NHKあさイチ ハンドクリームの選び方&手荒れに効くマジシャン流の塗り方などまとめ
21年11月24日放送のNHK「あさイチ 今こそ知りたいハンドクリームの疑問」ではタイプ別の選び方(医薬部外品、指定医薬部外品、医薬品の違い)・効果的な塗り方・習慣化する工夫・手荒れとウイルスの関係といった4つの項目をプロが詳しく解説。そこで番組内容を簡単にまとめてご紹介。
スポンサーリンク正しい選び方
まずは自分の皮膚がどんな状態なのかチェック。
番組ではタイプ別に、
- カサカサ – 例:ビニール袋が開けられない
- ごわごわ – 例:指がむくんで指輪が入らない
- ツルツル – 例:皮膚が薄くなって指紋認証が反応しない
- ひび割れ – 例:切れて血が出たり、足だとストッキングの伝線が多い
4つに大別。
それぞれの症状に合ったハンドクリームを正しく選ばないといけないとアドバイスをしてくれるのは薬剤師の青木千代子さん&皮膚科医の野村有子先生。
ハンドクリームは、保湿系、尿素系、ビタミン系に分けられますがそれらを自分の悩みに合わせて使うのがポイント。
人間の皮膚は表面の皮脂膜と角質層の保湿成分が水分の蒸発を防ぐ役割をしていますが、手洗いや消毒の回数が増えてくると表面の皮脂膜が失われ、露出した角質層から水分がどんどん逃げていきカサカサに。
この場合はシンプルに皮膚の水分不足を補ってやるケアが効くので、皮脂膜の代わりをハンドクリームで補ってくれ、さらに成分が角質層に浸透する事で手が潤う「保湿系ハンドクリーム」が処方箋。
ドラッグストアなどで販売されているハンドクリームの8割が保湿系に分類され、普段使い用として使えるのもコチラ。
【ごわごわ → 尿素系】
カサカサ状態がさらに悪化して外からの刺激によって角質層が厚く硬くなってしまったケース。
この場合は、硬くなった角質を柔らかくしてくれる尿素が含まれる「尿素系ハンドクリーム」が効果的。
パッケージに尿素としっかり書いてあるパターンが多いので分かりやすいですが「傷があったり、湿疹のような状態」などの肌トラブルがある場合は尿素系は厳禁!
その場合は皮膚科に相談するのが先決ですね。
【ツルツル、ひび割れ → ビタミン系】皮膚が薄くなっている場合や皮膚に亀裂が入ってひび割れやあかぎれが出来ているケースはどちらも「ビタミン系」がおすすめ。
有効成分によって血行が良くなり皮膚の再生力がアップするので徐々に症状が改善されていくわけですね。
血行が良くなるという点でいうと手冷えが気になるという方にも使えるという皮膚科医からのアドバイスも。
ただし、このタイプに「尿素系ハンドクリーム」を使うと弱くなった皮膚にさらにダメージを与えてしまうので基本的に使わないように注意しましょう。
【複数の手荒れがある場合は?】
皮膚トラブルを抱えている人だと複合して症状が出ているというケースがかなり多いそうなので、その場合は
- 保湿系を全体に塗る
- ごわごわしている所に限定して尿素系をポイント使い
- あかぎれ部分にはビタミン系をポイント使い
と部分ごとに重ね塗りするのがおすすめと皮膚科医のアドバイス。
スポンサーリンクもう一つ確認事項
さらに自分にぴったりのハンドクリームを見つける為に確認すべきポイントとして先生が挙げるのが、
医薬部外品、指定医薬部外品、第○類医薬品
といった表示。こういった表示が無い物は「化粧品」の分類。
- 化粧品 → 「予防効果」があるものが多い
- 医薬部外品 → 有効成分を一定濃度配合し「予防効果」あり
- 指定医薬部外品、第○類医薬品 → 有効成分の効果が認められ「治療効果」あり
という違い。
実際に肌トラブルがあるというケースは指定医薬部外品や医薬品を使い、ちょっと気になるぐらいのレベルや普段使いであれば医薬部外品でOKという認識で大丈夫との事。
ハンドクリームの塗り方
70歳オーバーながらしっとりもちもちハンドをお持ちの大ベテランとして活躍するMr.マリックさんに普段のハンドケアについてアドバイスしてもらうと、
スポンサーリンク- 外出用:イソップ(Aesop) レスレクション ハンドバーム
- 昼用:※マジシャンがオリジナルで作っているもので非売品との事
- 朝用:CURE COSMETICS ボディーマッサージ&ハンドクリーム
- 夜用:OPI プロスパ プロテクティブ ハンドネイル&キューティクルクリーム
- 極寒用:ホウリン 馬の油 ポニー
使い分けは、
朝、昼はサラサラ系、
夜は浸透するもの、
極寒時に重宝するのは馬油
というのが基本ルールとの事。
また、夜寝る際にはハンドクリームを塗った上で綿の手袋をつけてのケアも欠かせないとか。
ハンドクリームの塗り方について手順を解説してもらうと、
