クレイジージャーニー アドベンチャーレース2023結果 順位15位のハイライト
24年1月15日放送の「クレイジージャーニー」はアドベンチャーレース2023年世界大会に密着という事で途中経過や順位結果、過酷シーンのハイライトなどまとめてご紹介。
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目次
チームメンバー&レース概要
日本代表ともいえる「チーム EAST WIND」のメンバーは、
田中正人(チーム代表)、田中陽希(ヨウキ)、米元瑛(ヨネ)、武井明日香(アスカ)の4人。
女性メンバーの武井明日香は初参加。
【レース概要】
南アフリカを舞台にした世界選手権のコース全長は約840kmで直線距離に置き換えると東京から北九州までの距離に相当。
コース上に設定されたかなり分かりにくい箇所(例:洞窟内、水中、橋の下など)に置かれる事が多いチェックポイントを通過するのが必須で見逃すと失格。
制限時間は9日間でトップチームになると6日足らずで完走する距離。
出場チームは世界30か国から集まった109チーム。
チームEAST WINDの目標は順位で10位以内に入る事。
スポンサーリンク第1ステージ:56km
スタートは56kmのトレッキングセクション。
未舗装のコースも言えないような草原を走ったり、山を越えたり、深い藪を抜けたりとアドベンチャーレースの基本となるコース設定。
チェックポイントさえ通過すればコース取りはチームの自由。
トゲを避けきるのは至難の業という事で田中正人は「何か刺さった?」と違和感。
これがのちのち大変なことになるとは…
初日は気温32度という過酷な環境の中で、スタートから全チームが一気にペースを上げた事で初日からかなりキツいレース展開。
かといってマイペースで置き去りにされてしまうとレースの流れに乗れなくなるというデメリットもあってオーバーペースをみな承知でガンガン飛ばすしかない状況。
メンバーのヨウキはオールラウンダーな強さを誇るものの唯一暑さに弱いという弱点を抱えているせいもあって初日の懸念点はそこ。
余裕のあるメンバーに荷物を受け渡したり、体をロープで引っ張ったりしながら進んでいく日本チーム。
山道を抜けると今度は一転して砂丘ゾーンへ。この時点でレース開始から6時間延々と走りっぱなし。
レース中に構っていられないのでチラッと見るだけで完全スルー。
スポンサーリンクそして日が沈むと、真っ暗な中で周囲が砂だらけという状況で進むべきコースを判断するという難しいシチュエーションに。
川を泳ぎ終えた所で第1ステージのゴール。この日は10時間。
第2ステージ:181km
第2ステージはマウンテンバイクで181km。
第2ステージの地図を受け取ってコースをチェックしたら軽い食事を摂ってすぐさま自転車にまたがって再スタート。
コース設定はそんなに難しくないという田中正人の判断通りに特にトラブルもなくレース開始から18時間経って日が昇り始めて夜明け。
ところが初日の暑さで不調に陥っていたヨウキの自転車ペースが上がらずチームの中で遅れがちに。
日が昇るとまたしても暑さが復活という厳しい状況の中でレース開始25時間あたりで遂にヨウキがダウン。
第2ステージのゴールまであと500mという地点でもう動けない状態に。
ゴール地点まで行けばよりしっかりとケアできる環境もある程度整っているので進みたい所ですが動きたくても動けないほどに脱水症状が進んで危険な状態。
休憩を挟んで何とかゴールまでたどり着き、日本チームの順位は27位に。
脱水の為に汗がかけなくなったのに加えて内臓にもダメージを負ってしまったために補給しても吐いてしまうのを繰り返すという状態だったとヨウキ。
バイクステージでは6回も嘔吐しながらなんとかギリギリ。
当初の予定では寝ずに第3ステージを再開するはずだったのが、さすがにヨウキの状態が悪すぎるのでレース開始30時間経ったここで3時間の睡眠タイムをとる判断に。
3時間経ってヨウキも立ち上がって話せるまでには回復したものの、まだ体が栄養を受け付けない状態という事でさらなるリカバリーが必要という判断で追加で9時間の休憩。
スポンサーリンクヨウキも状態も良くなってきたという事でレース開始42時間で再出発。
リタイアという判断もちらつく中で何とか持ちこたえた日本チーム。
ただし12時間の足止めの影響で順位はこの時点で76位に急降下。
「とりあえず完走できれば十分良いレース」という考えも浮かんでくる中でチーム代表の田中正人だけは、
「暗い雰囲気にならずに戦う雰囲気で。あまり気を遣わないように。抑えて行くと全然前に進めないから。レースやる意味ねぇから。覚悟を決めてやってください。戦うために来てるわけだから戦おう。ちゃんと。」
