なぜ寝ている時に体がビクッとなる“ジャーキング”は起こる？「チコちゃんに叱られる！」
20年9月18日放送のNHK「チコちゃんに叱られる！」で紹介されたのは『なぜ寝ている時に体がビクッとなる(なぜ“寝ビク”は起こる)？』という人間の生理現象について疑問。あの現象には「ジャーキング」という呼び名がついているそうでその原理とは？
ということで、20年9月18日に放送されたNHK「チコちゃんに叱られる！」の様子をまとめてご紹介します。
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声：木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】荻野目洋子、溝端淳平
【VTR】余貴美子(語り)、宍戸開、つぶやきシロー
チコちゃんの疑問その2
なぜ寝ている時に体がビクッとなる？
2問目の指名は、
この中で一番、寝ている姿がステキな大人ってだーれ？
岡村さんの指名で溝端淳平さんが解答者。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんで寝ている時に体がビクッてなるの？
悪夢を見ていてそれに影響されるという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ！」
3人で荻野目ちゃんポーズw
続いて岡村さんに聞いてみると、身長が伸びているからという答えですが不正解。
ということでチコちゃんの答えは、
起きると寝るがせめぎ合うから
解説は2回目の登場となる日本睡眠改善協議会理事長の白川修一郎先生。
この寝ている時に体がビクッとなる現象にはちゃんとネーミングがあって「ジャーキング」と呼ばれるそうで、
これは眠りに入る時に起こる筋肉の一時的な収縮なんだとか。
英語で書くとjerkingですが、アメリカではhypnic jerk (ヒプニック・ジャーク)と呼ばれたり。
このジャーキングは赤ちゃんから大人まで誰にでも起こる現象で大体60～70%の人が経験しているとか。
ジャーキングは眠りに入る境目で起こるのですが、この時に脳の活動は非常に不安定な状態。
人間の脳の中には体を起こす覚醒中枢と眠りを促す睡眠中枢がありますが、人間が起きたり寝たりするのはこの2つの相反する中枢が指令を出している為。
ところが眠りの入る境目では覚醒中枢と睡眠中枢がせめぎ合いを起こしているのですが、ここで始まるのが、
「脳内こども劇場 体がビクッと動くひみつ」
登場したのは久しぶりに出演となった宍戸開さんとつぶやきシローさんの2人。モジモジくんのBGMにのって登場。
何となく雰囲気通りに宍戸開さんが覚醒中枢を演じ、つぶやきシローさんが睡眠中枢役。
そして覚醒中枢が取り出したのがオレキシンなどを含む覚醒物質。「ファイト～！」のかけ声で元気よくw
NHKなのであのドリンクの名前は出せませんw
このようにして体が起きている時というのは覚醒中枢から起きろという信号が出ている状態なんですね。
ところが、これが夜になると睡眠中枢がメラトニンなどの睡眠物質を出し始めます。「ノーファイト。」という静かなかけ声w
こんな具合に体内時計などのリズムに合わせて2つの中枢が働きますが、睡眠不足や疲れている時などはジャーキングが起こる絶好のタイミングに。
スポンサーリンクちなみにジャーキングには4つの大きな原因があるそうで、
- 睡眠不足
- 激しい運動後
- ストレス (ニコチンの影響もあるとか)
- カフェイン過剰摂取
一番多く遭遇すると思われる睡眠不足の状況を例にとってみると、
本当は眠たいのになかなか眠れないという睡眠不足状態の時、脳の中では覚醒中枢が起こしにかかったり、睡眠中枢が眠りに誘おうとしたりと2つの中枢が押し問答。
この時に間違った指令が届いてしまう事で体がビクッとするジャーキングが起こるんですね。
この間違った指令の事を専門用語で「脳幹網様体の異常発火」と呼ぶそう。
何の拍子にこの間違った指令が飛ぶのかは未だに解明されていない人体の謎。一説によると眠りに落ちるタイミングで血圧の低下と共に筋肉から力が抜けて弛緩したのを脳が「高い所から落ちた」と勘違いして、瞬間的に緊張するからという説があったり。
ビクッとなった時に「落下感」を感じたりするのはそのせいだとも。
アメリカはコロラド大学の研究者の中には人間の祖先が樹上生活をしていた頃の脳の機能が何らかの形で残っているからという仮説を唱えている人もいたりしてなかなか興味深いお話ですよね。
さて、話が脱線してしまいましたが、ここで流れるのはスタッフの会議風景。
リアルな「寝ビク」の瞬間をどうしてもカメラに収めたいという事でスタッフ会議。
「寝ビク撮影プロジェクト」と大げさなタイトルがついていますがw
会議の結果、会議参加者のほとんどが寝ビク経験の持ち主という事で、定点カメラを設置して寝姿を撮影するというシンプルな手法で撮影に挑むことに。
ところが、6人中5人が電気を消して寝るという初歩的なミスw
急に半沢直樹のテーマも流れたりして、撮れるまで終われないプロジェクトスタート。
なかなか寝ビクが撮れず、7日が過ぎますが、アニメを観ていて朝方に寝落ちした1人のスタッフがついに寝ビク。
といってもほんの少し。どっちかというと寝ビクというよりも寝ピク。
でもやっと撮れた映像なのでプロジェクトメンバーたちは全員拍手w
ということでコチラが結論。
寝ているときに体がビクッとなるのは起きると寝るがせめぎ合うから
でした。
最近何と何でせめぎ合った？という謎の質問には「チコはずうっと5歳と57歳でせめぎ合ってる。」とチコちゃんw
岡村「言わないでくださいよ。笑」
最後に塚原愛アナから補足。
ジャーキングは特に若い人で起こりやすいと考えられているそうで、その理由は日中に活発に動く事が多く、筋肉疲労も自然と増えるからだそう。また、同様の理由で男性の方が女性に比べて起きやすいという事もあるとか。
岡村さんの「背が伸びている時に起こる」という情報については不明ですw
ここでミニコーナーのにらめっこ。
占い師に変身したチコちゃんですね。
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