ロシアW杯直後のインタビューで長友、昌子、川島はやべっち(ナイナイ矢部)の質問にどう答えた?長谷部についても
W杯ロシア大会で代表引退の長谷部が引退の理由、いつ決めた?など17の質問に答える。その全発言集FIFA サッカーワールドカップ ロシア大会2018における日本代表の戦いはラウンド16でベルギー代表戦に敗れ、ベスト16という成績を持って大会を終えることになりましたが、日本代表選手の帰国後には様々なメディアでインタビューが行われ、大会を終えた心境についてを語っていますね。
そんな中、七夕の7月7日に放送された生放送番組「2018FIFAワールドカップロシア 感動をありがとう!!日本代表(秘)裏話SP!!」ではやべっちことナインティナイン矢部浩之さんが帰国直後の長友佑都選手、昌子源選手、川島永嗣選手の3選手に直接インタビューした映像が流れていましたね。
大会後に代表引退を表明したキャプテン長谷部誠選手に対する思いも。
また、翌7月8日に放送された「日本サッカー応援宣言 やべっちFC」でのインタビュー映像についても合わせて、その詳細についてお伝えします。
スポンサーリンク出演者
「2018FIFAワールドカップロシア 感動をありがとう!!日本代表(秘)裏話SP!!」
【ナビゲーター】川平慈英
【キャスター】ナインティナイン 矢部浩之
【プレゼンター】関ジャニ ∞ 村上信五
【解説】松木安太郎
【進行】竹内由恵(テレビ朝日アナウンサー)
「日本サッカー応援宣言 やべっちFC」
矢部浩之(ナインティナイン)
中田浩二
進藤潤耶
竹内由恵(テレビ朝日アナウンサー)
長友佑都
後日の「やべっちFC」内で明かされた所によると、長友選手のインタビューは予定になかったそうですが、急遽インタビューに応じてもらえることになったとのこと。
矢部「いや~。ありがとうございます。」
長友「ありがとうございます。」
両手でがっちり握手する2人。
矢部「大会前バタバタがあって前評判もねぇ。世間も大丈夫か?みたいな所で、見事ひっくり返してくれましたね?」
長本「散々批判もされましたし。まあでもそれはね結果が出ていないので当たり前のことなんで、自分たちもそれを受け入れて絶対にワールドカップで結果出してっていう気持ちがすごく強かったですしね。やっぱりその、批判も含めて全て自分たちのエネルギーに出来たかなと。今となっては思いますね。」
「やべっちFC」より。
矢部「疲れてるでしょ?」
長友「大丈夫ですよ。全然。」
冒頭の握手シーンが再度流れた上で、
矢部「いっぱいサブイボが出ました。」
長友「ホントですか?いや~良かったです。何かやっぱり自分たちもファンの皆さんだったり、心に響くようなプレーを魂持ってやりたいなっていう気持ちで臨んだので。このワールドカップは。」
矢部「手の平を返させて欲しいって思ってたんで、日本だけじゃなく世界の手の平も返させてくれたなと。」
長友「批判も含めて、全て自分たちのエネルギーに出来たかなと、今となっては思いますね。」
矢部「今大会ロシアワールドカップ何が一番キツかったですか?」
長友「キツかったのですか?キツかったのは僕の頭皮でしょ?笑。一番心配ですよ。」
矢部「あれ誰にも言わずに?」
長友「そうですね。もうみんなビックリしてました。朝。(親善試合の)スイス戦終わって朝起きたらみんな『え~!』みたいな。『ウソやろ?』みたいな感じでみんなビックリしてましたけどね。」
矢部「まあ長友選手個人的には頭皮。笑。チーム全体的にはどうですか?一番キツかった所というか。」
長友「ポーランド戦の最後の10分間っていうのは、何かこうキツイという表現が合ってるのか分からないですけど、ちょっとこうもどかしい気持ちをサポーターの皆さんにさせてしまったなっていう。」
矢部「でもあれは目標を達成するためにですからね。」
長友「もうそうですね。何が何でもベスト16より上に行きたかったんで。」
矢部「長友選手自身はいかがですか今後?」
