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「ナカイの窓」でドラマ「獣になれない私たち」を特集。その内容は?明石家さんまのスゴイ演技とは?


11月21日放送の日本テレビ系『ナカイの窓「ナカイの窓×ドラマ」』ではドラマ「獣になれない私たち」(通称:けもなれ)を特集。ドラマ制作の知られざる裏側に迫ったり、実際のドラマセットに潜入したりなんて事も。また、主演の新垣結衣さんや水田伸生監督が思うスゴイ役者とは誰?なんと明石家さんまさんの名前も?

というわけで、そんな人気ドラマの裏側について番組で放送された情報を元にご紹介します。

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出演者

  • 【MC】中居正広
  • 【ゲストMC】陣内智則 
  • 【ゲスト】新垣結衣、松田龍平、水田伸生(監督)、中山光一(カメラマン)、大塚英治(プロデューサー)、近藤春菜(ハリセンボン)

“水田組”の作品集

まずは監督の水田伸生を中心とした撮影チームの通称“水田組”のこれまでの作品について。

ドラマ

  • 2010年「Mother」当時5歳だった芦田愛菜を起用して話題に。後にトルコでリメイクされてヒット。
  • 2013年「Woman」シングルマザーが抱える社会問題を描いた。芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
  • 2015年 「Dr. 倫太郎」堺雅人主演。
  • 2017年「先に生まれただけの僕」櫻井翔主演。
  • 2018年「獣になれない私たち」

映画

  • 2009年「なくもんか」
  • 2012年「綱引いちゃった!」
  • 2013年「謝罪の王様」
  • 2016年「あやしい彼女」

ドラマ作りの基本的な流れ

では一般的なテレビドラマの作り方についてその基本的な流れと言うと、

  1. 企画作り
  2. 脚本作り
  3. キャスティング
  4. 撮影

こういった順序になるのが多いそう。

企画段階ではテレビ局から放送の曜日・時間帯・ターゲット層(女性向け?男性向け?年齢層など)などの指定を受けて企画が立ち上がると大塚英治プロデューサーの弁。

「獣になれない私たち」は10月期ドラマになりますが、その制作の流れについては、

  1. 企画作り 2017年8月 ※脚本家とプロデューサーとの共同作業
  2. キャスティング(主人公決定) 2017年11月
  3. 脚本作り 2017年12月
  4. 撮影開始 2018年9月

撮影開始のクランクインの段階で全てのシナリオが完成しているわけではないですが、大筋の流れだけは脚本家・監督と交えて打ち合わせ済み。

中山光一監督「ただ、脚本家も書きながら変化していく、あるいは進化していく事があるんですね。ホントに1話きりしか出ない役と聞いていたのに最終回まで続いたりとか。」

MCの中居くんは「逆のパターンで最後までいるはずのキャラクターだったのに途中退場してもらうケースがあるのでは?」という突っ込んだ質問をぶつけますが、質問を聞いた時は笑っちゃってた大塚英治プロデューサーですが、返答では真顔を作って「ないです。」と頑な。

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早めにスケジュールを押さえる必要があるのでキャスティングはかなり早い段階で約1年前にはそれとなく演者候補に話はいっているハズと大塚英治プロデューサー。

これに対して新垣結衣さんは「もっとふわ~っとだったらもっと前から聞いてますね。だから何月になるのかとか何年になるのかとかも決まってない段階でも何となく。」

ケースバイケースですが、企画書すら無い段階でキャスティング候補に話がいくという事もあるとの事。

「獣になれない私たち」では2017年11月の時点で既に松田龍平さん、新垣結衣さんは共演者情報として「この方向でいきたい」という進め方で把握していたそう。

相手役が新垣結衣さんと聞いた時に「ガッキーと!やったー!」みたいなガッツポーズ的な事になるのでは?という質問に松田龍平さんは「それなりましたね。」といつものあのフラットな口調で返答。

中居「なってない!顔が!なった顔してよ!」

ホントか嘘か分からない松田龍平さんw

ここで水田伸生監督はキャスティングの難しさについて「歌を歌う役なのに『歌いたくない』って言われた事はありますけど。」との事。

中居「それ僕の事ですか?あのクール?」

敏感w

撮影についてはナカイの窓などのバラエティ番組では1時間番組を約2時間で撮影するのが一般的ですが、ドラマの場合は1時間ドラマを撮影するのに1週間~10日間の日数がかかかるのが一般的。

ドラマの撮影ではロケのケースだと60人~70人の大所帯。

その内訳は、

  • 照明セッティング
  • カメラセッティング
  • 大道具→そこに無いものを作る

などなど。

中居「ドラマってずう~っと眠くないですか?」

新垣「私は眠いです。」

ぶっちゃけた答えw

ただ、撮影が終わって家に帰っても台本を読んだりと次のための勉強が必要なのでなかなか休まらないと新垣さん。

一方の松田龍平さんは「現場は割とすぐ寝ますね。僕は。少しでも時間あったら。」との事。

かなりドラマの撮影では待ち時間がかなり多く、「待つのが仕事」と言われる位なのは有名な話ですが合間合間ですぐに仮眠を取るようにしているんですね。

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映画とドラマの違い

話題は映画とドラマの違いについて及びますが、

新垣「その差が無くなってもきてるなって。最近は。テレビドラマが映画化するって時もあるし、そうするとドラマの段階から機材とかだったりも映画仕様で撮っていたりとか。」

