されているそう。
例えば高校の教科書にも載っている静脈についた血液の逆流防止の弁については作中では駅の改札に置き換えられて描写されていたり。
小学生の頃こういう学習マンガよく読んでたな~という印象。
韓国発の学習マンガ「科学漫画サバイバルシリーズ」なんて今の子どもたちにめちゃくちゃ人気ありますし。
それこそ名探偵コナンやドラえもん、ちびまる子ちゃんの学習マンガシリーズの方が学校で学ぶ知識に直結するのは言うまでも無いかと。
幼い頃、ドラえもんのことわざ辞典を買ってもらって延々と読み返してたおかげで世間一般で使われることわざ一通りが頭に入ってたなぁなんて。
「秋の日はつるべ落とし。」「悪貨は良貨を駆逐する。」って小学生上がったばかりの子が言ってるって今考えれば違和感ものすごいですが、知識を得るという点で良かったと思っていますし。
以上「林修の今でしょ!講座 特別編 東大生ランキング」から現役東大生500人が選ぶ勉強になるアニメランキングベスト20についてでした。