嗅覚障害の治し方のコツ 嗅覚トレーニング方法のやり方は?あさイチ
23年4月10日放送のNHK「あさイチ」は香り特集として嗅覚障害を治す嗅覚トレーニングを紹介という事でやり方を簡単にまとめてご紹介。
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嗅覚低下の原因
解説は東京慈恵医科大学耳鼻咽喉科の医師・森恵莉先生。
嗅覚外来を担当する森先生によると嗅覚異常のサインとして挙げられるのが、
- トイレなどの臭いを感じづらくなった
- 料理や飲み物を美味しく感じづらくなった
- 料理の味付けが変だと家族に指摘された
- 香水が強すぎると周囲から指摘された
- 食品の腐敗臭やガス漏れに気付かない
などで、
- 鼻炎などで鼻腔内が狭くなる
- 嗅覚の神経に異常が出ている
- 脳の働きが低下している
など。
さらに年齢によって嗅覚の低下が起こるのは一般的な事で、
50種類用意された香りを嗅ぎ分けられるか実験した結果がコチラ。
50代前後から徐々ににおいの感度が低下していくケースが多いそうで、これは主に鼻の中の原因というよりも、においの神経細胞が徐々に減少したり、細胞から出てくる分泌物が減ってにおいの神経自体が脳に信号を伝えにくくなるからと森先生。
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では衰えた嗅覚を鍛えるトレーニング方法について。
まずは4つの調味料を用意する。
これらを順番に一つずつ20秒ずつ嗅いでいくだけ。
嗅ぎながら「これは何の匂いかな?」としっかりと考えながら行うのがコツ。
例えば「これはカレーの匂いかな?いやパスタの匂いかな?」と実際に言葉を口にしながらだったり、
においから感じるイメージを頭に浮かべたり、まるで自分がソムリエになった気分で感じるままに食レポするのが良いというアドバイス。
朝晩1回ずつ、1日に2回行うのを続けると徐々に嗅覚が鍛えられるとの事。
香りを選ぶ時は多種多様な香りを用意するのが良いそうで「嫌いな香り」ではなく「好きな香り」を用意。
これはドイツの臨床研究で一定の効果があると報告された事で世界中で注目されているトレーニングだそうで、
新型コロナの影響で嗅覚障害が起こっているという患者さんを対象に森先生もこのトレーニング方法を指導しているとか。
このトレーニングでは鼻の奥にある嗅神経細胞(きゅうしんけいさいぼう)を刺激する効果があるとされていて、
一度壊れると基本的に再生しないといわれる脳の神経などと違ってコチラの嗅神経細胞は生涯にわたって再生し続けるので嗅覚は鍛えることで復活するんだとか。
ただし冒頭でも説明した通り、このトレーニングは嗅覚障害の原因が嗅神経細胞にある時には有効なトレーニング方法なので続けても効果がないという場合は耳鼻咽喉科や嗅覚外来の受診がおすすめとの事。
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