長友「僕は4年後目指したいですね。」
矢部「いい!」
長友「自分がボロボロになるまで。はい。」
矢部「嬉しい言葉聞けました。」
長友「サッカー界にとって一番いいのは“僕を蹴落とす若手が出てくること”。それはすぐにでも出てくるべきだし。競争にも自分も勝負を挑んで、4年後目指して行きたいなと思います。」
矢部「また楽しませていただきます。」
長友「頑張ります。貪欲に行きます!」
偉大なキャプテン
長谷部選手の代表引退については、
長友「さみしいですよ。10年間一緒に戦ってきたんで。しかもあんな偉大なキャプテンいないですよね。ホントにこう。自分の中のキャプテンという概念自体を変えてくれたじゃないですけど、そのレベルの人格者だったし。うーん。」
スポンサーリンク昌子源
前評判を覆してワールドカップベスト16進出を果たした日本代表ですが、その大きな要因となる出来事について昌子源選手は、
昌子「初戦のコロンビア戦の前日に、長谷部さんが全員を集めて、ワールドカップ経験した選手に色々言ってもらおうと思ったんですけど、流れで全員一言ずつみたいになって。」
矢部「コロンビア戦の前のミーティングは結構効いてるような?」
昌子「やっぱワールドカップに出た人たちの意見って言うのはすごいグッとくるものがありました。」「岡崎選手が、ブラジルワールドカップが終わった後は悔しさと後悔と、この大会はそういう思いをしたくない。全部出し切りたい。っていうのを僕の少し前に言ってて、それ聞いて次の日にはコロンビアだったんで自然とスイッチを入れてくれました。先輩方が。」
「やべっちFC」より。
今大会を振り返って、
昌子「いやホントに、実力不足だったなってのを痛感しましたね。特に隣に吉田麻也選手という偉大な選手がいて、麻也君とちょっと自分を比べるのも失礼ですけど、世界レベルになって隣で見たときは『この人すごいな』っていうのは感じましたね。」
矢部「意外な答え。」
昌子「今までにあんま出てこなかった感情ですね。リスペクトを通り越したっていうか、皆さんがテレビで見ている麻也君と実際にあの緊迫感の中、隣で見る頼もしさってのは何十倍ももっとすごいと思います。」
矢部「俺が若手の頃のさんまさんと一緒やわじゃあ。」
昌子「笑」
矢部「見てたさんまさんと実際にやった(共演した)さんまさん。『すっげぇ!』って思った」
昌子「だからサッカー界のさんま。サッカー界のさんまさんが。笑。麻也君ってことに。」
矢部「横におって初めて分かるすごさ?」
昌子「ホントに思いましたね。」
矢部「練習以外でどんな事してたんですか?」
昌子「卓球台が用意されてたので卓球をする選手は多かったですし。」
矢部「毎回聞くなぁ。」
昌子「ワールドカップなのでFIFAの監視のもとにあるので、散歩とかも厳しかったですし、散歩隊で散歩に出るってなったら、FIFAのセキュリティの方が付いて、機関銃持った人が隣に付いて。」
矢部「え~!散歩ちゃうやん!リラックスできへん。」
昌子「全然。ピリピリ感。向こうはピリピリしてこう(銃を構えてキョロキョロする動き)。」
今大会で感じた後悔については、
矢部「一番悔やまれるとこ?昌子選手の。」
昌子「やっぱり、ベスト8行けなかったことと、その行けなかった最後の失点ですね。」
矢部「ベルギー戦のカウンター。」
昌子「はい。あれが生きてきた中で一番悔しかったです。」
昌子「日本代表とスタッフと全ての人が悔しかったと思うんですけど、僕が一番悔しかった自信はホントあるんですよコレ。僕の目の前で入れられてるんで。」
矢部「そうか。」
昌子「クルトワ選手キャッチした瞬間すぐ前に走るんすよ。ですぐデ ブルイネ選手に渡して、で全員がバッって上がってくるんすよ。でも何も無駄のない完璧なカウンターやったんすよ。」
昌子「あんだけ必死に走って、あんだけ必死に戻って、あと数メートル、あと1秒が届かないっていう。まああれがホントに世界を本気にさせた怒りの一撃やったんじゃないかなって思いますけどね。」
