「ください」と「下さい」の違いとは?どう使い分ける?
「お気を付けください」 と書くとき「下さい」と漢字で表記すべきか、「ください」と平仮名のままでよいのか迷う時はありませんか?平仮名のままだとなんだか締まりの無いような雰囲気がしてしまって、 とりあえず全て漢字表記で統一している人も多いのではないでしょうか?
実は、この二つの表記には違いがあり、 知らずに混同してしまっている場合がありますので意識してみてください。
スポンサーリンク【1】何かしてほしい場合
【1】何かしてほしい場合「しておくれ(please)」の意味
例「申しつけください」
相手に対してお願いごとや、尊敬・丁寧語として使う際は「ください」と平仮名で表記します。
【2】物が欲しい場合
【2】物が欲しい場合「ちょうだい(give me)」の意味
例「飲み物を下さい」
実質動詞(「くれ」の尊敬・丁寧表現、要求)の場合は「下さい」と漢字で表記します。
また「下る」は字の通り、目上の人から“下げ渡されるニュアンス”が含まれ、漢字の「下さい」は、時として失礼な印象を相手に与えかねませんので併せて注意が必要です。
どちらでも良いという考え方も
元々、この使い分けのルールに関する根拠となるものは、文部省用字用語例(公用文における漢字使用等について)に基づいているのですが、これはあくまで公用語の表記ついての原則的なルールとなるもので、 私たちが「ください」と「下さい」を感覚的に使ったとしても間違いであるとは言い切れないのが実情です。
事実、字数制限の関係で「ください」と表記されるべき場合にも「下さい」と表記されるケースもあるようですので、厳格に守られるべきルールというわけでもなさそうです。
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