チコちゃん QRコードは囲碁が起源?縦横の二次元を使ったその仕組み
22年6月17日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第3問は『QRコードは何の模様?』という問題。開発チームリーダーが昼休みに囲碁をやっていて思い付いたというエピソードや実際に碁盤で読み取れるか囲碁フォーカスとコラボしながら番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】島崎和歌子、関口メンディー
【VTRゲスト】安田明夏(囲碁フォーカス司会)
QRコードは何の模様?
この日3問目の出題は、
QRコードって何の模様?
パズルという岡村さんの答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
囲碁
解説はQRコードを開発したデンソーで開発チームのリーダーを務めた原昌宏さん。
お昼休みにやっていた囲碁を参考にしてQRコードを作ったと原さん本人の証言。
ちなみにQRコードはQuick & Responseの略語で速く反応するという意味。
原さんによると碁盤に碁石を並べてもQRコードとして読み取れるという事なので、
NHKの囲碁フォーカスとコラボした「NHコ囲碁フォーカス」スタート。
本日の解説は「QRコードを碁盤に再現してきちんと情報を読み取れるか?」というテーマ。
まずはQRコードの基礎となっているバーコードについておさらいしておくと、
英数字で最大20字程度が限界というのがバーコードの世界。
スポンサーリンク情報量をもっと増やすとなるとバーコードがどんどん横に長くなってしまうので実用的ではなくなってしまうんですね。
そこで横方向(1次元)だけではなく縦横の面(2次元)にする事で情報量を増やそうというのがQRコード(2次元コード)の出発点。
さらに「線の数と幅」を情報にしていたバーコードに対して「横と縦のマス目」で情報を表す事でQRコードの白黒の組み合わせは一気に増加。
例えば白と黒の線2本で表現できるパターンは白白・黒白・白黒・黒黒の4通りですが、
QRコードの一番小さなサイズは21マス×21マスに設定されていますが、
その最小サイズですら組み合わせパターンは4000京×1000京×1000京という膨大な数に。
数字のみだと読み取れる情報量はバーコードの約350倍となる7089字。
一般的に使われているQRコードでは50桁から100桁ほどの情報量なのでまだまだ組み合わせの限界には遠いわけですね。
そんなQRコードにも弱点は存在して、インクのにじみ、白黒のひずみなどでエラーを起こして読み取り不可になるというのが開発チームを悩ませた泣き所。
そこで白黒を組み合わせた様々な模様にする事でエラーを防ぐ試みを繰り返し、
たどり着いたのが囲碁。
理路整然と並ばず多少ズレて碁石が並んでいたり、欠けた碁石を想定して、
境界線をわざと曖昧に認識してからクッキリ修正するというプログラムを組むことでこの問題解決。
原昌宏「仕事を忘れてボーっと囲碁をしていたらひらめきました。」
ボーっとする事も時には大事。
スポンサーリンクでは本題に戻って、本当に碁盤に碁石を置いて実際に読み込めるか実験。
碁盤の目は19マス×19マスですが、今回は特別に縦横33マスの「33路盤」を用意。
碁石を並べている最中に「コウ」「シチョウアタリ」などが登場しつつ、
全て並び終えると3つの角にQRコードの正しい向きを表すパーツもしっかり。
4つではなく3つの四角いシンボルがあるおかげで正しい向きを判断しているわけですね。
ちなみにわざと横から読み取ってみると正しく無い向きと認識されて、自動で回転させて正しい向きに修正する仕組みもあって、
この仕組みはビルを眺めている時にひらめいたと原さん。
原さんが出来ると断言しているので当然といえば当然の結果。
という事でコチラが結論。
QRコードの模様は囲碁
でした。
ボーっとしていて思い付いたものは?という質問には「かき氷に苺シロップ、苺には練乳、という事はかき氷+苺ミルクと同じ。」とチコちゃん。
3問目は以上。
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