水田伸生監督「中山カメラマンと組んだテレビドラマの最初の『Mother』は機材もレンズも映画用のもの。」

「『獣になれない私たちも』もそうです。カメラについてはですね。やっぱりこれ(撮影カメラ)はオールマイティーを目指して開発されてるんですね。それこそスポーツも撮ればバラエティーも撮りますし、報道にだって出かけていく。どこにでも焦点が合うんですよ。だってセンターフォワードに焦点が合っていて、ディフェンスがボケボケのサッカーの試合って見れたもんじゃないですよね?全部にピントが合ってる。」

「人間の目は全部にピントが合うんですよ。ところが人間には意思があるので。僕は中居さんを見てるとホントはピントが合ってるんでしょうけど、結衣ちゃんの顔は意識に無いんですよ。だから芝居を見せるためにはお客様の気持ちを誘導したり、我々が何を表現したいのかを示すためには映画用のシネレンズ。単焦点で奥がボケてしまうレンズの方が表現しやすい。」

ここで監督とカメラマンの相性について。

水田伸生監督「あると思います。何を美しいと思うか?とか。どんな物に感動するか?とか。ある程度近くないとですね。」

ここでちょっとカメラマンの世界のブラックな話。

15年~20年前ではカメラマンのアシスタントはボコボコになっていたという話に「そうですね。」とあっさり肯定しちゃう中山光一カメラマンw

水田組では勝手知ったる間柄なので意識のすり合わせなどは最小限で済むようようですが、大塚英治プロデューサーは2017年に手がけた櫻井翔主演の学園ドラマ「先に生まれただけの僕」で、「監督のこだわりで、普段だったらメインの生徒たちって1クラス決めてって事が多いんですけど、全クラスキャスティングするぞと。」

240人の全校生徒を1200人のオーディションで全て決めて行ったとの事。それに合わせて240人分の制服を新規で作った事で会社でもちょっと問題になる位に苦労したという大塚英治プロデューサーの恨み節。

これには水田伸生監督も苦笑いw

スゴイと思う役者

共演中の松田龍平さんの演技について、

新垣結衣さんは「独特の間があるじゃないですか。龍平さんだから出せる間があって、その中に観てる人が色んなことを想像できるんですよね。セリフを言ってる事と同じ事を考えてるのか考えてないのかとか、それが私は以前から思ってて、今回ご一緒してすごく刺激的で。」

中居「嬉しくない?ガッキーに言われて。好きになっちゃわない?」

松田「いや。別にならないですね。」

中居「それもそれで失礼だな!」

松田「でも今回ホントに芝居できないですね。」「かわいいなぁと思っちゃって。」「設定で割と距離を置かなきゃいけなくて。だから自分の本当の気持ちと役がぶつかっちゃってるなと思って。」

中居「どこと戦ってんだよ!」

撮影の合間の松田龍平さんについて、

新垣「ぼ~っとはしてますけど、急にいなくなったりしますけど。『龍平さんいません』ってよくスタッフさんが言ってる。笑」

松田「自分の部屋かトイレか廊下か。」

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ここで水田伸生監督が思うスゴイ役者さんについて、

監督は「田中裕子さん」と即答。

「やっぱりリアリティーですよね。お芝居をしてる感が無いっていうんですかね。」

「かなり強烈に記憶しているのは、松雪泰子さんが娘役だったんですけれども、泰子ちゃんの髪の毛を切るんですよね。田中裕子さん自身はご出産もされた経験も無いし、当然子育ても無いわけですけれども、我々は母親というものを知ってるじゃないですか。裕子さんが母親にしか見えない。」

それがドラマ「Mother」の中の1シーン。30年前に娘を捨てた母親役を演じた田中裕子さん。30年振りに娘(演:松雪泰子さん)の髪を切るというシーン。

新垣結衣さんも母娘の役柄で田中裕子さんとの共演経験があるそうですが、「カメラが回ってるわけじゃないですか。色んな人に見られてるわけじゃないですか。見られてるお顔をしないですよね。スタンバイ待ちの時も、初めてご一緒してるんですけど、自然と肩が触れるぐらいの位置にいて、座ってくださってて。それだけで守ってもらえてるっていうか。母の懐の強さみたいなのを感じて。」

さらに水田伸生監督は「俳優と言えるかどうかはまた別問題かもしれませんけども」と前置きしつつ、

明石家さんまさんの名前を挙げる監督。

「さんまさんの持論は、杉本高文(さんまさんの本名)が芝居をしているのではなくて、明石家さんまが芝居をしているのでドラマもバラエティーも同じだという考え方なんですよね。我々はどうしてもドラマを作ってますから、ある時単発ドラマの中で仏壇の前で涙を流すっていうシーンがあると。明石家さんまが演じてるっていう持論ですから、なかなか涙を流す芝居なんかタブーに近かった。でもこのシーンはどうしても泣いていただきたいと思いまして、さんまさんとこの楽屋伺って『このシーン涙欲しいです。』って申し上げたら、『いや水田くん。泣かせたいのは俺?客?』っておっしゃったんですよ。『もちろん視聴者です。』って答えたらば、『じゃ背中で撮ってくれ。』と。撮りましたらスタッフが泣いたんですよ。」

