チコちゃん 納豆にからしが付くのはなぜ?江戸時代レシピの納豆汁
22年5月27日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第2問は『納豆にからしがついているのはなぜ?』という問題。納豆にからしが付くようになったのは江戸時代のお話だそうで木村多江のNHKひとり舞台など番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】野々村真、影山優佳
【VTRゲスト】木村多江
納豆にからしがついているのはなぜ?
この日2問目の出題は、
なんで納豆にからしがついてるの?
からしが無いと納豆が困っちゃうという影山優佳さんの説明ですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
昔は冷蔵庫が無かったから
解説はチコちゃんではお馴染の食文化史研究家・永山久夫さん。
そもそも納豆とからしがセットになったのは江戸時代初期の事で実はかなり歴史のある組み合わせなんだとか。
この頃の納豆の食べ方というのは納豆汁が多かったそうで、江戸時代のレシピ本「料理物語」にもしっかり納豆汁は掲載されていて、吸口にからしという記載。
吸口は汁物に入れる薬味の事なので、納豆汁の薬味としてからしが使われていたという事ですよね。
そして江戸中期になると白米を食べる習慣が広まった事で、白米に様々な食材をのせて、おかずと一緒に食べるいわゆるご飯のお供の食文化が花開く事に。
そこで体力勝負の職人たちの中で早い、美味い、栄養満点である納豆かけご飯が大流行。
江戸中期の人々の生活や風習について詠んだ川柳「川柳風俗志」には、
「納豆を帯広どけの人が呼び (訳:納豆売りが行ってしまうと焦って帯も締めずに呼び止めに走る)」
なんて作品も収録されていたり。
他にも、
「納豆売 からしを甘草ほど加へ (訳:からしを納豆のどんぶり鉢にちょっとだけ加えるサービス)」
などなど。
スポンサーリンクこのように江戸中期から納豆とからしはセット売りされていたのが分かるわけですが、
そのイヤリングは納豆モチーフ?
からしが納豆にいつも寄り添っているその理由は「臭うから」と元も子もないセリフ。
納豆は10℃以上の場所に保存すると発酵が進んでアンモニア臭が発生。
30℃の環境に1日24時間放置するとアンモニア量が爆上がり。
そんな時に活躍するのがからし。
からしにはアリルカラシ油という辛味成分が含まれていて、これにアンモニア臭を和らげる効果があるんだとか。
江戸時代には冷蔵庫が存在していないので納豆も常温保存が基本で、となると当時の納豆は今よりももっと臭う食べ物だったはず。
こうして納豆とからしの蜜月の日は何百年と続いたわけですが、そこに登場したのがからし役の木村多江さんに”憎いアイツ”呼ばわりされる四角くて冷たい冷蔵庫。
1960年代後半から冷蔵庫が一般家庭にも普及し、1980年代には普及率ほぼ100%に。
こうしてあまり臭わなくなった納豆ですが古くからの習慣を継承する形で今でもサービスとして納豆にはからしがセット。
調査では納豆にからしをつける人はほぼ半数だそうで、使わない人は冷蔵庫のあの棚にいつか使うかもと溜めていたり。
溜められて増殖したからしですが「いるのはからしとワサビ、うなぎのタレ、たまにラー油もいるよ。ここは使われなかった調味料の墓場なんて言うやつもいる。」と愚痴。
他にも食べかけせんべい、座薬、乾電池、目薬とか色々ありますよね。
という事で最後は話が逸れてしまいましたがコチラが結論。
納豆にからしが付いているのは昔は冷蔵庫が無かったから
でした。
ずっと冷蔵庫に入っているものは?という質問には「ケーキ買った時にもらった保冷材」とチコちゃん。
という事で2問目は以上。
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