雑誌の日付が未来なのはなぜ?チコちゃん
24年4月19日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『雑誌の日付が未来になっているのはなぜ?』の答えなど簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】大竹まこと、鈴木奈々
【VTRゲスト】梅澤真理子
雑誌の日付が未来になっているのはなぜ?
3問目の出題は、
なんで雑誌の日付は未来になっているの?
チコちゃんの答えは、
未来の事が書いてあるから
解説は日本雑誌協会販売委員会の豊栖雅文副委員長。
未来の日付が書かれている理由については毎日出される新聞と毎週または毎月といったスパンで発売される雑誌に掲載される内容で比べると分かりやすいそうで、雑誌は新聞と違って先々の事柄が載っているケースがほとんど。
例えばファッション雑誌では1月下旬に発売された3月号では春のヘアメイク情報などを掲載していたり、スポーツ雑誌では12月発売の1月号で年明けの競技情報、美術館ガイドなどでは雑誌を読んだ後に開催される予定のイベントが掲載されていたり。
このように雑誌というのは「未来を提供する」というのがその基本的な役割。
日本の雑誌の歴史は1867年に主にオランダから来る西洋の知識を広めるという目的で柳河春三が創刊した「西洋雑誌」がその起源とされていて、この時は特に発売日などの日付表記なし。
その後に大正時代になると娯楽の一部として雑誌が広まり月刊誌も増加。
ただし今のように鉄道網や道路網が整備されていない時代という事情もあって全国配送には時間がかかり、そこで前もって遅れる事を見越して未来の日付を表記するように。
作られてから読者の手に届くまで時間がかかるので先の日付や月を号数にしておくというアイデア。
当初はそれでもよかったものの、徐々に雑誌同士の競争が激化する中で昭和30年代に入ると、未来の情報が載っているアピールが度を越してどんどん先の日付を表記するという未来先取り合戦が勃発。これによって他の雑誌よりも2か月以上も先の日付をつけるといった出版社も出現する始末。
そこで読者の混乱を避けるという意味で「月刊誌は45日先まで」「週刊誌は15日先まで」というルールが作られる事に。
また、雑誌の売り場という観点もポイントで、新聞が基本的にその日のものを販売しているのに対して、雑誌は次の号が出るまでずっと棚に置かれ続けるという違いも。
この時に日付を未来にしておくとタイムリーな最新号であるというアピールに繋がるのでやっぱり未来の日付にしておくのが得策という事に。
という事で3問目は以上。
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