ポイントは指を一本一本丁寧に塗る事。
そして指先は一番荒れやすいので入念にマッサージ付きで。
スポンサーリンクさらに皮膚科医の野村先生から改めてハンドクリームの塗り方について解説。
- 使う量は人差し指の第一関節分(=約0.5g)とたっぷりで手荒れがひどい場合は第二関節まで
- 手の甲に乗せて手の甲同士に広げる
- 手の平にも広げて、お祈りポーズのように指の間へ
- 指一本一本に丁寧に
- 指先の荒れが気になる場合は爪の根元部分にクリームをちょん付けして広げてマッサージ
かためのハンドクリームの場合は手の平で温めると広げやすくなるとの事。
ピンポイントで荒れている部分には追加で追いクリームをしてもたっぷりケアしてOKだそう。
たっぷり使ってベタつきが気になる場合はティッシュを乗せて軽く吸い取らせるティッシュオフをするか、サラサラしたローションタイプのものに切り替えると良いとか。
ただし、触れるだけで痛いレベルまで症状が悪化している人はセルフケアではなく皮膚科医に相談を。
【使うタイミングは?】
ハンドクリームのタイミングとしては、
「夜は絶対に塗る、手を洗ったら塗り直すのが理想的」
という2つのポイント。
ハンドクリーム習慣化テク
ハンドクリームを習慣化するテクニックとして紹介されたのは、
- ゴム手袋
- 分散置き
- ポインプタイプ推奨
ではそれぞれの項目について見ていきましょう。
スポンサーリンク【ゴム手袋】
ハンドクリームをつい忘れがちになるのが洗い物や手洗いのタイミング。
塗り直しの回数が増えるとつい「もう塗り直すの面倒だし、さっき塗った分があるから大丈夫でしょ」と面倒臭さに負け、
いつの間にやらハンドクリーム自体塗らなくなってしまったり。
意外と長続きしないハンドクリーム習慣ですが、そんな時に役立つのがゴム手袋というシンプルな解決法。
さらに綿の手袋をインナーグローブ代わりにして、綿の手袋を着けた上でゴム手袋をはめればゴム手袋のゴワゴワした感じも低減されるとの事。
ゴム手袋さえも面倒臭いという人は食器を漬け置きしておいて、1日の洗い物の回数自体を減らすというテクニックも。
手袋という面でいうと、特に荒れが気になる「片手だけ手袋」をするというテクニックも使えるとか。
【分散置き】
他にもハンドクリームを部屋のあちこちに置いておく分散置きテクニックも有効。
置いておく所としては、
- キッチン周り
- 洗面所
- 寝室
- リビング
が主がポイント。
こうする事で何かするついでに使う、ついで塗りが出来るので自然と習慣化。
分散置きするとなかなか使い切れないという悩みも出てきますが、使用期限については表示が無ければ「未開封なら製造から3年」が一つの目安との事。
開封後はワンシーズンで使い切るのが基本だそうで開封した日をポンプやチューブにメモしておくと良いですよね。
【ポンプタイプ推奨】
チューブタイプだとフタを開けるのも面倒になってしまうので押すだけで出てくるポンプタイプも習慣化には有効。
手洗いをした後にポンプタイプに手を伸ばすという一連の流れが習慣化出来ればしめたもの。
ただしポンプタイプの石鹸と間違えないように注意が必要そうですが。
手荒れとウイルス
感染症に詳しい衛生環境研究所のの四宮博人先生に伺うと、
カサカサした手荒れ状態になると角質にウイルスや細菌が付着しやすくなる
との事。
爪周りのささくれに特に汚れが残っているのが分かりますよね。
症状が悪化してあかぎれなどを起こすと痛みから手洗いも入念に行えないようになるので余計に洗い残しが出てしまう事に。
アルコール消毒もしみて痛いので消毒もおざなりに。
スポンサーリンクちなみにハンドクリームとアルコール消毒の順番は、
「アルコール消毒をした後にハンドクリームを塗る」
という順番が正解でアルコール消毒の前にハンドクリームを塗ってしまうとアルコールの成分が行き渡らなくなるので消毒効果が減ってしまうとか。
ちなみにハンドクリームを塗っていると手がベタついてウイルスが付きやすくなるのでは?と心配な人もいるかもしれませんが、肌荒れしているよりもウイルスは付きにくくなり、手洗いの際に流れやすくなるのでハンドクリームを塗っても問題ないとの事。
関連する話題として「ハンドクリームと日焼け止めの順番は?」という疑問の答えは、
「ハンドクリームを先に塗って日焼け止めは後から塗る」のが正しい順番。
日焼け止めの後に上からハンドクリームでコーティングしてしまうと日焼け止めの効果が無くなってしまうので要注意。
以上、NHKあさイチのハンドクリーム特集についてまとめでした。
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