懸垂を「根性論」と切り捨てるプロクライマー野口啓代の筋肉を作るトレーニングとは?
ワールドカップの年間チャンピオンに何度も輝いているという日本女子クライマーの代表格である野口啓代。しなやかな身体と強烈な筋肉を最大限生かしたテクニックで次々と壁を攻略していく野口啓代ですが、そのトレーニング現場ではおもりをつけた懸垂を「ちょっと根性論的な感じ。笑」と切り捨てる彼女。それではどのようなトレーニングを行ってその筋肉を鍛え上げているのでしょうか?気になるトレーニング内容について画像と共にまとめ。
TBS系列で放送された「GAMBA×GAMBA クライミング」2018年3月11日放送分から抜粋してご紹介します。
スポンサーリンク野口啓代のトレーニング
トレーニング中以外でも何気なく座っているだけで一目瞭然なのが野口啓代の上半身の筋肉。
そんな肉体を作っている源は壁をひたすら登り込むというクライマーの基本トレーニングなのは言うまでもありませんが、
ジムで行うワークアウトも欠かせないという事で以下のようなメニュー。
まず行っていたのが懸垂用のチンニングバーに引っかけたトレーニングバンドを片手で握って下に引っ張りつつ、もう片方の手は上に伸ばすというトレーニング。
同時に方足も上げていますが、上にあるホールドを取りに行く時の動きをイメージしたものだとか。
続いて行っていたのは、両手両足を前に出した状態で右にゴロンと転がって手足はそのままの形をキープしながら元の位置へ。
テディベア状態で起き上がりこぼしのように反復。
3つ目のトレーニングメニューは対角線の肘と膝部分でゴムボールを挟んだ状態をキープして左右にゆっくりゴロゴロ。
指先はしっかり伸ばすようにと言う指導の声が飛んでいます。
スポンサーリンク懸垂は「根性論」
同じトレーニングルームではフランス代表の女子クライマーが腰にバーベル用のプレートをいくつもぶら下げて懸垂をする姿。
これはこれで立派なトレーニングのように思えます。
ところが・・・
この光景に野口啓代は「ちょっと根性論的な感じ。笑」とニヤっと笑っています。
トレーナーの千葉啓史さんは「基本的に左右一緒に出力しちゃダメなんですよ。クライミングって左右同時に引かない場面が多いんですよ。」
野口啓代はバランスボールを使って体幹トレーニング中の模様。
続いてはごくごく軽いウェイトプレートを片手に持った状態で身体の片側だけをベンチにくっ付けた姿勢をキープするトレーニング。片足は千葉トレーナーに押さえつけてもらっていますね。
スポーツクライミングでは大会によって壁も課題も大きく変わるので使用する筋肉も様々。
足や体幹から指先に至るまであらゆる動きが求められる特殊なスポーツならではのトレーニング方法ですね。
目指すのはどんな動きにも対応できる万能性を持った筋肉。
引くと同時に反対の腕は上に伸ばしています。片膝の状態で行っているのも特徴。
野口啓代「やっぱクライミングって両手両足が同時な事が無いんで、やっぱりバランスのいい体だったり、使えない部分がないようにしてます。」
背中にストレッチポールを敷いた状態で両腕を上に。肩甲骨主導で腕を動かしているイメージでしょうか。
スポンサーリンクトレーナー千葉啓史
トレーナーとして登場した千葉啓史さんは実は日本男子のトップクライマーである楢﨑智亜の指導も行っているのですが、その指導内容は「ちばトレ(チバトレ)」と呼ばれるもので同タイトルで書籍も発売されていますね。
書籍のタイトルは「運動脳をグングン鍛えるチバトレ-千葉啓史」
という事で以上、野口啓代のトレーニング方法についてでした。
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