ハスキーボイスが魅力的に感じるのはなぜ?チコちゃん
24年10月18日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『ハスキーボイスが魅力的に感じるのはなぜ?』の答えなど簡単にまとめてご紹介。プロ歌手の声質を2つに分類分けすると?
ゲスト出演者
【ゲスト】ヒコロヒー、土田晃之
【VTRゲスト】木村昴、伊藤多喜雄
ハスキーボイスが魅力的に感じるのはなぜ?
1問目の出題は、
なんでハスキーボイスが魅力的に感じるの?
チコちゃんの答えは、
大自然の音だから
解説は順天堂大学の中村明一講師。
森や海などの大自然の音とハスキーボイスに共通する特徴として挙がるのが「非整数次倍音」という聞き慣れない用語。
そもそも倍音とはピアノを例にとると鍵盤を押して初めに鳴る音(=基音)に続いて共鳴して鳴る音の事。
さらに音の周波数に注目すると倍音が基音の2倍、3倍と整数倍で推移していく事から、このような波形を持つ音の事を「整数次倍音」と呼び、とても規則的な間隔で倍音が並んでいるこの形が倍音の典型例。
細かいギザギザが無数に表れていてこれこそが非整数時倍音の典型例。
他にも波の音、稲穂の揺れる音、木々のざわめきなどなど。
スポンサーリンクこれに対して人の声をどうかというと、民謡歌手の伊藤多喜雄の歌声は整数次倍音の特徴が強く出ていて、聞き手にはっきりメッセージが伝わるので説得力やカリスマ性にも通じる大事な要素を兼ね備えているいわゆる「クリアで良い声」の持ち主という事に。
中村先生によると芸能人だと黒柳徹子、タモリなども整数次倍音の特徴を持つ声との事。
一方でハスキーボイスの声優として活躍する木村昴の声の波形は非整数時倍音。
こういった声の持ち主は潜在的に親しみやすさ・癒しを感じさせるそうでハスキーで魅力的な声という事に。芸能人だとビートたけし、笑福亭鶴瓶が代表格。
そして整数次倍音と非整数次倍音を巧みに使い分ける昭和の歌姫・美空ひばり。例えば楽曲「川の流れのように」では冒頭からずっと非整数時倍音での歌唱が続き、サビに来ると一気に整数次倍音にチェンジ。
現役で活躍する歌手だとAdoも整数次倍音・非整数時倍音も共に強く出ている声。
ちなみにチコちゃんの「ボーっと生きてんじゃねーよ!」の「ねーよ」の部分は非整数時倍音になっているとか。
という事で1問目は以上。
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