第87回 NHK「チコちゃんに叱られる!」草食動物が草だけ食べて筋肉モリモリの理由?鉛筆で字が書ける仕組みは?
20年4月10日放送の第87回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに谷中敦さん(初登場)、西山茉希さん(初登場)を迎えて紹介された疑問は、なぜ草食動物は草しか食べないのに筋肉モリモリ?なぜ鉛筆で字が書ける?というもの。
ということで、20年4月10日に放送された第87回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※本記事では番組前半に紹介された2問をまとめておりますので後半の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】谷中敦、西山茉希
【VTR】
チコちゃんの疑問その1
なぜ草食動物は草しか食べないのに筋肉モリモリ?
まずは谷中敦さんを「東京スカパラダイスオーケストラ~」と紹介するチコちゃんw
チコちゃんはグループ名で呼ぶのが定番ですので。
続いて西山茉希さんは「西山さんトコの茉希ちゃん」呼び。
ちなみに岡村さんは2019年の「岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」の企画で東京スカパラダイスオーケストラと共演経験ありですね。
YouTubeはコチラ。
歌唱以外にも他の曲でサックス演奏も披露した岡村さんでした。ついでに2019年の紅白歌合戦で五木ひろしさんの側でサックスも披露してた岡村さんだったり。
冒頭のやり取りはこの辺で1問目へ。
指名は、この中で一番体を鍛えているカッコイイ大人ってだーれ?ですが、
谷中敦さんが解答者に。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんで草食動物は草しか食べないのに筋肉モリモリなの?
植物にもたんぱく質が含まれるからという答えですが、どんどん追撃で質問を浴びせて来るチコちゃんのプレッシャーに負けて自信を失っていく谷中敦さんw
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
続けて岡村さんに聞いてみると、例えば牛には胃が4つあるという点を持ち出して来て、胃で消化されて行くうちにたんぱく質に変換されていくという答え。
するとチコちゃんからは「体内に何がいる?」という質問。
ひょっとすると答えに近づいているっぽい?と思っていると、
西山茉希「虫!」
突然横から入って来た西山茉希さんでしたが、続けて話し出すと口元に正解マークとピヨピヨ音。
チコちゃん「つ、つまんねーヤツだなぁ~。」
お見事。
となると漢字問題ですね。出題は「ちちぶ」。
埼玉県の地名ですね。
岡村さんは秩の右側が「未」になって不正解。
谷中敦さんは秩の右側が「夭」になって不正解。
西山茉希さんは「乳部」と書いてチコちゃんに映す必要ナシの判定w
正解は「秩父」ですね。
よこはま動物園ズーラシアに来ていたお客さんにインタビューするも走ったりしているからという答えだったり、草食べるとガスが溜まってブーブーおならするの。という謎の答えを口にする人が登場したりw
ちなみに1月に撮影された映像だそうで、現在は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から5月6日まで臨時休園中。
ということでチコちゃんの答えは、
体内に大量の微生物がいるから
解説は日本大学の村田浩一特任教授。
そもそも人や動物が筋肉を作るにはたんぱく質の元になるアミノ酸が必要ですが、そのアミノ酸には筋肉を作るアミノ酸と筋肉を作れないアミノ酸の2種類に大きく分かれます。
このうち筋肉を作るアミノ酸は草にはあまり含まれません。
