チコちゃん とんかつにキャベツの千切りが付く理由は?
22年3月25日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第2問は『とんかつに千切りキャベツがついているのはなぜ?』という問題。答えは日露戦争で人手不足になったからだそうで、それまで付いていた茹でキャベツの料理工程を省くのが狙いだったとか。という事で番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】川栄李奈、本郷奏多
【VTRゲスト】彦摩呂
とんかつに千切りキャベツがついているのはなぜ?
この日2問目の出題は、
なんでとんかつには千切りキャベツがついてるの?
おかわりの時に乗せやすいからという答えの本郷奏多さんですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
VTRで彦摩呂さんに直撃してみると、フルーツの贈り物などに入れられている紙の装飾を模してとんかつを豪華に見せるためという答えが浮かんだようですが残念。
というわけでチコちゃんの答えは、
日露戦争で人手不足になったから
解説は食文化史研究家の永山久夫さん。今回で9回目の出演。
そもそもとんかつの原型が誕生したのは1895年創業で今でも営業を続けている銀座のフランス料理店(煉瓦亭)がはじまりとされていて、
子牛のコートレットがとんかつのルーツとの事。
コートレットとはたっぷりのバターと油の中に小麦粉とパン粉を付けた子牛の肉を入れてこんがりと揚げ焼きにする西洋料理。
ところが当初このコートレットは「脂っこくて胸やけがする。」と当時の日本人には不評だったとか。
そこで創業者である木田元次郎は江戸時代から人気だった天ぷらを参考にし、油で揚げればカラッとして日本人にもウケるのでは?と改良。
また、当時は牛肉が不足していたので安価な豚肉で代用。
スポンサーリンクこうしてとんかつの前身である豚肉のカツレツが誕生する事に。
といってもこの元祖とんかつには千切りキャベツは添えられておらず、西洋料理の一般的なスタイルに倣って茹でたキャベツが温野菜として添えられていたとか。
そしてこの茹でキャベツが生のキャベツに変わった理由には日露戦争が関係していて、
戦争によって若い従業員が徴兵された事で人手不足に悩み、そこで料理工程を少しでも減らそうと工夫。
そこでぶつ切りにした生のキャベツを提供しようとプランを練ったそうですが、ぶつ切りキャベツは試食段階であまり評価が芳しくなかった為さらに一工夫。
そこで軽い口当たりでなかなか評判も良かったという事で千切りキャベツに。
ちなみにキャベツは細かく切れば切るほどイソチオシアネートという旨味を引き立てる成分が出るので、千切りキャベツはとんかつの引き立て役にぴったり。
栄養的にもキャベツにはビタミンUが豊富に含まれていて、この成分が胃の粘膜を修復・保護してくれるので脂っこいとんかつを食べても消化を助けてくれるという点も。
ビタミンUは水に溶けやすくて熱に弱い特徴もあるので生の千切りキャベツはうってつけ。
そんな科学的な効果はつゆ知らずですが、とんかつと千切りキャベツの相性がなかなか良いのは食べれば分かるという事で、このコンビネーションは次第に全国に広まっていく事に。
というわけでコチラが結論。
とんかつに千切りキャベツがついているのは日露戦争で人手不足になったから
でした。
人手が欲しいのはどんな時?という質問には「料理が出来ているのは見えているのに、運ぶ人がいないために来る気配が無い時」とチコちゃん。
ちなみに千切りキャベツの起源には諸説あるという事で2問目は以上。
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