ベルギー戦後の夜については、
昌子「あんまり試合については触れなかったですね。雰囲気も沈んでましたし、それでも少しお酒とか『お疲れ様』みたいな入れて、そうやって少し明るくなったなぁと思いますけど、その日なんてホントに一睡も出来なかったぐらいすね。」
実は昌子選手は帰国の飛行機の中でも一睡も出来なかったそうで、寝ようと思ってもあの失点シーンの光景がフラッシュバックしてしまっていたと矢部さんがインタビュー中のこぼれ話を語っていましたね。
昌子「今はまずワールドカップを良い意味で忘れたいなって思いますし、今でも思い出す失点シーンがあるんで、そういうの早く払拭しないといけないと思いますし、その映像を平気で見れるようになれば、試合前とかに見るようになるんすよね。」
矢部「え~。あえて?」
昌子「この一歩が届かんかったから、毎試合この一歩が届くように全力を出そうって。そう思いたいし。」
引退宣言には泣きそうに
昌子「引退の事を僕らの目の前で長谷部さんが言ってくれたんすよ。みんなの前で。ちょっともう泣きそうなって。このワールドカップの為にどんだけ犠牲にして、どんだけ日本を背負って。」
「僕この一大会しか出てないだけで半端ないプレッシャーを感じましたし。それを3回も出てるって考えると。ちょっと凄いなと思いますし。」
スポンサーリンク川島永嗣
昌子選手が語ったそのミーティングで、ある若手選手が語った言葉に川島選手は一番心を動かされたそうで、
川島「僕が印象に残ってるのは、浅野拓磨が、アイツは一人サポートメンバーとして残ってて。」
それが大会直前でメンバーから外れ、練習にだけ参加していた浅野拓磨選手の言葉でした。
川島「みんな4年前の事とか、悔しかった思いとかって言うけど、それは僕は経験してないから分からないと。でも23人。ワールドカップのメンバーに入れた喜び、そういうものを感じてみんなにはプレーして欲しいと。」
矢部「あ~。一番何かグサッと来ますよね。」
川島「素晴らしい事を自分たちに伝えてくれたなって僕は思いますね。」
経験していない4年前の悔しさではなく、今まさに感じているであろう最後のメンバーに残れなかった悔しさを言葉の裏に込めながら、メンバーに選ばれることへの喜びを感じて欲しいという浅野選手の言葉はチーム最年長の川島選手に深く響いたんですね。
「やべっちFC」より。
今大会を振り返って、
川島「ホントにサッカーってのはチームスポーツで助け合うっていう事が、どれだけの力を発揮させるのかとか、やはり日本からの応援の力はすごい感じましたし、やっぱり距離を越えてピッチに立ってる立ってないとか関係なしに、一つになれる瞬間があるんだなっていうのを感じさせてもらったんで。」
「それをワールドカップっていう大きい舞台の中で感じられたっていうのは選手としてはいい景色を見させてもらったなっていう。」
矢部「日本の攻撃が今回結果出してるじゃないですか?流れの中で。日本の攻撃を一番後ろで見てていかがですか?」
川島「今回の4試合の中で後ろからチームを見てて、みんな輝いてるなってすごい思ったし、みんなが自分の良さを出して、思い切ってやってるなっていうのは感じたので、自分も見てて楽しかったし、後ろから。心強かったし。その瞬間を後ろから、自分のチームをそういう目で見れたっていうのは嬉しかったですよね。」
川島選手が思う日本サッカーの今後については、
川島「日本って『日本だから何かが足りないからこれで勝負しなきゃいけない』とか、僕はみんな素晴らしい特徴がホントあって、それが出てないだけだと思うんですよ。だからもっと、欠点を見るよりも、良い部分を注目してった方がもっと素晴らしい日本っていうのが出ると思ってるし。それが今後の日本サッカーに繋がっていくヒントじゃないかなって思いますね。」
矢部「逆に一番、悔やまれる事?」
川島「まあやっぱりセネガル戦の1失点目の時は。」ちょっと笑みをこぼしながらそう語った川島選手。これに対してスタジオでVTRを見ていた矢部さんは「これでしょ?っていうね。これ欲しいんでしょって。」というコメント。
