トリセツショー 頭痛の原因と治し方 頭痛薬の飲みすぎで起こる頭痛MOHとは?
23年2月16日のNHK「トリセツショー」は頭痛の取扱説明書という事で薬の使い過ぎによる頭痛の原因や治し方など簡単にまとめてご紹介。
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頭痛薬と頭痛
頭痛で病院に行くことが非常に少ない日本は実は海外と比べるととても異質。
そんな我慢しがちな国民性を持つ日本人でも特に気をつけたいのが「月に10日以上鎮痛薬を服用する人」との事。
というのも薬を飲み過ぎて起こる頭痛・MOHのリスクが高くなってしまうから。
意外にも医療関係者でもその存在を知っている人はかなり少ないようで、
その原因は脳を覆う膜にある神経。
痛みを伝える神経の連絡路を痛み物質が通って神経がそれを感じると片頭痛を引き起こすわけですが、そのきっかけになるのが、
- ストレス
- 光
- 音
- 低気圧
- ホルモンバランス
など様々。
そんな時に頭痛薬を飲むと神経を鎮めて痛みを抑えてくれますが、これを何度も繰り返していると薬に反応してかえって痛み神経が過敏状態に。
するとそもそもの頭痛の原因が和らいで痛み物質があまり伝わらなくなっても、ささいな事ですぐに頭が痛くなってしまう状態に。
これがMOHの状態。
スポンサーリンク頭痛の治し方
そこで番組でおすすめされたのが病院での頭痛治療。
病院で処方される薬は市販薬とは違って、痛み物質そのものを無力化させるものだったり、
神経の連絡路を遮断して痛み物質が伝わらないようにするものだったりと、その薬の効き方が違うのがポイント。
頭痛治療の専門家である北里大学の五十嵐久佳先生によると、月に10回市販薬を飲んでいる人はすでにMOHになってしまっている可能性が高く、そうなると治すのにかなり苦労するとの事。
そこでそうなる前に「週2日」市販薬を飲むという人はMOH予備軍なので念のために病院を受診した方が良いというアドバイス。
そもそも「頭痛ぐらいで謬院に行くなんて…」と思うこと自体が誤りなので、年に数回でも辛い頭痛を経験するという人はその原因や治療法を探るためにも病院に行った方が良いそう。
特に「頭痛専門医」を受診すると、
頭痛の細かいきっかけ(音、光、特定のニオイなど)の問診や、頭痛ダイアリーを書くように勧められるそうで、
生活習慣の指導も含めて総合的な頭痛対策を様々に提案してくれるとの事。
ちなみに頭痛専門医が少ない地域に住んでいる場合は「脳神経内科医」をまず受診してみるのが良いというアドバイスも。
以上、トリセツショーから頭痛の取扱説明書でした。
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