例えばイネ科の牧草はアミノ酸含有率が約10%で、そのうち筋肉を作るアミノ酸はおよそ35%の割合。ただでさえ草にはアミノ酸が含まれないのにたったこれっぽっち。
そしてここで重要になるのが草食動物の体内にいる大量の微生物たち。
身近な牛を例に見てみると、岡村さんが指摘していた通り牛には4つの胃があり、胃の中に住んでいる微生物は体内で草を分解して筋肉を作れないアミノ酸を筋肉を作るアミノ酸に変換していきます。
この微生物はどんどん数を増やして2番目の胃、3番目の胃という風にどんどん移動していきます。
そして4番目の胃になると、散々増えたこれらの微生物を消化して筋肉を作るアミノ酸として利用しているという仕組み。
これはほぼ肉を食べているのと変わらないと村田先生の解説。
このようなプロセスでアミノ酸を吸収しているのは牛の他にキリン、鹿、ラクダなどなど。
一方でこのプロセスを使っていない草食動物も存在していて馬、象、サイ、ゴリラなどは草に含まれる僅かなアミノ酸を大量に摂取する事で筋肉を作っているとか。
大腸に住む微生物たちが草をエネルギーに変える事でそのエネルギーのおかげで大量に食べていられるそう。確かに馬などはずっと草を食べているイメージがありますね。
つまりこれらをまとめると体内の微生物のおかげで筋肉モリモリになっているというわけ。
そしてここでボディービルのコンテストでビルダーたちにかけられる独特のかけ声を使って動物たちのマッチョぶりを褒めるという謎の企画始動w
独特なかけ声から何の動物を褒めているのか当ててみるというクイズw
第1問は、
「いきなりデカイよ!」「いいハム!」「まさに筋肉の合掌造り!」「ドラミングで大胸筋ピクピク!」「こっちも熱くなってきた!」
正解は、
ゴリラでした。
第2問は、
「こいつもデカいね!」「オーストラリアの阿修羅像!」「エアーズロック!」「ダブルバイセップス!じゃないんかい!」
正解は、
アカカンガルーでした。
YouTube動画。
ここで番外編。
「肩が結構発達してるね!」「腕がバリトンサックスみたいだ!」「肩のライン綺麗だよ~!」「脱いでほしいね。この人にね。」
正解は、
東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんw
ナレーション「ご本人が草食系かどうかは定かではありません。」
気を取り直して3問目は、
「おっと!デカすぎてよく分からないけど。」「肩がデカいぞ。」「まさに肉密度1000%!筋密度は10000%!」「追いプロテイン!」「焼肉食いたくなってきたぞ!カルビ食いたい!」
正解は、
ベルジャン・ブルー。
19世紀にベルギーで生まれた品種の牛でダブルマッスルと呼ばれる以上発達した筋肉が特徴。
ということでコチラが結論。
草食動物が筋肉モリモリなのは体内に大量の微生物がいるから
でした。
チコちゃんが惚れる男性の筋肉は?という質問には、ムエタイ選手が腕につけている装飾からはみ出る筋肉というマニアックな答えw
ちなみにアレは神聖なお守りで頭部に付けるものをモンコン、腕に付けるものをパープラチアットと呼びます。
ボディービルダーたちのフリーダムなかけ声を振り返った所で1問目は以上。
カリキュラマシーンのオープニング。
スポンサーリンクチコちゃんの疑問その2
なぜ鉛筆で字が書ける?
2問目の指名は、
この中で一番、子どもの頃熱心に勉強していた大人ってだーれ?
西山茉希さんが宿題などは早めに終わらせるタイプだったという自己申告をしているので解答者に。
そんなアピールの西山茉希さんは6歳になる娘さんに「ママがチコちゃんに叱られるんだ~」と不安そうな顔で送り出されたとかw
1問目は横からお邪魔して、さらにチコちゃんのヒント付きだったものの見事にチコったので面目躍如。
そんな西山茉希さんへのチコちゃんの疑問は、
なんで鉛筆で字が書けるの?
