なぜかき氷の旗は同じデザイン?第101回 NHK「チコちゃんに叱られる!」より
20年8月7日(もしくは8日)放送の第101回 NHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されたのは『お店にあるかき氷の旗はなぜ同じデザイン?』という言われて考えてみれば・・・という疑問。
ということで、20年8月7日 or 8日に放送された第101回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】ヒロミ、フワちゃん
【VTR】武田真治、豊原謙二郎(NHKアナウンサー)
チコちゃんの疑問その3
なぜかき氷の旗は同じデザイン?
3問目は笑いながら始まる定番パターン。
チコちゃん「ひとり~・・・もうええか。」
美空ひばりさんの悲しい酒w
3問目の指名は、
この中で一番、美味しいものが大好きなグルメな大人ってだーれ?
順番的に岡村さんが解答者に。
チコちゃんの疑問は、
なんでかき氷の旗は同じデザインなの?
かき氷の考案者が自らの発明をアピールするために使っていたものだからという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
続けてヒロミさんにも聞いてみると、何とピヨピヨ音と正解マーク。
チコちゃん「あなた・・・つまんない人だわねぇ・・・」
1日で2問チコるという久しぶりの快挙達成。
ヒロミ「レギュラーでお願いします。NHKの通行証ください。」
ということでチコちゃんの答えは、
営業許可証だったから
解説は日本かき氷協会代表の小池隆介さん。
実は「氷」と大きく書かれたあの旗は「氷旗(ひょうき)」という名称で、販売を許された業者が許可証として店先に掲げるというルールがあったとか。今はシンボル化していますが当時の名残だったんですね。
お店によって多少デザインのバリエーションはありますが、大体は赤い文字で「氷」と大きく書かれていて、波模様がデザインされているのが定番。白・赤・青の3色の組み合わせは馴染み深いですよね。
そういえば「かき氷」ではなく「氷」としか書かれていないのも気になる所ですが、それは、
あの氷旗はかき氷ではなく「氷」そのものの販売許可証だったから。
許可証が交付された当時は氷が非常に貴重な代物だったんですね。
氷の歴史について、日本雪氷学会の一員で北陸大学の元教授である竹井巖先生に伺ってみると、
日本での氷利用の歴史はとても古く、清少納言の枕草子には既にかき氷について触れられた文章も残っているんですね。
これは割と有名な話ですよね。
清少納言は当時の上流階級に属していましたが、彼女でさえもありがたがって食べている記述になっているので氷がとても貴重だった事が分かります。
江戸時代に入ると徳川家康は夏場に雪や氷を富士山から運ばせていたという記録があったり、加賀藩前田家では将軍家に氷を献上する為に雪を貯蔵して江戸まで運んでいたり。
このように貴重な氷は「お氷様」と呼ばれて江戸の庶民にとっては雲の上の存在。特権階級にとっても贅沢品だったのでこれは当然ですよね。
そんな氷に変化が起きたのが江戸時代末期。当時横浜に住んでいた外国人たちが氷を求め出したというのがそのきっかけ。
その目的は食料品の保存や解熱や火傷治療に使うためだったとか。
そして簡単に手に入らない氷の入手先としてとられた策が氷をアメリカから輸入するという方法。
アメリカのボストンではウェナム湖の氷を切り出して世界中に輸出するという氷ビジネスが既に存在していたという時代(1806年ごろ)。
船での輸送中に氷が溶けないように氷の周りを木材やおかくずで覆って保冷するという技術のおかげで積み込まれた氷の約55%を運ぶことが出来たとか。
ボストンから日本までの航路はおよそ1万5千kmで期間にすると6か月という長旅。ビールケース程のサイズで3~5両という値段設定で今の価値に直すと30万円以上もしたとか。
輸入品でまかなったとしても非常に高価なのは変わらずで、かき氷にして食べるなんて夢のまた夢。
これが庶民の手に届くようになったのが明治時代に入ってから。
そのきっかけを作ったのが中川嘉兵衛という人物。
外国人が高価な輸入氷を使っている事に目を付けて、安い氷を普及させるプロジェクトを立ち上げます。
