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大長みかんのレビューと常識外れのみかんを究極の熟成で甘くする裏ワザは?


瀬戸内海といえばレモンやみかんなどの柑橘類の栽培が盛んな地域ですが、そんな瀬戸内海の中でも広島県呉市豊町で作られる「大長(おおちょう)みかん」は広島県民なら定番のみかんとして知らない人は少ないのではないでしょうか。

毎年毎年の出来具合によって甘味や酸味に違いがあるということで、何年も続けて大長みかんを食べてきた筆者が2017年の大長みかんについてレビューをお送りします。

また、みかんが贈り物として届いた際にまずやるべき豆知識についても合わせてご紹介します。

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大長みかん

大長みかんの箱と言えばコレ。大長みかんの箱

レトロなデザインが良い感じです。

パッケージに「おおちょう」と読み仮名が振ってありますね。

大長は地名ですがその読み方は「だいちょう」でも「おおなが」でもなく「おおちょう」が正解です。

味センサーというネーミングがついていますが、うま味や大きさを仕分けする際に機械の光センサーを利用ことに由来するようですね。

青秀(あおしゅう)、赤秀(あかしゅう)

大長みかんのグレード(等級)は箱の横にある表示ですぐに分かります。「青い印字で秀」なので青秀(あおしゅう)。贅沢する際にはこの青秀を選びます。ちなみに階級はサイズのことですね2017年大長みかん 青秀

さらにこれより上の最上級グレードが「赤い印字で秀」の赤秀(あかしゅう)。大切な方への贈答用に選ぶ際には赤秀を選んでおけば間違いありません。

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日常、常備するようなみかんは「優」や無印でOKですね。

私は現在実家を離れて暮らしているということもあって一年に一度青秀を送ってもらうようにしています。

2017年 大長みかん 青秀の出来具合

さて、2017年の大長みかん(青秀)についてですが、評価として今年はそこそこの出来ですね。

階級についてはMですがかなり小さめ。

色合いは黄色みが強い個体も少々混ざっている印象です。綺麗な橙色に黄色い部分が混ざると見た目からは「酸っぱそう」な印象を受けるのですが、流石に青秀であればまず問題ありません。

私は基本的に甘ければ甘いほど良いと感じるタイプですので、アクセントになるような酸味も全て「必要ない」というのが個人的好み。

甘みの中にほのかな酸味?何を寝ぼけた事を・・・。

酸味なんかクソくらえです。

そういう意味では、以下の画像のような個体が理想に近い味がします。2017年大長みかん 青秀 出来具合

果実の上部が白身がかって熟した状態なのがお分かりになるかと思います。

特に極限まで熟した個体になるとメロンのような発酵したような甘味が感じられるものもあるのでそのレベルまで達するのはなかなか容易ではありません。

特に2014年の大長みかんではサイズが階級に関わらず大きめで甘味が最高の個体だらけだった豊作の年でしたね。

それと比べると2017年はまずまず。甘味が強い個体も多く混ざっていますので満足は出来ますね。

その後も2018年、2019年と続いて安定した味を毎年提供してくれています。

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みかん箱を贈る場合のサイズは何がおすすめか?

まず箱サイズですが、離れた場所に送る場合は5kg箱がおすすめです。

量的に物足りない場合は10kg箱ではなく、5kg箱を二つ。

理由としては10kg箱の場合は箱の下のほうにあるみかんが輸送中の衝撃が原因で傷んでいることが多く、

箱が届いたその日に既に腐りかけているケースがあるためです。

そのため5kg箱を一つの単位として考えた方がいいでしょう。

そもそも一人暮らしの世帯に10kg箱を贈る場合はかなりのペースで毎日食べないと全て食べ終わる前に腐ってしまう事も多々ありますので5kg箱を基準とするのが無難でしょうか。

ファミリー向けに贈る場合であれば10kg箱でも構わないとは思いますが、傷んだみかんが出てくる率は高くなってしまうのでその点は事前に考慮しておきましょう。

みかんが届いたらまず初めに

2017年大長みかん 箱の下のみかんをチェック

既に紹介していますが、みかん箱を開封してまず初めにすることは全てのみかんをチェックして傷んだものを選別することです。

表面がぶよぶよしていて、水膨れのような状態になっているものは全て箱から取り出します。

これらをそのままの状態にしていると周りの健康なみかんにまで伝染していきますので出来るだけ早めに。

まさに「悪貨は良貨を駆逐する」状態。

特に箱の下にあるみかんは上に折り重なったみかんの重さや下からの衝撃で傷むことが多いので入念にチェックしましょう。

私はみかんが箱で届いたら、別の段ボール箱を用意して一つ一つチェックしながら毎年入れ替え作業を行っています。

みかんの熟成&セオリー無視の保存法

そしてここからが重要。

基本的にみかんが届いたからと言ってすぐには食べません。

熟成させてどんどん甘みをアップさせて極限の甘さを目指したいので、傷んできているものだけを早めに選別して食べるだけに留めておきます。

表面に衝撃を与えて熟成を早めるという方法を取る人もいると思いますが、私は静かに熟成させる方法で毎年熟成させています。

冬場は段ボールに入った状態で全開にして冷房のない部屋に基本的に常温で置きっぱなし。

そして乾燥させてはいけないと言われがちなみかんですが、私の場合は乾燥はアリだと思っています。

理由は、水分が抜ける事で甘みが凝縮されてみかん超えのメロン風味みかんにまで甘みが高まって行くからです。

熟成具合を外から判断する基準としては、みかんを触った時に皮と実の間に空間を感じるというのがポイント。

このような個体は熟成が進んで甘くなっている可能性が高いのでその状態になるまではひたすら放っておきます。

下手したら数ヶ月熟成させて食べたりもザラ。

という事で巷で言われている事とは反している我流の熟成方法ですが、焦らずじっくりとやってみてください。

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