チコちゃんに叱られるぽち袋の名前の由来は？意味はこれっぽっち

22年1月7日放送のNHK「チコちゃんに叱られる！」の第1問は『ぽち袋の「ぽち」って何？』という問題。答えはこれっぽっちの”ぽち”から来ているそうで元々は遊郭で使われていた隠語だったとか。という事で問題と答えをまとめてご紹介。

ゲスト出演者

【ゲスト】安田顕、SHELLY

【VTRゲスト】なし

ゲストは初登場で「チームナックス」呼びの安田顕さんとオリジナルメンバーのSHELLYさん。

というわけで早速、1問目の指名は、

この中で一番、太っ腹でステキな大人ってだーれ？

ここは割り勘しかした事が無いと主張していますが安田顕さんが回答者に。

出題されたチコちゃんの疑問は、

ぽち袋の「ぽち」って何？

ぽちは犬の名前から来ていて、かわいがっているものを対象にお年玉をあげるので「ぽち」という答えですが、

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ！」

大金は入れないので「ポチッと」というイメージからというSHELLYさんですが、一方で岡村さんが説明し出すと正解マークとピヨピヨ音。

チコちゃん「つまんねーヤツだな～。」

というわけでチコちゃんの答えは、

これっぽっちの「ぽち」

SHELLYさんはニュアンス的にはほぼチコった答えだったようですね。

解説は江戸文化研究家の安原眞琴さん。

実は「ぽち」という言葉は「チップ」という意味で江戸時代に遊郭などを中心に使われていた用語。

1756年に遊郭の主人によって書かれた本には「ぽちはずめば」という表現が書かれていて、これは現代語訳すれば「チップをはずめば」という意味。

花街では定められた金額だけを額面通り払うのは失礼・野暮だとする考えがあり、さらに金額を直接口にするのもイヤらしいという事で「ぽち」といういわば隠語を使って表現していたわけですね。

ただし「これっぽっち」と言っても遊郭で遊ぶ人々は裕福な人も多く、かなりの金額にもかかわらず、それを「これっぽっち」と渡す事に美学を感じていたのかもと安原先生。

この見栄を張る文化から「ぽち」という言葉が広まっていったと考えられているそうで、それが庶民にも広がる事で日常生活のちょっとしたお礼にも「ぽち」という言葉が使われるように変化。

そして明治時代に海外のチップ文化が入って来ると、飲食店でのチップや祝儀、心づけに対して「ぽち」と表現するのが一般的になり、それを入れる袋なので「ぽち袋」に。

これが昭和30年頃になるとお年玉を入れる袋を特に「ぽち袋」と呼ぶようになるのですが、この頃はちょうどお金によるお年玉が広がった時期(昭和30年頃の高度経済成長期以降)と一致。

それまではお米で作ったお餅のお年玉(年魂が宿った鏡餅)を家長から御年魂(おとしだま)としていただくのがお正月の習わしでしたが、時代と共に伝統的な価値基準がお米からお金に変化。

さらには農家の数が減ったことも影響してお年玉＝現金で渡すように

。やがてぽち袋はどこでも売り出されるようになり、お年玉入れとして全国的に浸透。

番組では全国約600人を対象にリサーチを行い以下のようなデータを算出。

関東では親戚・友人の子よりも自分の子どもに対して多くあげる傾向にあり、

関西では子どものお年玉を管理するのは結局親である自分になるので自分の子どもにはあげないと答える人が多数いたとか。

ちなみにとあるお家では5パターンの金額が入ったぽち袋を用意して、じゃんけんで勝った人からぽち袋を選ぶという運試しの要素が入ったお年玉のあげ方をしている所もあったり、お年玉のありかが書かれたヒントをもとに宝探しゲームのようにして楽しんでいたり。

というわけでコチラが結論。

ぽち袋の「ぽち」はこれっぽっちの「ぽち」

でした。

これっぽっち？と思うのは？という質問には「伊勢海老の可食部」とチコちゃん。

という事で1問目は以上。

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