「完走さえできれば…」と最低限の目標設定では高みは目指せないとチームに檄を飛ばすキャプテン。
第3ステージ:80km
山の中を進む80kmのコース。
連日の強烈な日差しから一転してこの日は雨。これが恵みの雨となって日本チームのレースペースが一気に上昇。
ライバルチームをガンガン抜いて突き進む日本チーム。
多くのチームが立ち止まる50mの崖下りも雨と強風の中という悪コンディションの中でむしろ楽しそうな日本チーム。
崖はあっさりクリアしてその後も次々とライバルチームを抜く中、最短ルートの山の尾根からどんどん人が引き返して来るという状況に遭遇。
「あれは無理だ。すごい風だ。リタイアしたくないから迂回するよ。あれはクレイジーだ。やめときな。」と声をかけてくる中で日本チームの判断はゴーサイン。
「何かにつかまっていないと立っていられない。屋根瓦が飛ばさたり樹木が折れる。」といったレベルの風の中を進んでいく日本チーム。
「全然大したことなかったね。」とあっさり突破。といっても強風の中で1時間歩きっぱなし。
スポンサーリンク夜こそ一気に順位を上げるチャンスとばかりに眠気と戦いながらレース続行。
悪霊払いでもするかの如く、背中をパンパン叩いてメンバーの正気を保たせる明日香。
23時間かけて第3ステージのゴール。
第4、第5ステージ:10km、68km
10kmという短いセクションだった第4ステージを2時間で踏破して、ゴール5分後には第5ステージのカヤック川下り68kmにノンストップで突入。
2人ずつで2つのカヤックに分かれてガンガン飛ばす日本チーム。
というのも明日香を除く男子メンバー3人は普段ラフティングガイドを務めている事もあってカヤックはお手の物。
濁流を漕ぎ続ける事3時間、体力と体温が奪われてヨネが低体温に陥るピンチ。
声を出して気合で乗り切る作戦で8時間漕ぎ続けてやっとゴール。
この時点でレース開始から395kmを進んだことに。
やっと中間地点でここから後半戦へ。
ここからは先は周りがどんどん潰れて行く中で、それだけ耐えて前に進めるかを競うサバイバル。
スポンサーリンク第7ステージ:224km
第6ステージは編集でカットされて一気に第7ステージ。
この2日間で睡眠時間3時間という状態でマウンテンバイクにまたがって224kmの長丁場。
この状況で明日香がやや遅れだすとチームが一丸となってフォロー。
限界状態でバイクを漕ぎ続けて26時間経ってやっとゴール。
「意外と短く感じて良かった。」という田中正人の狂ったセリフ。
ここで田中正人の足にトラブル。
親指の付け根が腫れて実は初日から既にちょっと不調だったという告白。
それでも「まあいいや。」と痛みはとりあえず置いておいてすぐに次のステージへ再出発。
スポンサーリンク第8、第9ステージ:64km、124km
日が暮れて真っ暗な中で平原を進む日本チーム。
自分たちの歩くスピードで距離を測りながらしっかりチェックポイントをゲット。
田中正人は相変わらず足に痛みを抱えているようですが、あえてスルーして意識から痛みを切り離すというクレイジーな解決策。
流石に丸3日間も不眠不休だと幻覚や幻聴がバンバン出て来るという極限状態。
聞こえるはずもない日本の交通情報や天気予報などが聞こえて来るんだとか。
幻覚は一緒に走っているメンバーが認識できなくなって「ここはどこ?この人たちは誰?何をしているの?」という状態に陥るとの事。
第9ステージはマウンテンバイク124kmのステージでゴールの時点で17位。
ただ、ここで遂に明日香がダウン。
スポンサーリンク第10ファイナルステージ:32km
遂にやって来たファイナルステージ。
限界を何度も乗り越えた挙句に今にも力尽きそうな明日香を全力フォローしつつチーム一丸となって進むだけ。
歩いてゴール出来れば御の字で、最終手段でおんぶしてゴールも覚悟する中、スタートしてから161時間で遂に完走達成。
目標の10位以内には届かなかったものの、リタイア寸前まで追い込まれた状態から巻き返しての15位は、順調に行って10位になるよりも嬉しかったと田中正人。
ちなみに1位とは43時間の差でほぼ2日。田中正人をして1位のスウェーデンのチームはちょっと異常なタイムとの事。
最後に閲覧注意ですが、
トゲが刺さった田中正人の足はとんでもない腫れ方をして歩けない状態になってしまったので手術するハメになったとか。
2mmほどの小さなトゲが刺さったまま放置してレースを続けたのでトゲがどんどん足の内部に食い込んでいった結果、
化膿して組織が壊死してしまったので、足の腐った部分を全て除去するというなかなかの手術だったとか。
以上、クレイジージャーニーからアドベンチャーレース2023年世界選手権の順位結果やハイライトでした。