どうしてもこの質問にはこの答えになってしまうのはしょうがないかなというお互いの心理が透けて見えますよね。
川島「何してんだ自分はっていう風には思いましたし、まあ。何ていうんだろう・・・。チームに貢献出来ないもどかしさみたいのはすごい感じてました。」
矢部「いやもうゴールキーパーってホントに言われる職業じゃないですか?点取られたらゴールキーパーが言われるんでもん。」
川島「そうですね。まあ基本的にそれがまあゴールキーパーの人生なんですよ。」
矢部「これは完全に余談ですけど、ウチの奥さんと同級生じゃないですか?中学生のね。」※矢部さんの奥様、裕子夫人は川島選手と中学の同級生
川島「笑」
矢部「嫁がボソッと言うたんですよ。『いや。最年長で頑張ってるんだよ。』って僕に無い目線で言ってました。そやなと。」
川島「はい。笑。」
矢部「でもゴールキーパーをずっとやってきて、良いことも悪いことも経験されてるんで。」
川島「そうですね。」
川島「常にミスと隣り合わせですし、でもそのミスと素晴らしいプレーも常に隣り合わせ。でもその隣り合わせの所を取りに行かなければゴールを止められる可能性ってのは上がらないので。ミスをしてはいけないけど、そのリスクを取りに行かなければいけないっていう葛藤と言うか、そういうのは常にありますよね。」
ベルギー戦後の夜については、
矢部「ベルギーに惜しかったですけど、負けた夜とかは話ししました?」
川島「まあみんな一人でいたくないんでしょうね。笑。」
矢部「かといって負けた事の話とか、もうそんな?」
川島「まあしますよ。やっぱり。『何であのシーンこうだったのかな』とか。」
矢部「具体的に印象に残ってる会話とか?」
川島「みんなやっぱり“先(ベスト8進出)を見た瞬間”が、試合の中であったっていうのは。」
矢部「なるほど。」
川島「それはみんな感じてたと思うし。『あの時間帯でフィジカルの強い選手を入れられたらキツイな』とかっていう話はグダグタとしますよね。」
ベルギーの2点目は後半20分から投入された身長194cmのMFフェライニ選手のヘディングからでしたね。
今後のサッカー人生については、
矢部「川島選手自身は今後についてはいかがですか?」
川島「4年間ワールドカップにかけるってすごいエネルギーと覚悟が必要で、一回休んでから自分がまずどうしていきたいのかっていうのを考えたいなって思うし。」
川島「(次のワールドカップへ)やるならとにかく思いっきり楽しんで挑戦したいなって思うし、そういうサッカーのキャリアを歩みたいなとは思いますけどね。」
スポンサーリンク長谷部との思い出
長谷部選手の代表引退について事前に知らされていたという川島選手ですが、
川島「最後(最後のミーティング)にみんなに言うからっていうのは言われましたけどね。」
「でもホント素直な気持ちで言えば。彼が僕にその話をしてくれた時は、やっぱり何か言葉が出なくて。」
川島選手が個人的に思い出に残っている長谷部選手とのエピソードは、
「僕の方が一コ年上なんすけど・・・。」
「何かアイツの方が良い部屋に入れられるんすよね。」
「アイツの部屋とか行くと、ちょっと俺のより広かったりとかするんすよ。」
矢部「でもおかしいね。一コ年上やのにねぇ?」
川島「おかしいですよね?」
「せめて同じにして欲しいすよね。」
これにはスタジオで観ていた長谷部選手も「そこかい。」と思わずツッコむ場面も。
チームスタッフにも川島選手の方が年上なので広い部屋をと長谷部選手も要請したそうですが、
「ずう~っと僕の方が良い部屋でした。」
そんなことを言ってますが、キャプテンの部屋に選手が大勢集まって話をする時の為に広い部屋を用意してくれていたんじゃないかという長谷部選手の見解でした。
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