外国語をカタカナで書く理由は?チコちゃん
22年10月7日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の3問目は『なぜ外国語をカタカナで書く?』という問題という事で番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】中村正人、藤田ニコル
【VTRゲスト】なし
なぜ外国語をカタカナで書く?
3問目の出題は、
なんで外国語をカタカナで書くの?
マッカーサーの命令という岡村さんの答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
という事でチコちゃんの答えは、
そもそもカタカナは外国語を読むために作られた文字だから
解説は京都大学大学院の大槻信教授。
そもそもカタカナというのは外国語(特に中国語)を読むためにお坊さんの手によって作られたという歴史。
中国で誕生した漢字が日本に伝来したのは4~5世紀ごろで中国との外交上のやり取りの中でお経など漢字で書かれた書物が日本にやって来たのが始まり。
それまでの日本では人と人との会話で使われる話し言葉だけしか存在しておらず、何かに書いて記すような文字・書き言葉は存在していないという時代。
ですから日本人と漢字の出会いはまさに日本人が初めて文字という全く新しい概念に触れた瞬間だったわけですね。
当然そんな状態なので意味も分からず、読みも分からず。
スポンサーリンクそこで漢字が読めない日本人が頼ったのが中国から日本に移り住んで来た渡来人たち。
中国の漢字が読めて、日本語も分かる渡来人の助けを借りることで漢字の意味や読み方を勉強。
その際には読み方の分からない漢字にふりがなを振る事になりますが、ふりがなに使われた文字も漢字というこの頃。
例えば「山(やま)」という漢字に”漢字で”ふりがなを振るとすると、
ところが漢字の横に漢字を添えるというこのやり方は非常に読みにくく、たくさんの文字を狭いスペースに書く必要があったのでお経を学ぶお坊さんたちはいつしか漢字の一部分を取り出して略して書くように工夫。
例えば先ほどの「也万」は「ヤマ」に。これがカタカナの始まり。
こうして中国からやって来た漢文にカタカナを付けて読むスタイルが広まっていき、その後時代が進むにつれて中国以外からやってくるポルトガル語由来、オランダ語由来の言葉にも中国語と同じようにカタカナを当てるように。
こうして「外国語の発音を書く=カタカナ」というルールが定着して今日に至ると。
ちなみに江戸時代の儒学者である新井白石がヨーロッパについてまとめた西洋紀聞では漢字・カタカナ・ひらがなの3種類が入り交ざって書かれた事から日本は3種類の文字を使い分ける世界でも珍しい国に。
という事でコチラが結論。
外国語をカタカナで書くのはそもそもカタカナは外国語を読むために作られた文字だから
でした。
3問目は以上。
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