それが山梨県の富士山麓を皮切りに日本全国から氷の採掘するというプロジェクト。
富士山麓に始まって、どんどん北上して行って青森まで採掘を行ったそうですが、いずれも成功に至らずという結果に。
立ちはだかった壁が輸送手段。
陸路や航路を整備するには時間と費用が莫大にかかってしまうので採算が採れず。
そこで向かったのが北海道・函館。
当時の函館港には大型蒸気船の定期便が存在していたのでそれを活用すれば輸送費用を抑えられると考えたんですね。
そして最後にたどり着いたのが五稜郭。
五稜郭は函館港の防衛を目的として江戸幕府が作った城郭ですが、当時、五稜郭の外堀は近くを流れる清流・亀田川から水を引き入れていたので、外堀に張る氷は不純物の少ない透明な氷に。さらに北海道の気候のおかげで氷の厚みもバッチリとうってつけ。
こうして明治4年には670トンの氷を切り出せるようになって“函館氷”として商品化。
この国産氷は日本中に行き渡って庶民もかき氷を楽しめるように。
ところがこの氷ビジネスの成功は全国的にコピーキャットを大量に生むことに。
そうなると品質が不十分な氷を販売する粗悪な業者もどんどん増えていく事になりますよね。
そこで当時の政府のトップだった伊藤博文は不潔氷製造販売に対して取り締まりを行うと新聞発表。
氷の衛生検査を導入して検査に合格した氷業者に配られたのが氷と書かれた旗。
こうして日本中のかき氷屋さんは仕入れ先の許可証を掲げて消費者に安全な氷をアピールしていたんですね。
ということでコチラが答え。
かき氷の旗が同じデザインなのは営業許可証だったから
でした。
何味のかき氷が好き?の質問には「なんの味がかかっているのか知らずに目を閉じて食べるのが好き。」とチコちゃん。
最後に塚原愛アナから補足。
かき氷の旗に波模様がデザインされているのは、函館氷が蒸気船を使って海を越えて運ばれていた事からだそう。
また、氷と言う文字の周囲を鳥が飛んでいるのは日本の伝統模様である「波千鳥」にちなんで清涼感を取り入れる為との事。
最後は「NHKに向いてる。」とちゃっかり自己アピールを欠かせないフワちゃんのコメントで本編終了。
スポンサーリンクひだまりの縁側で・・・コーナー
おたよりコーナーでは「カラスだけに植木を枯らす。」「声を枯らす。」「鳥だけに距離をとります。」とちょっとした小噺を連発で披露するキョエちゃん。
さて、今回のおたよりはお兄ちゃんの言う事が“1mmも面白くない”というお悩み相談w
キョエちゃんに対処法を聞いてみると愛想笑いと「つまんねー!」というトドメの一言だそうですが、岡村さん的には愛想笑いが無難という答えw
特に話の終わりがよく分からない場合には、
チコちゃん「『だっふんだ。』とか言うとかね。」
というアドバイスw
キョエちゃんであれば「バーン!」とか「以上です!」とか。
おたよりのあて先は、
〒150-8001 NHK 「チコちゃんに叱られる」係 宛て
※お名前/ご住所/ご連絡先(電話番号やメールアドレス)をご明記ください。名前のわきに「5さい」と書いてください。
番組公式ホームページ http://nhk.jp/chikochan
ですね。
とここでキョエちゃんから次回の放送で第99回放送という通達。
ナンバリングとしては当ページでは次回が第102回放送というのが数えた分になっているのでズレが生じていますね。
ややこしくなるので次回から当ページのエピソードナンバリングはとりあえず省略するようにします。
最後のメッセージは、
チコちゃん&岡村「お兄ちゃんに、話の終わりの合図をなにか見つけてあげてください」
で今回は以上。
次回放送予定は?
次回放送予定は、
20年8月14日(金) 夜7:57スタート(一部地域を除く)
20年8月15日(土) 朝8:15スタート(再放送枠)
登場予定ゲストは2回目出演のYOUさんと初登場のSexyZone菊池風磨さん。
紹介される疑問は「雨のにおい」「扇風機の音」「箸」に関する疑問が出題予定で、
その他に働き方改革コーナーでは大先生アワー第5弾として発酵食品が取り上げられそうですね。
ということで次回も楽しみですね。
※同放送回の疑問はコチラ
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