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かつお節をごはんにかけるとなぜ踊る?8年越しの夢叶う!?チコちゃんに叱られる


20年12月11日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されたのは『かつお節はなぜ踊る?』という疑問。小学6年生が解き明かしたというこの謎を20歳になったご本人が解説し、さらに8年越しに研究が完成するという感動大作に。

※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。

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ゲスト出演者

【ゲスト】松嶋尚美、DAIGO

【VTRゲスト】なし

かつお節はなぜ踊る?

3問目の指名は、

この中で一番、お好み焼きを美味しく焼けるステキな大人ってだーれ?

岡村さんが解答者に。

チコちゃんの疑問は、

なんでかつお節は踊るの?

鉄板で熱せられて上昇気流が発生しているものの、ソースやマヨネーズによって下を固定されているのでゆらゆらするという答えの岡村さんですが、

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

というわけで、チコちゃんの答えは、

小学6年生が解明 水分の吸収と蒸発を繰り返しているから

そもそもかつお節はなぜ踊る?という疑問は学者たちの研究テーマに上がる事はなかったとか。

ところが、2012年にそこにスポットを当てたのが当時小学6年生だった山中莉藍さん。

夏休みの自由研究で「かつお節はなぜ踊るのか?」という研究に挑み見事に解明。

結果、全国小中学生の優秀な自由研究を集めたコンクールである第53回自然科学観察コンクールにおいて特別賞を受賞する事に。

解説はそんな山中莉藍さんご本人が登場。今や20歳。

これが実際の当時の自由研究。かつお節をごはんにかけるとなぜ踊る?小学6年生の自由研究 チコちゃんに叱られる

小学6年生が手がけたとは思えないほどの完成度。

まずその研究は「どんな料理にかつお節をかけると踊るのか?」という疑問からスタート。

結果、冷たい料理の上ではかつお節は全く動かず、熱い料理では盛大に踊るという違いが。

ここから導き出される仮説は「”温度”が深く関わっているのでは?」というものですね。

そこで続いて「かつお節に熱のみを加える」という実験を行う事に。

温めたフライパンに目の細かい金網を敷いて、その上にかつお節をのせてみると・・・かつお節は動きません。

つまりこれは「かつお節が踊るには熱の他に“何らかの条件”がある」という事。

お次は水の入ったフライパンを加熱して、その上にかつお節を置いてみる事に。

すると湯気と共に一斉に踊り出すかつお節。

ここから導き出されるのは「かつお節が踊るには熱と水分=“湯気”が必要である」という事ですね。

そこでお次は「かつお節に湯気が当たった時にどんな変化が起きているのか」を顕微鏡で観察。

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乾燥状態と水分を含んだ状態の2つに分けて観察してみると、

かつお節が水分を含むと細胞が大きく膨らむという事を発見。

しかも、この変化は急激に起き、そのサイズはおよそ1.3倍から1.5倍に。

この事から、かつお節は熱い食べ物にかけると、湯気の水分を吸収して乾燥していた細胞が元に戻ろうとして膨らむという事象。

この細胞の復元力がかつお節を躍らせる原動力になっているというのが山中莉藍さんの結論。

しか、この研究はまだ終わりません。

ポイントは水分を吸収したかつお節がその後どうなるのか?という経過。

そこで、水分を吸収し続けたらやがて限界まで水分を吸収し切ったかつお節の動きは止まるハズという仮説を元に、

湯気を与え続けてみる実験に。

すると15分が経ってもかつお節はずっと踊り続けるばかり。

続いては、温度の違うお好み焼きを2つ作り、かつお節の動きを比較。

するとお好み焼き表面の温度が80℃の場合はかつお節は激しく動き、50℃の方はかつお節は穏やかな動きに。

つまり高温の方が激しく踊るというわけですね。

ここから、かつお節はお好み焼きの湯気から水分を吸収し、細胞が膨張して動くのと同時に、お好み焼きの熱によってその水分が蒸発し、再度縮むという事が繰り返し起きているという事を解明。

以上、かつお節が湯気によって水分の吸収と蒸発を繰り返した結果が踊るというわけですね。

この仮説と検証の理路整然とした美しいプロセス。

ところが、山中莉藍先生はやり残した仕事が一つあるそうで、

それが、細胞自体が膨らむ様子を実際に観察できていないという心残り。

ここを欠いていてはこの自由研究はまだ未完成のままという忸怩たる思いがあるようです。ご立派。

というわけで、東京工科大学の阿部周司先生の監修の元、実際に観察してみる事に。

まずはプレパラートにかつお節を貼って細胞の乾燥状態を確認。

そこに湯気をチューブを通してかつお節に当てて膨張していく様子を確認しますが、蒸気が顕微鏡のレンズを曇らせてしまって失敗。

そこでメガネの曇り止め剤をレンズに塗って再度実験。

するとかつお節の細胞の変化が急激すぎて、顕微鏡のピントが合わないというトラブル発生。

細胞の動きに合わせてピントを細かく合わせ続けるという技術が要求されるようですね。

かつお節がどう動くのかは分からないので至難の業。

そして実験開始から4時間が経つ頃、遂に細胞がダイナミックに動く様子を捉える事に成功。

8年越しの積年の思いが遂に。

こうして小学6年生の夏休みの自由研究が完成。

そんな山中莉藍さんは現在、医療福祉の進路を選択されているそうで食品関係ではないというオチw

ということでコチラが結論。

かつお節が踊るのは水分の吸収と蒸発を繰り返しているから

でした。

気持ちがゆらゆら揺れるのはどんな時?という問いかけには「今、筒香か桑田とのご飯かですごく揺れてんの。筒香は遠くへ行っちゃったし。桑田~!ご飯連れてって~!」とチコちゃんw

※同放送回のその他の疑問はコチラ

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