ラーメンの丼のあの“グルグル模様”の謎は?あの名称は?第99回 NHK「チコちゃんに叱られる!」より
20年7月17日放送の第99回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに共に初登場となる夏木マリさんと小林よしひささんを迎えて紹介された疑問は『なぜラーメンは“グルグル模様”のどんぶり?』というもの。ラーメンとあの模様の接点について明らかになるわけですが、そもそもあの模様の名前は何というかご存知でしょうか?
ということで、20年7月17日に放送された第99回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】夏木マリ、小林よしひさ
【VTR】山西惇、松永玲子
チコちゃんの疑問その1
なぜラーメンはグルグル模様のどんぶり?
本日は大型モニターではなく、スタジオに解答者も勢揃い。
ソーシャルディスタンスがいわれる以前から解答者同士の距離はある程度離れていたのでチコちゃんなら違和感ゼロですね。
まずは「GIBIER du MARIE」と紹介された初登場の夏木マリさん。夏木マリさんのバンド名ですね。
番組のファンで以前から出たいと熱望されていたとか。
続いては体操のお兄さんを14年間務めた11代目体操のお兄さん、小林よしひささん。
「よしお兄さん」は歴代最長のお兄さん歴。
チコちゃんからしたら「どストライクの神!」だそうですがw
というわけでオープニングはこの辺で第1問目の指名は、
この中で一番どんぶりが似合うステキな大人ってだーれ?
夏木マリさんが自ら挙手して解答者に。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんでラーメンといえばグルグル模様の丼なの?
中国からラーメンが伝わった際にあの模様が付いていたからという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
続けて、チコちゃんに“ジャパニーズトップコメディアン”とイジられた岡村さんに聞いてみると、模様の手前までスープを入れるとちょうどよくなるという目印説を唱えますが残念でした。
ラーメン店の方にインタビューをしてみると、ラーメンの麺のちぢれを表現したものや、岡村さんと全く同じ意見だったりですが正解はナシ。
ということでチコちゃんの答えは、
九谷焼屋さんが作ったから
解説はチコちゃんのチャーハン好きをイジりつつ登場のかっぱ橋陶磁器専門店(小松屋)4代目社長の本健太郎さん。
合羽橋商店街振興組合理事長さんも務める方ですね。
あのラーメンどんぶりのグルグル模様の元となった九谷焼とは石川県九谷村(現在は久谷町)発祥の磁器。
鮮やかな色彩と細かく美しい絵付けが特徴。
九谷焼の歴史は江戸時代初期から始まり、明治期のある出来事がきっかけで世界中で大人気に。それが、
明治6年開催のウィーン万博
開国直後の日本が初めて公式参加した万博で、上質な物産を世界にアピールする目的で九谷焼を出品したところ、その色鮮やかな絵付けがウケて大ヒット。海外からの注文が殺到する事に。
そこで小松屋の初代店主で本健太郎さんの祖父にあたる本清太郎は「九谷焼は海外だけではなく絶対に東京でも売れる」と上京。
ここで始まるのがNHKたぶんこうだったじゃないかリモート劇場。
タイトルは「ラーメン、つけ麺、本イケメン」
本清太郎役は山西惇さん。妻さを役は松永玲子さん。
夫婦役といえばこのコンビが定着しつつありますねw
ソーシャルディスタンスを保つために離れてセットを作ってリモートで会話w
当時の九谷焼は普段使いで使われるような器という位置づけではなく、装飾品として扱われていて庶民にはおいそれと手が出せない高価な代物。
当然、販売数は限られていたために悩む本清太郎。
そこでかっぱ橋から近い浅草に気晴らしにデートに誘う妻のさを。
食事に選んだのは当時はまだ珍しかった「中華そば」つまりラーメン。
スポンサーリンク明治43年に開業した浅草の中国料理店が中華そばの販売を始め、浅草では大評判を呼んでいた頃。ちなみにこのお店の名前が「来々軒」。
そこで中華そばを味わった本清太郎が思いついたのは、九谷焼にこだわらず、中華そば屋さん用にどんぶりを販売するというアイディア。
中華そばがこれからブームになる事を見越して、そこに合わせて商売をしようと考えたわけですね。
その後、もくろみ通りに中華そばは浅草以外でもどんどんお店が増えて、本清太郎の元へはラーメンどんぶりの注文が殺到するように。この頃になるとすっかり本清太郎の店は「ラーメンどんぶり専門店」の様相。
そんあある日、あるラーメン店店主から「どんぶりをもっと中国っぽい器にして欲しい。」というリクエストが舞い込みます。
ラーメンどんぶりにすっかりご執心の本清太郎でしたが、本業はあくまでも九谷焼のお店。
妻のさをは本清太郎に釘を刺しますが、そこでピンと来たのが「九谷焼の模様」。
それが「雷紋(らいもん)」という九谷焼ではなじみ深い模様。あのグルグル模様ですね。
これは中国の伝統的な模様で古くから建築物や時期に描かれていた定番の柄。
日本に持ち込まれた中国の磁器から九谷焼の職人たちはこの雷紋を取り入れて、以降は九谷焼でもおなじみの柄に。
そこで本清太郎が作ったのが九谷焼の雷紋を入れたラーメンどんぶり。
雷紋の由来は中国なので「中国っぽい器」にはピッタリ。九谷焼の精神もしっかり残しつつという素晴らしいアイディアですよね。
結果、この器は大好評で、その後にやって来た屋台ブームのおかげもあって一気に全国区に。
夫婦でリモートで♡マークを作る2人w
TKGの仕上がりを本健太郎さんにチェックしてもらってOKが出たので問題ナシ。
ここでなぜか尺稼ぎ的に、本健太郎さんオススメの「知ってもらいたい!ラーメンどんぶり」特集。
まずは、
切立高台(きりたちこうだい)6.5丼
一般的などんぶりよりもスープが少なくても大丈夫という作り。原価率が高いスープの量を節約できるので利益にも直結。ラーメンの単価を抑えられるというメリットも。
続いては、
7寸玉丼
どんぶりの口が大きいので具材の大きいラーメンや背脂系にも対応可能。
最後は、
富士型丼
富士山のような形がとても雅。独特の形状のおかげで濃い色のスープ(特に赤)が映えるとか。
担々麺やフレンチ系のアレンジラーメンなどにピッタリ。器がオシャレなので目にも楽しいですよね。
ということでコチラが結論。
ラーメンといえばグルグル模様のどんぶりなのは九谷焼屋さんが作ったから
でした。
ラーメンを食べる時はどんなセットにする?という問いかけには「いわずと知れたチャーハンセット。」というチコちゃん。
総括では中国由来という点では惜しい所を突いていたと食い下がる夏木マリさんに、
チコちゃん「よし!岡村!ここはもう一発、撮り直そう!」
最近は大物に気を遣うシーンが増えたチコちゃんでしたw
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