芯が「シューッ」と削れて書けるという答えで、その後もシューッを連発していますが、
チコちゃんとしてはそのシューッをもっと詳しく説明してもらわないと正解判定は出来ない模様w
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」「ママ叱られちゃった~。」
うーん。残念。
叱られた後も色々粘っていますが「芯が溶けだすように埋まっていく」と答えた所で時間切れ。
硬筆教室でインタビューしてみると、芯が黒いからという答えだったり、哲学的な答えを語っちゃう人が現れたりw
ということでチコちゃんの答えは、
芯がトランプのカードのようにはがれていくから
西山茉希「じゃあ芯も削れてるって事ですか?」
チコちゃん「芯は削れなきゃどうすんのよ?あなた?」
急にバカっぽい発言をしちゃった西山茉希ママ。お子さんに笑われちゃいますよ?w
解説は青山学院大学の黄晋二教授。
鉛筆の芯は黒い色を付ける為の黒鉛とそれを固める粘土で構成されていますが、この2つの割合で鉛筆の硬さと濃さが決まっています。
例えばHBでは黒鉛がおよそ70%で粘土がおよそ30%という割合。
ここから黒鉛の割合が多くなると濃く、柔らかい芯に。例:6B
逆に粘土が多くなると薄く、硬い芯に。例:6H
ここで黒色の元となる黒鉛を電子顕微鏡で見てみると、シートのようなものが積み重なった層状の構造になっているのが分かります。
この層は結び付きが非常に弱くはがれやすいという特徴があり、鉛筆で字を書くと紙の僅かな凹凸に引っかかって黒鉛の層がシート状にはがれて行くとの事。
「このシート状にはがれる」という現象はトランプの束で表す事が出来ると黄教授。
早速、トランプをシャッフルしますが微妙に下手な黄教授w
そもそもシャッフルする意味も無いというw
気を取り直して、紙代わりに用意したのが滑り止めなどで使うような凸凹したゴムシート。
ここにマジシャンがトランプの束を広げるようにして動かすとトランプはゴムシートに引っかかってどんどん広がって行きます。
これと同じ事が鉛筆でも起きているというわけで、
その為に表面が滑らかなプラスチックやガラスには書けないという原理も理解できますね。
ちなみに消しゴムで字が消せるのは紙の凹凸に引っかかったシート状の黒鉛を粘着性のある黒鉛でからめ取っているから。
ところでここで「鉛筆一本でどれくらい書ける?」という疑問が一つ。
紙に鉛筆で文章を書いていますが「ハエを捕まえようとして右肩骨折」という文章w
これはかつて放送されていたASAYANの収録中に岡村さんが肩を折ったエピソードにちなんでw
黄教授によるとHBの鉛筆一本(筆圧300gの設定)で50kmの線が書けるとの事。
ではこれを文字数に換算すると?という疑問をぶつけると「実際にやってみてください」というそっけない返事w
こうなるとやってみるしかないという事でこの番組ではおなじみ(?)のアメフトでホルダーを務めていた担当Dが実験で確かめる事に。
岡村「球置きディレクターさんじゃないですかぁ。」
チコちゃん「せめてホルダーと呼んであげて。」
ものすごく長い事で知られるプルーストの小説「失われた時を求めて」を400字詰め原稿用紙にどんどん書き写すという苦行スタート。
書き写すので字を追いながら書くというプロセスも加わって1時間に3枚というスローペースで何日もw
そのうちに活字離れの現代人の生活や紙文化から始まって番組作りの変化、果ては働き方改革まで想いにふけりながら。
そして傍らにあったマドレーヌの香りから何かを回想するシーンへ。失われた時を求めての作中に登場する、ある香りから特定の記憶を想起するといういわゆるプルースト効果に引っかけてこの演出w
するといつの間にやら原稿用紙に「働き方改革」と書き続けている担当Dのもとにアメフトのユニフォーム姿で登場したのが高校時代にコンビを組んでいたキッカーの吉村くん。
「あきらめるな。」と叱咤激励w
そこでハッと我に返って再び書き写す作業へリターン。
徐々に鉛筆が短くなって行っていますが、そこで同僚(後輩?)から「鉛筆1mm分で何文字書けたか?のデータを元に鉛筆の全長から割り出せばいいのでは?」という衝撃的な提案w
すぐに電卓を取り出して計算へ。
計算によると、鉛筆1mmで働き方改革の5文字を80回書けたというデータを元に、鉛筆の全長はおよそ176mmなので70400文字という数字。400字詰め原稿用紙にすると約176枚ですね。
という事で、
鉛筆で字が書けるのは芯がトランプのカードのようにはがれていくから
でした。
鉛筆で初めて書いてみたい漢字は?の質問には、
チコちゃん「しんにょう。」
なぜか部首名を答えるチコちゃん。
最後に塚原愛アナから1本の鉛筆で原稿用紙にすると176枚書けるという補足。
そして元ホルダーの担当Dにボールを蹴ってみたかったという願望はあった?と聞いてみると「日々思っていました。」という答えw
後半の疑問はコチラの記事で。
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