第5話「コード・ブルー -もう一つの日常-」完全ガイド。当直で闘うフェローたちの覚悟とは?
劇場版「コード・ブルー」の公開を前にフェローたちの病院内での日常を描いたスピンオフドラマ「コード・ブルー もう一つの日常」が5夜連続で放送。今回は最終話となる第5話。
第5話では緊張の当直を迎えたフェローの3人とナース雪村の苦闘が描かれるエピソード。
頼りのベテラン医師たちがいない状況でどんな決断を下すんでしょうか?
というわけでどんなストーリーなのか、あらすじというかその全編について詳しく見ていきましょう。
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あらすじについては以下のような感じ。
指導医がいない中で迎える初めての当直。当直担当は名取と横峯。2人は重症患者が来なければいいと願っていた。そんな時、ICUでモニターのアラームが鳴る。駆けつける名取。一方スタッフステーションではホットラインが鳴る。横峯は1人では厳しいと灰谷を呼ぶ。懸命に処置をするフェロー達。幸運な事に、この日の当直には心臓外科4年目の木戸がいた。頼りになる先輩医師がいることに安堵する名取。だが、木戸は驚くべき事を口にする。
出演者
- 名取颯馬(有岡大貴)
- 灰谷俊平(成田凌)
- 横峯あかり(新木優子)
- 雪村双葉(馬場ふみか)
- 先輩医師・木戸(戸塚純貴)
緊張の当直
「当直医完全マニュアル」という医学書を熱心に読む灰谷。
横峯「最悪。」
雪村「何その顔?」
横峯「今日の当直、橘先生になったって。」
名取「はぁ?」
横峯「航空医療学会に白石先生が行く事になって、代わりに橘先生が当直だって・・・」
名取「マジかよ・・・」
雪村「そんなに白石先生が良かった?」
横峯「違うよっ!橘先生は部長だよ?ちょっとやそっとじゃ呼べないじゃんっ!実質私と名取先生だけじゃない?こんな当直初めてだもん。ああ・・・緊張してきた・・・。どうか重症患者が来ませんように。」
神にもすがる思いの横峯。
名取「来たら横峯に譲ってやるよ。」
横峯「無理!絶対無理!!」
横で黙々と医学書に目をやる灰谷に、
名取「また新しい医学書買ったのかよ?」
灰谷「うん・・・えっ・・・違う。当直用のマニュアル・・・」
名取「ああ。いやお前今日当直じゃねぇだろ。」
バツが悪そうな返事を返す灰谷。
スポンサーリンク先輩医師・木戸
スタッフステーションで働く人員の数も減っていき、いよいよ当直がスタート。
木戸「お疲れ。名取先生。」
名取「木戸先生。あのこの患者さん、救命に運ばれてきた時はひどいMRだったけど、どんな術式でやったんですか?」※MRとは僧帽弁逆流症(Mitral Regurgitation)の略。
木戸「僧帽弁形成術だよ。バタフライ法と言ってね、弁尖切除と縫合を組み合わせた術式なんだ。」
名取「そうか。」
木戸「今日当直?」
名取「はい。」
木戸「俺も俺も。」
名取「良かった。木戸先生いてくれて。」
木戸「まあなんかあったら連絡して。」
名取「ありがとうございます。」
急変と急患
スタッフステーションで作業をする雪村。
そこへ、
横峯「ふぁ~~。傷の縫合だけで済んだ~。」
簡単な処置で済んだようで一安心の横峯。
雪村「良かったねぇ~。」「あっ。さっき連絡あって、橘先生、緊急で外科のオペの手伝いに入ったらしいよ?」
横峯「ええ!?じゃあもし急患が来ちゃったらどうしよう・・・」
雪村「そんな事言ってると本当に来るよ?」
横峯「ちょっとぉ~。」
そこへ横峯の電話に着信。名取からの呼び出しだ。
横峯「はい。うん。分かった。」「ICUで患者が急変した。名取先生のサポートお願い。」
雪村「はい。」
雪村が去っていったと同時にホットラインが鳴り響く。
救急車の受け入れ要請でショック状態の急患だ。
横峯「ちょっと待ってください。」
どこかへ電話連絡を入れる横峯。
横峯「灰谷先生?まだいる?ごめん。少し手伝って。」
覚悟を決めたような表情の横峯は、
横峯「受け入れます。運んでください。」
スポンサーリンク名取、木戸、雪村
ICUで急変した患者を診る名取。そこへ木戸が到着。
心タンポナーデでショック状態。心嚢穿刺が必要な状況だ。
木戸に処置を頼む名取だが、何かを思いとどまったような木戸は、
木戸「やってみるか?名取先生の勉強にもなるだろうし、俺がサポートする。」
名取「分かりました。」
場面は変わって運び込まれた患者を診る横峯と灰谷。
