風力発電の風車が白色なのはなぜ?メリットはある?
風力発電の風車の色といえば「白色」が定番になっているように思えますが、なぜ白色が選ばれるのでしょうか?
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美観・景観のため
なぜ風車は白いのか?その答えは「美観・景観など見た目の問題」というのが一つ。
というのも白色や薄いグレーは曇り空に溶け込むカラーなのでただでさえ巨大な風車を目立たなくさせる効果があるとの事。
一般的に白色というのは中立的な色で、無個性であったり、標準的な色の象徴。
一方で白以外にベストな色が無いかどうか試行錯誤も行われているようで、
例えばドイツのエネルコンではグレーっぽい色の風車が稼働していたり、周囲の草地に溶け込むように濃い緑色に塗られた風車なども。
となると「景色に溶け込むと飛行機から見た時に危ないのでは?」と思うかもしれませんが、
実は地上から見ると白色が一番目立たず、空で見ると白色が一番目立つという一見すると矛盾しているような事実も存在。
ほとんどの国では法令によって白っぽい塗装にするようにルール作りがされていて、夜間に目立つように警告灯を設けたり。
ちなみにヨーロッパの一部の地域では視認性アップのためにブレードに縞模様をつけるデザインのものも存在。
太陽光からの保護
「白色は太陽の紫外線を反射する」という効果も大切な要素。
紫外線はあらゆる物を劣化させる力を持っていて、それはそびえ立つ風力発電の風車も例外にはならず。
保守点検などのメンテナンス費用を抑えるためにも白色で保護するのがベストというのが答え。
ちなみに風車を暗い色に塗ったとすると白色に比べて熱を吸収しやすくなってしまい風車自体の温度が上昇し、そうなると熱による膨張と収縮によって部品の損耗が激しくなったり、可動部に使われる潤滑剤の劣化を早めたりという不都合が発生。
また、白い保護層で風車の羽根部分を覆ってやることでひび割れしにくくなるという狙いもあるので、やっぱり白色が一番無難でありベストの選択というわけですね。
以上、風力発電の風車の色が白色である理由についてでした。