ド級のドの由来は?戦艦ドレッドノート誕生がきっかけ チコちゃん
23年10月6日「チコちゃんに叱られる」の問題『超ド級の「ド」って何?』の答えなど簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】天野ひろゆき、井上咲楽
【VTRゲスト】なし
超ド級の「ド」って何?
2問目の出題は、
超ド級の「ド」って何なの?
チコちゃんの答えは、
ドレッドノートのド
解説は戦史研究家の白石光さん。
このドの由来はイギリス海軍が1906年に作った戦艦名ドレッドノート。
19世紀から20世紀にかけて世界一の海軍力を誇ったイギリス海軍が世界を震撼させたのが戦艦ドレッドノートの誕生。
英語で恐れるものは無し、恐怖心ゼロといった意味。
このドレッドノートはそれまでの戦艦を軽く凌駕する圧倒的な戦闘力を有しており、例えば、
ドレッドノートは「これからの海戦は出来るだけ遠くから同じ場所へ主砲を一斉射撃して勝負を決める」という理念のもとで中間砲、副砲を排した代わりに10門の主砲を装備。
また、従来の戦艦は砲ごとに狙いを定めてバラバラに発射していたので命中率がイマイチだったのに対して、
ドレッドノートは一か所の観測所(射撃指揮所)で一括管理して手法を一斉発射するシステムを搭載した事で命中率が格段にアップ。
この海戦の考え方を一変させたドレッドノートの登場は各国に衝撃を与え、同じような戦闘能力を持った戦艦をこぞって造り始めるという時代に突入。
こうして生まれたドレッドノートに似せた戦艦たちを総じてドレッドノートと呼ぶようになり、
日本では頭文字をとって「弩(ド)級戦艦」と表現。
また、元祖ドレッドノートについては、その誕生から4年後の1910年にはイギリス海軍によってそれをさらに上回るオライオンという戦艦が誕生。
オライオンはドレッドノートよりも大型の大砲を備えたのでドレッドノートを超える存在としてスーパードレッドノートと呼ばれたり。
この戦艦の規模を表していた超弩級は大正時代以降に本来の意味から転じて、人やモノに対して「圧倒的にすごい存在」という文脈で使われるように。
ちなみに「ドアホ」「ド根性」「ド派手」の「ド」はド級とは語源が異なっていて、
江戸時代に関西地方で使われ出した強調の意味の「ド」が由来といわれていれるので混同しないように注意。
という事で2問目は以上。
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