シャツのボタンが男女で逆なのはなぜ?ボタンの歴史は?「チコちゃんに叱られる!」
20年10月16日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されたのは『シャツのボタンが男女で逆に付いているのはなぜ?』という服飾文化に関する疑問。ついでにボタン誕生の歴史についても。
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】大竹まこと、須田亜香里
【VTR】椿鬼奴、佐々木健介、豊原謙二郎(NHKアナウンサー)、阿佐ヶ谷姉妹
チコちゃんの疑問その3
シャツのボタンが男女で逆に付いているのはなぜ?
今回は3問目の前に「唯我独尊ゲーム」が差し込まれたのでいつもの笑いパターンは無し。
3問目の指名は、この中で一番どんな服でも似合うステキな大人ってだーれ?
アピールする須田亜香里さんですが、ここは岡村さんが解答者に。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんでシャツのボタンは男女で逆なの?
女性は着替えが早くなるようにという答えだったり、女性用か男性用かすぐに見分けられるようにという答えだったりですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
ということでチコちゃんの答えは、
昔 女性は他人に服を着せてもらっていたから
解説は文化服装学院の朝日真専任教授。
このボタンの左右差は、
- 男性 – 自分で着やすいように
- 女性 – 他人に着せてもらう前提で作られたもの
という違い。
そもそも服のボタンが誕生したのは紀元前4000年頃の古代エジプト時代といわれていて、
当時のボタンの働きは衣服を留めるモノではなく、権威を表す装飾品としてだったとか。
その後、5世紀になると古代ゲルマン民族が布や毛布を留める道具としてボタンを実用化。
この頃のボタンの素材は動物の骨や木の実などでした。
そしてボタンに大きな変革の時がやって来たのは14世紀中頃の中世ヨーロッパ。
この頃に今でいうジャケットが登場して、多い物では30個以上もボタンがついた服も。
さらに17世紀に入ると、比較安く手に入る金属のボタンが作られるようになってボタン付きの服が大量生産されるようになり、軍服などにも使われるように。
その当時は自分から見て右手側にボタンが付いているものもあれば、左手側に付いているものもあったりとバラバラ。
この差は仕立て屋によって違っていたとか。
当時のフランス皇帝・ナポレオンの肖像画を見てみると、右ボタンだったり左ボタンだったりとマチマチ。
ところが、その後、多くの人は右利きであるという想定から自分でボタンを留めやすいようにボタンを右側に配置するものが多くなっていきます。これが男性用に。
女性にも当然ながら右利きが多いはずなので、こうなると女性用だとしても右側にボタンがあったようが便利なような気もしますが、ここでカギを握るのは19世紀中頃の上流階級の女性たちのファッションの特徴。
この頃の上流階級の女性の間では華麗なドレスが流行。
そのドレスは一人では着辛く、着る段取りも大変で手間がかかるので裕福な女性たちは自分で服を着る事無く、使用人に服を着せてもらうのが習慣。
試しに当時のドレスを再現した服を阿佐ヶ谷姉妹のお二人に来てもらう事に。
- コルセット
- バッスル (=スカートにボリュームを持たせる下着)
- ペチコート (スカート型下着)
- ペチコート2枚目
- シャツ
- スカート
- ジャケット
これでも日常使いのドレスだったようで、その所要時間は着慣れていないにしても約50分。
阿佐ヶ谷姉妹も途中から手伝って着ていたように、当時の上流階級の女性にとっては服は使用人に着せてもらうのが当たり前だったんですね。
となると、使用人側から見て留め外しがしやすい側にボタンがあった方が都合が良く、そうなると着る側から見たら左手側にボタンが来るという事に。
今でも男女でボタンが逆なのはこの頃の習慣の名残なんですね。
このスタンダードが世界中に広まった理由は、
超有名ファッション雑誌『VOGUE』の存在。
1892年に創刊されて今でもなお世界的に影響力のあるファッション誌ですが、当時流行の最先端だったフランスのファッション特集では左手側ボタンの服ばかりが並ぶことに。
それにしてもチコちゃんではたまに民放の番組の番宣みたいな疑問をぶつけて来ますよね。この日の日本テレビの金曜ロードSHOWは『プラダを着た悪魔』というw
そして1900年にフランス・パリオリンピックが開かれたというのも大きなきっかけの一つ。
世界中の人がフランスのファッションを目にする絶好の機会になったので、ボタンが左側についた女性服が世界中に広まる事に。
ということでコチラが結論。
シャツのボタンが男女で逆に付いているのは昔 女性は服を着せてもらっていたから
でした。
チコちゃんはどんなドレスが好きかな?という質問には「家で洗えるドレス。」とチコちゃん。
最後に塚原愛アナから補足。
ボタンの付き方には諸説あって、
- 女性が馬に乗った時に風によってはだけないように
- 授乳しやすいように(右手でボタンを外しやすいように)
- 男性は剣を抜きやすいように(右ボタンは服に引っかかりにくい)
など。
ちなみにロケ終了後に阿佐ヶ谷姉妹の2人は阿佐ヶ谷のスーパーの割引品ゲットに間に合わずに、家の近所にある中華屋さんで2人でニラ玉定食を仲良く食べたという阿佐ヶ谷姉妹のほんわかエピソードがチコちゃんから語られたりw
大竹まこと「いるか?その情報。」
スポンサーリンクひだまりの縁側で・・・コーナー
いつものおたより紹介コーナーでは、
最近眠れないキョエちゃんなので、岡村さんの歴代彼女の数を数えながら寝てみるという試みw
キョエちゃん「1人目・・・ふんふん。2人目・・・ふんふんふん。3人目・・・はぁ~・・・。4人目・・・えぇっ!?・・・ときめかんわぁ~。」
気を取り直して今回のおたよりは、
子守歌で長渕剛さんの『素顔』を歌っているというもの。
岡村「キョエちゃんは長渕剛とか聴くんですか?好きですか?」
キョエちゃん「おぉ~おぉ~おぉ~♪ 志穂美悦子~♪」
それは長渕剛さんの奥様w
ちなみに以前、有線放送で羊の数を数えるプログラムがオンエアされているのを聴いた事があるという岡村さんだったりw
おたよりのあて先は、
〒150-8001 NHK 「チコちゃんに叱られる」係 宛て
※お名前/ご住所/ご連絡先(電話番号やメールアドレス)をご明記ください。名前のわきに「5さい」と書いてください。
番組公式ホームページ http://nhk.jp/chikochan
ですね。
キョエちゃん「あぁ~!眠れない・・・。5人目・・・ふんふんふん。6人目・・・なんじゃこりゃ~~!」
そんな終わり方w
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