患者の状態を確認する2人だったが、その最中に患者の意識レベルが低下。
一方、名取のほうはなかなか穿刺が上手くいかない様子。
木戸のアドバイスもあって開創を行って直接心嚢にアプローチするも患者の状態は悪化を続ける。
名取「すみません・・・。代わってください。」
木戸「分かった。」
名取「お願いします。」
名取に代わって心嚢を探る木戸だが、その手技は心もとない。
そんな木戸の姿に不安そうな表情を浮かべる名取。
すると突然器具を放り投げる木戸。
木戸「杉田先生をすぐ呼んで。」
雪村「脈拍30切りましたっ!」
木戸「アトロピンも入れて。あとは・・・輸血して・・・待つから。」
名取「待つんですか?心タンポナーデですよ?」
テンパった様子の木戸は、
木戸「俺は今まで、当直で一度も患者の急変に当たった事がないんだよ。4年間で一度もだよっ!?すまないが、俺には無理だ・・・」
雪村「もうすぐアレスト(心停止)にっ!!」
延々と鳴り響く心電図モニターの音。
遂に腹をくくったような様子の名取は、
名取「木戸先生。僕も数時間前までは思ってました。重症患者が来なければいいな。誰も急変しなければいいなって。でも。今では良かったと思っています。経験しない事の方が、ずっと怖いから。」
「木戸先生は研修医4年目で、心不全のメタ解析論文の評価も高い。さっきも術式を教えてくれました。だから、知識を貸してください。そしてもし良ければ、手も貸してください。」
名取の覚悟を察してサポートに回る雪村。
ためらっている様子の木戸だったが名取の懸命な姿に意を決し、
木戸「左開胸じゃ見えにくい。クラムシェルにしよう。」
※クラムシェルとは以下の画像ように胸を大きく開く開胸の事です。
名取、木戸、雪村の3人で懸命の処置が続く。
スポンサーリンク藍沢先生みたい?
場面は横峯&灰谷コンビへ。
大量出血にたじろぐ2人。
灰谷「橘先生は?」
看護師「あと30分はかかるそうです。」
灰谷「そっかぁ・・・」「パッキングだけして橘先生待とう。」
少し考えた横峯は、
横峯「肺門遮断するのはどうかな?」
灰谷「肺門クランプ?僕たち2人だけで?」
横峯「私たちだけだから出来るんだよ。いつもだったら任せてもらいない処置でしょ?」
灰谷「・・・チャンスってこと?」
横峯「そんな風には言わないけど・・・」
灰谷「藍沢先生みたいだね。」
横峯「いいから手伝って。」
灰谷「分かった。」
横峯「サテンスキー。」
灰谷「これでいい?」
横峯「もっと肺をそっちに引いて。」
灰谷「出血は?」
横峯「ここをクランプすれば止まる。」
サテンスキーのラチェットが徐々に締められていく。コード・ブルーでは定番のカット。
横峯「よし!遮断できた。」
灰谷「止まった。」
横峯「あとはレントゲン撮って橘先生待とう。」
灰谷「うん。」
危機を脱した2人。
スポンサーリンク安堵
横峯&灰谷コンビを映していたアングルと同じカットで、
もう一つの闘いへ切り替わるカメラ。
名取「よし。切開しました。」「もう少し開けた方が?」
木戸「いや。その位で。全部はドレナージしなくていい。」
名取「どうしてですか?」
木戸「解離だから。手術までに血圧がもてば十分だ。」
名取「分かりました。」
木戸「輸血を速めて。」
雪村「血圧70まで上がりました。」
目を合わせて僅かに安堵したような表情の名取と木戸。
サポートの雪村もホッとしたようだ。
来て良かった
朝焼けのカットから、
トボトボとスタッフステーションに歩を進める名取と雪村の足元。
灰谷「お疲れ様。」
雪村「お疲れ様。」
ドッと疲れた様子で椅子に体を預ける名取。
横峯「大変だったみたいね?」
名取「まあな。」
少しの沈黙の後、
横峯「結局来ちゃったね。急患。」
うなずく灰谷。
名取「来なければ良かった?」
横峯「ううん。来て良かった。」
噛みしめる様にうなずく灰谷。
「確かにね」と言いたげな雪村の表情。
ニッと笑みをこぼしながら、
名取「そうだな・・・」
時刻は朝6:30を少し回った所、闘いを終えた4人。
朝の光に照らされたのはドクター・ヘリ・ナビゲーション・テーブル。
日付は2017年12月10日(日)。
フェローの3人とフライトナースの雪村の名前(名取、灰谷、横峯)。
そして最後にEMSのロゴマーク。
ロゴマークの隣に「フェロー達の成長は映画へと続く」のテロップが表示されてエンディング。
【「コード・ブルー」に関する全記事はこちらのリンクから】