世界一受けたい授業 書籍「オシリを洗うのはやめなさい」出残り便秘のスッキリ解消法は?
21年5月22日放送の日テレ系「世界一受けたい授業」では書籍「痛み かゆみ 便秘に悩んだら オシリを洗うのはやめなさい」を特集。著者の佐々木みのり先生が講義するのは「出残り便秘の解消法」「正しいお尻の拭き方」など便に関する基本中の基本。トイレットペーパーをテニスボール大にまとめるというお尻の拭き方を皆さんはご存知でした?
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出残り便秘チェック
調査によると女性の2人に1人は便秘だったり、子どもも3人に1人は便秘か便秘予備軍といわれていたりと便秘に悩む人は多いハズ。
さらにコロナ禍でマスクをしていると口元の湿度のせいで喉の渇きを感じにくく、結果的に水を飲む量が減って便が硬くなりやすくさらに便秘を助長しているなんていう事も。
という事で、書籍「痛み かゆみ 便秘に悩んだら オシリを洗うのはやめなさい」の著者である大阪肛門診療所副院長の佐々木みのり先生を講師役に「出残り便秘」の解消法について講義。
まずは本のタイトルにもあるように、
ウォシュレットなどの洗浄時間は「3秒以内で十分で、お尻を拭く回数も3回が限度」と佐々木先生。
肛門周りの皮膚は目と同じぐらいにデリケートで、洗い過ぎると皮膚を守ってくれる美肌菌や善玉菌の表皮ブドウ球菌まで洗い流されてしまうんだとか。
するとバリア機能が低下して乾燥し、かゆみの原因になったり、皮膚が弱ってウイルスにも感染しやすくなるんだそう。
これまでのべ10万人の患者さんを診て来た佐々木先生の経験からは「長時間お尻を洗っている人ほどお尻が汚い」との事。
でも綺麗になるまで何度も拭いたり、ウォシュレットを長めに使ったりはしょうがないような気がしますよね?
ところが佐々木先生によるとお尻を拭いてもしつこく便が付いてしまう人は「出残り便秘」の可能性があるんだとか。
出残り便秘とは排便しても出口付近に便が残ってしまっている状態の事。
とここで出残り便秘のチェックリストを見てみると、
- 出始めの便が硬い
- 1日に何度も便が出る
- 温水洗浄便座を愛用している
- お尻を拭く回数が4回以上
- 食べるたびに便が出る
- 時々、肛門が切れる
このうちチェックが1つでもあると出残り便秘リスクあり、3つ以上当てはまるとほぼ間違いなく出残り便秘だそう。
出残り便秘の解消法
【排便時の姿勢】
出残り便秘を解消するには「排便時の姿勢・スタイル」が最も重要と佐々木先生。
一番理想的なのはロダンの考える人のような姿勢。
前かがみの姿勢を取ると直腸と肛門の角度が真っ直ぐになって、便が出やすくなるんだとか。
さらに「かかとも含めて足裏をべったりと床につける」ことでお尻に力が入りやすくなるというのも大事なポイント。
足裏がしっかり付けない子どもの場合などは台を用意するというアイデアも。
ちなみに台の利用は大人でもオススメとの事。
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「もうちょっと出そう」「ちょっと残っていて今出かかっている」と感じる時に試してみたいのが、
下腹部ゆすりマッサージ。
やり方は、
【お尻の正しい拭き方】
よく考えてみるとお尻の拭き方を誰かから習ったりした記憶ってありませんよね?
という事は基本的にみんな自己流でお尻を拭いているという事でもあったり。
というわけで佐々木先生が指導する正しいお尻の拭き方についてもご紹介。
やり方は、
これで綺麗にならないという人は出残り便秘と佐々木先生。
3回拭いてもどうしても便が付いてしまうという人は、トイレットペーパーを3回ほど折りたたんだものをお尻に当ててその上からパンツを履いて便が付くのを防ぐのもアイデアの一つとの事。
とにかく拭く回数が増えるのを抑えるのがカギなんですね。
こうすると「ニオイ」が気になりそうですが、お尻を洗い過ぎている人ほどニオイのトラブルで肛門科を受診しているそうで、洗うのをやめたり、拭く回数を減らす事でこのニオイトラブルが解消されるケースが多いんだそう。
【正しい“いきみ方”】
便を出そうと頑張って踏ん張る時は「10秒以内」が原則。
10秒以上頑張っても出なかった時はスパッと諦めて一旦トイレから出るべきで、少し体を動かしたり、お腹のマッサージなどを行う事で再度便意を感じたタイミングでもう一度トイレへ。
こうする事で肛門付近の腫れを抑える効果があるそう。
以上「世界一受けたい授業」から肛門科の医師がおすすめする出残り便秘の解消法、正しいお尻の拭き方などでした。