万歳の意味は?おめでたい時に言うのはなぜ?チコちゃん
23年3月17日放送のNHK「チコちゃんに叱られる 笑点・ぐるナイコラボ」の問題『おめでたい時に万歳と言うのはなぜ?』の答えや万歳の意味や読み方などたぶんこうだったんじゃないか劇場のスクールウォーズパロディと共に番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】林家木久扇、増田貴久
【VTRゲスト】山下真司、宮崎大地(ナレーション)
おめでたい時に万歳と言うのはなぜ?
2問目の出題は、
なんでおめでたい時に万歳って言うの?
チコちゃんの答えは、
熱血!外山先生が頑張ったから
解説は梅花女子大学の米川明彦名誉教授。
万歳が使われるようになったきっかけはズバリ明治22年2月に大日本帝国憲法が発布されたタイミングと米川先生。
この時のお祝いの言葉として選ばれたのが「万歳」だったのがそもそものはじまり。
帝国大学(現在の東京大学)の教授だった外山正一が万歳を選んだそうで、
伝わっているエピソードからするとかなりの熱血教師だったとか。
ここで始まるのがNHKたぶんこうだったんじゃないか劇場「大日本★ウォーズ バンザイ誕生物語」
帝国大学の総長から憲法発布後、皇居から出てくる天皇陛下に発する国民のお祝いの言葉を考えて欲しいと依頼された外山。
有名な演説家として知られていた外山はこの役に適任で、どんな言葉が言いやすいのか研究する事に。
ちなみに文部省からは「奉賀(ほうが)=謹んでお祝いする言葉」を三唱する案が提案されていたそうですが、
練習を踏まえて外山が出した結論は「最初の音に力が強く入るべき」という考え。
スポンサーリンクさらに奉賀の言い終わりのワードになる「ガ」は母音が「ア」なので、
「奉賀、奉賀、奉賀」と三唱すると母音のせいで「アホウ(阿呆)ガ」と聞こえるリスクも問題視。
そこで外山が頼ったのが帝国大学の教授が歴史的な文献を調査する際に使っていた臨時編年史編纂掛(りんじへんねんしへんさんがかり)。
お祝いの言葉候補を探す外山に提案されたのが「万歳、万歳、万々歳」で「天皇や国家が長く続く事を願い祝う」という意味で使用されていた言葉。
外山は天皇陛下にかける言葉としては歴史があって格式高い読み方が良いと判断して「バンゼイ、バンゼイ、バンバンゼイ」を採用しますが、
いかんせん古い読み方という事もあって明治時代にあっても万歳をバンゼイと読めるのは専門家ぐらいのもの。
第二候補の「マンザイ」だとやはりこれも力が入りにくい音で合唱するには不向き。
となると最後に残った庶民的な読み方である「バンザイ」の出番。
「バ」「ザ」の濁音で声に力が入りやすく、母音の「ア」も明るい印象。
こうして憲法発布の6日前というギリギリのタイミングでバンザイの採用が正式決定。
言葉の意味などが新聞に掲載されて一気に日本中に広まった事でお祝いの言葉としてのバンザイが定着。
ちなみにこれには後日談があって、
迎えた憲法発布の本番では国民が発したバンザイの掛け声によって天皇が乗っていた馬車の馬が驚いてその場に止まってしまうというアクシデントが発生。
その様子を見て2回目のバンザイは一気に自粛ムードの小声。
そして3回目に言うはずだったバンバンザイに至っては言えない状況になってしまったんだとか。
また、万歳で両手を上げる動作については帽子をかぶったままだと失礼にあたるので両手で掲げる動きが元になっているという説があると米川先生。
という事で2問目は以上。
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