それがドラマ「星に願いを」

明石家さんまは当時43歳。妻に先立たれて4歳の息子を持つシングルファーザー役。そして子育てにつまずいて仏壇を前に涙を流すシーン。

水田伸生監督「カットをかけた後は涙は一滴も出てないんですよ?やっぱり落語の世界ですよね。声色、所作でこれ泣いてはるって勘違いしちゃうんですよ。」

“明石家さんまが芝居をしているのでドラマもバラエティーも同じだ”というのはさんまさんがよくおっしゃる事ですよね。“明石家さんま”をキャスティングされたんだから“明石家さんまらしさ”を出さないと意味が無いという事を度々語ってらっしゃいます。

そして、大塚英治プロデューサーが思うスゴイと思う役者さんは、

芦田愛菜さん。

まだ芦田愛菜さんが世に出る前の話として「現場を積み重ねていくうちにすごい良い女優さんになっていったんです。途中から(子役ではなく)女優さんを扱う気持ちになりましたね。」

それが児童福祉施設から母親役の松雪泰子さんに電話をかけるシーン。ドラマ「Mother」から。

「恥ずかしながら現場で涙を流してしまいましたね。」と大塚英治プロデューサー。

そのシーンが流れると、

新垣「圧倒されました。もう空気が変わりましたよね。今このスタジオの。」

ただ、新垣結衣さん、松田龍平さん共に共演経験は無し。

直後に芦田愛菜さんのモノマネでやしろ優さんが登場。かなりキツイ空気の中でモノマネを披露しますがすぐに退場w

たった2分の出演時間で3万円のギャラと中居さんに「効率いいでしょ?あれで3万ぐらい入るんですよ。」とイジられる始末。

テロップでは「※番組によって異なります」との事ですw

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チキンラーメンのお芝居?

また、最近では芸人さんでドラマに出演したりしてお芝居をされる方が増えているという話題では、

水田伸生監督は「ものすごくレベルが高いです。」とおっしゃっていましたが、陣内智則さんが警官役で出演されたシーンが流れると、その大根役者振りを散々イジられるという展開に。

その流れで話題はご飯を食べるシーンの難しさについて。

新垣「なるべく食べやすい、口の中で崩しやすいものを選ぼうとかは考えてしまってる時もあります。」

中居「消え物でね。チキンラーメン出てきたらどうするの?」

新垣「すぐ飲めるんで。」

陣内「サバ(サバ・チキン)もいけますからね?今ね?」

新垣「はい。麻婆も。笑」

しっかりCMを意識したコメントの新垣結衣さんw

そんなチキンラーメンのCM動画はコチラ。

けもなれのセット

ここで新垣結衣さん、松田龍平さんのお出番は終了して、水田伸生監督の案内で「獣になれない私たち」のセットが建つスタジオに移動。

大きなスタジオには

  • ビールバー「5tap」
  • 根元恒星(演:松田龍平)のオフィス兼自宅
  • 深海晶(演:新垣結衣)の自宅
  • 「ツクモ・クリエイト・ジャパン」オフィス

の4つのセットが。

まずは深海晶が務めているIT企業「ツクモ・クリエイト・ジャパン」のオフィスに足を運んだ一向。

社内のインテリアなどは全て美術デザイナーの内田哲也さんが考案。

水田伸生監督の発注は「少し古めのビルの一室をリノベーションしたイメージ」だったそう。

天井はリノベーションされる前のコンクリート打ちっぱなしのイメージやむき出しの梁だったり、配管だったりを生かしながらのデザイン。

ただ、美術を担当した内田哲也さんが作り上げたオフィスセットには「迷惑をかけたなぁ」内田さん自身が思っているポイントが一つあるそうで、それは、

「ガラス張りの扉」

ガラス張りの部分があると撮影機材やスタッフが映り込んでしまうので撮影アングルに制限が出て来てしまうんですね。

中居「内田さんドラマ何本もやられてるんですよね?何でそこは気づかれなかったんですか・・・?笑」

内田「まあなんとかなるかぁって。笑」

続いて向かったのは主人公の2人が出会ったビールバー。ドアを開けるとバーのマスター、タクラマカン斎藤役の松尾貴史さんがスタンバイ。

芦田愛菜さんのモノマネでやしろ優さんがヤケ酒w

その後は陣内智則&近藤春菜の即興芝居を松尾貴史さんを交えながら披露したりというくだりで終了。

そんな事じゃなくてもっとセットについて突っ込んでほしかった所ですけどね。

という事で番組は以上。

「獣になれない私たち」の情報も随所に出て来て、非常に興味深い内容でしたね。

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