不良=ヤンキーと呼ぶのはなぜ?チコちゃん
26年5月15日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜやんちゃしている若者を「ヤンキー」と呼ぶ?』の答えなどヤンキーファッションの歴史と共にまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】芳根京子、ハライチ澤部佑
【VTRゲスト】なし
なぜやんちゃしている若者を「ヤンキー」と呼ぶ?
2問目の出題は、
なんでやんちゃしている若者のことを「ヤンキー」と呼ぶようになったの?
チコちゃんの答えは、
アメリカっぽかったから
解説は関西学院大学の難波功士教授。
そもそもヤンキーという言葉はアメリカ人を指すというのが通説で野球のメジャーリーグで有名なニューヨーク・ヤンキースとも強く関連。
ヤンキーの語源には諸説あるものの17世紀ごろのアメリカ北東部(現在のニューヨークがあるエリア)を植民地としていたオランダ人が後からやって来たイギリスからの移民をヤンキーと呼んだというのが有力。
このヤンキーはオランダ語のJanke(ヤンケ)が変化したものでその直訳は「水夫」という意味に。イギリスは島国のために漁業や海運業に就く人が多かったことから彼らを水夫と呼んだのがそのはじまり。
つまり最初はイギリス人を指していたわけですが、1775年から始まったアメリカ独立戦争で大きくその言葉の使われ方が変化していく事に。
スポンサーリンクアメリカ独立戦争はイギリスの植民地であったアメリカの13州が独立を争った戦争で、その際にイギリス人がアメリカ人をやや見下すような意味を込めてヤンキーと呼んだというエピソード。
その際にイギリス軍はアメリカ人をからかうような歌を歌っていたとされていて、それが「Yankee Doodle」という歌。
訳すと「ヤンキーの間抜けがポニーに乗って街を出た。帽子に羽を刺してマカロニ(=当時イギリスで流行していた奇抜なファッション)を気取っている。」というもの。
その後、1861年にアメリカ国内で南北戦争が起きるとヤンキーという言葉がまた歴史の表舞台に姿を現す事に。
南北戦争ではアメリカ国内で分断されていた北部と南部が争う内戦状態となりましたが、この時に南部の人たちが北部の人たちをヤンキーと呼んで敵視。
そして南北戦争を制してアメリカを統一へと導いたのはヤンキーと呼ばれていた北部の勢力だった事からそのうちアメリカ人の総称としてヤンキーという言葉が使われるように変化。
もともとイギリス人がアメリカ人をからかって使っていたヤンキーという言葉に意外な愛着を感じるようになったアメリカ人はその言葉を自らすすんで使うようになっていき、日本においても昭和初期からアメリカ人をヤンキーと呼ぶような時代が到来。
スポンサーリンク1942年に出版された本には洋鬼という漢字をあてて「ヤンキー」とフリガナが振ってあったり、戦後に日本各地にアメリカ軍基地が残ると「YANKEY GO HOME!(意味:ヤンキーは母国へ帰れ!)」と抗議する活動が行われたり。
そして戦後の東京近郊の基地に駐在していたアメリカ軍兵士たちはその多くが休日にディスコなどに繰り出して夜遊びをしていたそうで、その時の格好はスター歌手のジェームス・ブラウンを思わせる光沢のある派手なスーツに身を包み、髪型はリーゼントというもの。
そんなアメリカ軍兵士の夜遊びファッションを日本の一部の若者が真似たことから1970年代頃からそうした人たちの事をヤンキーと呼ぶようになっていき、ディスコで夜遊びをする若者=やんちゃな遊び人と相場が決まっていたという事でやがて服装関係なく不良=ヤンキーと呼ぶようになっていたという難波先生の見解。
ちなみにヤンキーは独特なイントネーションを付けて呼ぶのが日本では一般的になっていますが、そのルーツは1983年に発表された嘉門タツオのデビュー曲「ヤンキーの兄ちゃんのうた」の影響が強いそうで、大阪府茨木市出身の嘉門タツオが関西弁のアクセントで歌ったのが徐々に全国的に広まっていったとの事。
最後に若者文化評論家の岩橋健一郎と共に時代の移り変わりとヤンキーファッションの変化についてまとめ。
スポンサーリンク1980年代前半は建設業の人が着る通称ドカジャンがトレードマーク。
インナーは白いTシャツに赤いシャツで1956年に公開された映画「理由なき反抗」のジェームス・ディーンの服装を意識していた可能性大。
そして足元は女性用サンダルを履く事で彼女がいるアピール。片手には彼女に作ってもらったキルティングバッグを持って小脇に抱えるスタイル。
要所要所で彼女いるアピールが表れるのは良い大学へ行って良い会社へ行くエリートたちと自分たちは違って、早くから働いて恋人や家族を作って生きていくという対抗心が表れているとの事。
1980~90年代前半は改造した学生服が全盛期を迎え、例えば着丈の短い短ランに太いボンタン、細いカラーベルトが代表格。
短ランは動きやすくてケンカしやすいという点からヤンキーたちに好まれ、その対極となる着丈の長い長ランも同時に流行。
片手に持つカバンは極限まで薄くした潰しカバンで、持ち手には赤テープを巻いて「ケンカ売ります」、白テープで「ケンカ買います」の印。
ちょうどこの頃に「ビーバップ・ハイスクール」、「今日から俺は!!」、「疾風伝説 特攻の拓」といったヤンキー漫画が全盛期を迎えたり、ヤンキーファッションを身にまとった猫のキャラクター「なめ猫」が一世を風靡。
ところがヤンキーたちの非行が社会問題化していくにつれて学校側の指導もどんどん厳しくなって行って改造した制服が締め出されると短ラン&ボンタンのスタイルは一気に衰退。
そして現在にも残っているヤンキーファッションがオラオラ系と呼ばれるセットアップのジャージに派手でゴージャスな柄物を合わせたりするスタイル。
という事で2問目は以上。
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