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指揮棒を振る理由は本当にある?答えは図形?チコちゃん


24年2月16日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『指揮者が指揮棒を振るのはなぜ?』の答えを簡単にまとめてご紹介。

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ゲスト出演者

【ゲスト】シソンヌ長谷川忍、矢吹奈子

【VTRゲスト】なし

指揮者が指揮棒を振るのはなぜ?

3問目の出題は、

なんで指揮者は指揮棒を振るの?

チコちゃんの答えは、

図形を見やすくするため

解説は玉川大学の野本由紀夫教授。

そもそも指揮者の基本の仕事は「テンポを示す」ことで同じ曲や同じメロディーであってもテンポが違うと全く違う印象になってしまうのでこれは指揮者の最も重要な役割。指揮者の役割はテンポを示すという基本中の基本 チコちゃん

少人数の演奏であれば演奏者同士のアイコンタクトやお互いの奏でる音を聞き合う事でそのテンポを合わせるのは容易ですが、オーケストラレベルの大人数になると音を聞き合うのは難しく、それを大局的にコントロールする人=指揮者が必須。

その歴史は古く、数々の名曲が誕生したバロック音楽(17世紀~18世紀半ば)の時代の作曲家ジャン=バティスト・リュリは大きな杖で舞台の床を打ち鳴らす事でテンポを示して指揮していた例も。

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ちなみにリュリは誤って杖で自分の足を刺してしまい、その怪我が原因で亡くなってしまったという逸話も。

杖の例はかなり特殊ではありますが、このケースでは当然床を叩く音が鳴ってしまっているので楽曲にとってはノイズなわけで、そこで音を出さずにテンポを示すやり方として腕を振るという手法が採用される事に。

腕を振る際に一番下の位置に腕が来た時を基準にすればテンポを合わせやすく、腕振りが速くなれば自然と曲のテンポもアップ。指揮者の役割 下に棒を振る時にテンポを合わせる チコちゃん

この他に音楽の表情や音の強弱を演奏者に伝えるというのも指揮者の重要な仕事で、そこで用いられるのが「図形を描く」という手法。

キリっとした鋭角で出来た図形を描いて腕を振るとキビキビとした跳ねるような音となり、やわらかいソフトな図形を描くと音同士が繋がるような滑らかな音に、図形のサイズを大きくすれば音は大きくなり、小さく描けば音もそれに合わせるように小さく。指揮棒を振る理由は図形を示すため チコちゃん

その際に棒を持って振ると手元の動きは小さくても見える図形が拡大されて分かりやすくなるという利点や指揮棒の先端に注意を集める事で図形を描く場所が分かりやすくなるというメリットなど。

また、指揮者は指揮棒の他にもあいている方の腕の動きを組み合わせたり、体全体の動き、顔の表情も加えてさらに細かく指示。

ちなみにこういった細かい動きについて決まったルールというものはないのであくまで指揮者の感性に従ったオリジナリティが優先。

また、指揮棒は必ず持たなくてはいけないというルールは無いので、指揮棒ナシで演奏に臨んでもOKで、その際には描く図形が小さくなるというデメリットと引き換えにあいたほうの手も使って繊細な指示が出せるというメリットを優先して指揮棒を持たない主義の指揮者もいるとか。指揮棒を持たない指揮者の理由 チコちゃん

という事で3問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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