硬式用テニスボールの価格比較と各モデルのレビュー。練習用など用途別ベストボールはどれか?
ダンロップ、ブリジストン、ウィルソンなどなど、硬式テニス用のボールをラインナップしているメーカーはいくつかありますが、メーカーによってボールの特徴は様々ありますので、今回はその価格比較と練習用など、用途別レビューをご紹介いたします。
私は、社会人テニスサークルに継続して参加しており、もう7年以上が経ちました。そこでボールの購入担当をしている関係から、各メーカーをローテーションさせて使っていた経験があります。
当然サークルメンバーの感想などを聞きながら購入するボールを選定しておりましたので、各メーカーのボールについての雑感をまとめておきます。
※ボールの価格は基本的に1箱でまとめ購入する事を基準として計算しておりますのでご注意ください。
スポンサーリンク1. ダンロップ セント・ジェームス (St.JAMES)
当サークルにて一番使用歴が長かったのが、このセント・ジェームスです。なぜ長かったかと言われると、私がボール購入担当となる前の担当者が特に何も考えずこればっかり選んでいただけです・・・。
私の所属するサークルでは地区大会にも積極的に参加する、割と競技志向高めのサークルですので、後述するこのボールの優しい性質はフィットしていなかったと今では感じています。
現行のデザインに変わる旧デザイン時代から使用しておりましたが、率直な感想としては「寿命が短く、ボールのバウンドはマイルド、ボールスピードも遅め」というものです。
後述するダンロップ フォートの廉価版、練習用のような位置付けなので打球感やバウンド後のボールの伸び等はやはり似ているかなと思います。あまり激しく打ち合わないレクレーション的なテニスであれば体に優しいボールなのでおすすめですね。
また、日本において試合球として最も使用されるダンロップ フォートに似ているという特徴から、普段の練習からフォートを打っているような感覚でプレーしておきたいという理由で使用されているという状況もあると思います。
ただし、寿命はかなり短いです。2週間も持たないですね。缶を開封してから徐々にボールの空気圧が維持できなくなっていくのがプレッシャーボール(プレッシャーライズド)の宿命ですが、こちらのボールはそれが顕著です。
また、表面のフェルトの耐久性も高くないためどんどん剥げていってしまいます。
「マイルドなテニスをしたい。耐久性は気にしない。普段からフォートに似たボールでプレーしたい」方におすすめです。
価格比較では通販サイトでのポイントを加味すると1球105円程度。まあまあ安いですね。
スポンサーリンク2. ブリジストン ツアープロ (TOUR PRO)
我がサークルの暗黒期(失礼!)であったセント・ジェームスから切り替えた際に使っていたのがこちらのツアープロです。
感想としては「寿命は長めで、ボールのバウンドはやや強め、ボールスピードは速め」です。
明らかに前述のセント・ジェームスとはガラッと特徴の変わるボールです。開封してから3週間は何とか使えるかなというレベルで、ボールスピードが速く、バウンド後はよく跳ねるようになるので、テニスのゲームスピードが全体的に速めになる印象です。
反面、フェルトの耐久性はそんなに高くないので、スピンの掛かり具合のフィーリングは早めに低下していきますね。
「ガンガン打ち合うようなテニスをしたい。ボールの耐久性もそこそこ欲しい」方におすすめです。
価格比較では1球104円程度。セント・ジェームスとほとんど差はありません。
3. ブリジストン NX1
当サークルでは評価が左右されるボールです。決して悪いボールというわけではなく、かなりクセのある特徴のためプレイヤーを選ぶボールという意味ですね。購入される際は注意が必要だと思います。
あるサークルメンバー曰く「石ころみたいなカチカチボールで嫌い」、他のメンバー曰く「球の質が安定していて一番打ちやすいので好き」。ちなみにどちらのプレイヤーも地区大会において成績優秀なので、相性としか言えませんね。
ボールスピードやバウンド後の跳ね方は市場にあるボールでおそらく一番激しいです。サービスエース率が上がる印象です。特に開封直後は強烈なので、開封から1週間経ってからがちょうど落ち着いてきて良いように思います。
そして、一番の特徴としては寿命がとにかく長い。空気圧の維持はかなり粘ってくれますし、フェルトの耐久性も高いので2週間経ってもビクともしません。
スポンサーリンク試合球として使った後にラリー用に回したとして1ヶ月はギリギリなんとか保ってくれます。そして何といっても安い。「安い上に長持ち。」というのがこのボール最大のメリットです。
事実、当サークルでは試合用ではなく、ラリー用のボールとして導入してますので、開封直後に試合球としては使用しないという前提であれば、サークルの練習球として非常に都合の良いボールです。
「速いテニスがしたい、寿命が長い練習用ボールが欲しい。値段も抑えたい」という方にはこれ一択です。
価格比較でいうと1球103円程度。「いやいやそんなに変わらないじゃん!」と思われるかもしれませんが、実はこのNX1には増量キャンペーンというのがありまして、通常1箱60球と価格は据え置いたままに1箱68球(2缶追加)になるパッケージが用意されています。
さらにTポイントが100ポイントついてきます。
こちらはパッケージに封入されているシリアルコードをTサイトのブリジストンページにて入力することで獲得できるポイントですので、その100ポイントも差し引いて考えれば1球90円です。
もっと細かく言うと89.9円で、なんと100円どころか90円まで切っています。ただし、この増量キャンペーンは不定期に行っていますので、通販サイトの情報をマメにチェックしておく必要がありますね。
ちなみに、増量ボックスではない通常購入の場合は1缶につき5ポイントのTポイントが獲得できるシリアルが封入されています。
増量ボックスであれば一度の申請で100ポイントが貰えるので楽なんですが、通常版を箱買いした場合は15枚のシリアルを1枚1枚インターネット申請していくのが非常に面倒です。ブリジストンさん何とかしてもらえませんかね?
以上、長くなってきたため、前半戦では3種類のテニスボールをご紹介しました。
次回後半戦の記事では、ウィルソン、スリクソン、ヘッド、ダンロップフォートのボールについてのレビューをお送りする予定です。是非ご参考に。