雑草とは?普通の植物との違いはターボエンジン?チコちゃん
23年5月19日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『雑草ってなに?』の答えなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】八嶋智人、若槻千夏
【VTRゲスト】なし
雑草ってなに?
2問目の出題は、
雑草ってなんなの?
チコちゃんの答えは、
望まれないところに生えているすべての草
解説は龍谷大学の古本強教授。
アメリカで雑草の研究をしているアメリカ雑草学会(Weed Science Society of America=WSSA)ではその定義づけがしっかり行われているそうで、
その雑草(=weed)の定義というのが、
「経済的損失または生態系への損失を引き起こしたり、人間や動物に健康上の問題を引き起こしたりするそれが生えている場所で望まれていない植物」
要するに「望まれていない所に生えていればそれは全て雑草」つまり「邪魔な植物は全て雑草」という事ですね。
定義を見ればわかる通り、これはかなり主観に作用されるのは明らかで、
道端に生えている植物も景観や通行の邪魔だと感じる人にとっては雑草ですが、その一方でそれが美しいと感じる人にとっては有益なので立派な植物だったり。
スポンサーリンクかなり繁殖力が強く、退治してもゾンビのように復活する事から「世界一農家から嫌われている雑草」と呼ばれているとか。
一方でこのスベリヒユは山形県の地域では食用として多く食されているそうで、
にんじん、ごぼう、油揚げ、こんにゃく、打ち豆、きのこと一緒に酒、醤油、みりんで煮込めばスベリヒユの煮物が完成。
他にも摘草料理で知られる京都の名店「美山荘」では雑草を使った料理が提供されていて、
こうなってくると食べられて有益なのでもはや雑草ではないと古本先生。
ちなみに雑草が雑草たる所以ともいえる一番の原因がその成長スピードの速さで、これは普通の植物とは光合成のシステムが違う事が要因。
普通の植物は太陽の光が強くなるにつれて光合成がどんどん活発になっていきますが、大気中には約0.03%しか二酸化炭素が無いので光合成のスピードには限界が。
ところが雑草と呼ばれがちな植物の場合はターボエンジンのような光合成のシステムを持っており、
二酸化炭素を体中にため込んでおいて光合成が出来るという仕組みを持っているので成長スピードは爆発的に。
サトウキビやトウモロコシなどは人間が食料用として品種改良して背が高くなるようになっていて、これらはターボエンジン付きで元々は雑草。
となると種の繁栄の為にはターボエンジン付きの植物だらけになっても良さそうですが、
それだけ成長スピードが速くなるとデメリットとしては「燃費が悪くなる」という点を抱えていて、
日差しが強いと爆発的に育つ一方で、日差しが弱まった途端にエネルギーを多く使い過ぎてあっという間に枯れてしまうという弱点も抱えているとか。
ちなみに春の七草で知られる七草は、
すずな=カブ、すずしろ=大根を除けば、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざの5種類は雑草の扱いにされていることが多いという事も。
という事で2問目は以上。
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