NHKあさイチ 女性の薄毛の原因と対策 薄毛治療&食べ物や薄毛専門美容院の髪型テクニック
21年6月23日放送のNHK「あさイチ 人には言えない 女性の薄毛 経験者から学ぶ克服のツボ」では女性の薄毛を総特集。意外と知らない毛髪ケアの新常識や食べ物と薄毛の関係性、さらに薄毛専門美容室が教える薄毛隠しに効果的な髪型セットテクニックやおすすめの髪型、ウィッグの活用法など。
スポンサーリンク女性の薄毛の原因
番組に寄せられた薄毛に関するお悩みは例えば、
- 頭がペタンコなのが嫌
- 同世代のより老けて見える
- 外出コーデが髪型で決まらない
- 朝、枕に抜け毛が沢山…
- 人の視線が気になる
- どこからが「薄毛」なの?
- 髪の毛は増やせるの?
- 薄毛治療は何科?費用は?
- 白髪染めやパーマはしてもいいの?
- 更年期は関係する?
- 紫外線は薄毛に影響ある?
- ワカメは髪にいい?
などなど。
一般的に女性の薄毛は頭頂部を中心に分け目が広がるようにして全体的に髪のボリュームが落ちていくそうですが、
そもそも女性の薄毛に関してはまだ研究が始まったばかりの状態で、原因や症状も多様で個人差もあるので難しい問題と語るのは頭髪治療の専門家である佐藤明男医師。
今指摘されている女性の薄毛の主な原因としては、
- ホルモンバランスの乱れ(更年期、産後など)
- 加齢
- 病気(円形脱毛症、甲状腺の病気など)
- 薬の副作用(抗がん剤治療など)
- 不規則な生活習慣
- 誤ったヘアケア
この中で最も多いと言われているのがホルモンバランスの乱れで代表的なのが更年期。
更年期に差し掛かると女性ホルモンの分泌量が下がるせいで男性ホルモンの作用を強く受けてしまうように変化。
本来太くなるはずの毛が細くなってしまい髪全体が薄く見えるように。
頭髪の直径は15歳頃が最大でそこから徐々に細くなっていくのが普通なので、加齢によって薄毛が気になるのというは自然な事ではありますが、こういった加齢や上記のホルモンバランスの乱れで起こる薄毛については対策がかなり限られているというのが現状。
それでもヘアケアに気を配る事で薄毛が気にならなくなったり、薄毛が進むのを遅らせる事は可能と佐藤医師。
スポンサーリンク正しいヘアケアは?
【紫外線】
まずヘアケアの基本として挙げられるのが紫外線対策。
これに関して佐藤医師は、
「1日1時間ぐらいであれば紫外線の影響はあまり考えなくても大丈夫」との事。
長い時間太陽の下にいるようであれば帽子やスプレータイプの日焼け止めなどを使って上手く対策する必要があるようですね。
【髪の結び方】
強い力で反復して引っ張ると髪は抜けていってしまい、同じ箇所で繰り返していると毛根の幹細胞が傷ついてだんだんと生えなくなってしまうとの事。
ポニーテールなどできっちり引っ張って結んでいる方は要注意。生え際がどんどん後退して行く原因に。
【薄毛と食べ物】
ワカメが薄毛対策に効くというのは迷信。
髪の毛の主な成分はたんぱく質なので結局の所はバランスの良い食事を心がけるのが一番の対策。
【薄毛は遺伝する?】
佐藤医師によると女性の薄毛の大方の原因は「遺伝する」と考えられているとの事。
【子どもの薄毛】
小児期の局所的な薄毛は円形脱毛症と抜毛症の2つを考慮すべきで、医療機関を受診する場合は皮膚科の脱毛症専門医に診てもらうのが最も良いとの事。
【発毛剤(育毛剤)の効果は?】
女性向けの薄毛治療に使える医薬品としてはミノキシジル配合の発毛剤(女性向けの濃度1%)。
更年期などのホルモンバランスの乱れが原因の薄毛に効果があると厚労省の承認を受けている外用薬。
効果があるかどうかについてはかなり個人差があり、薬の使用は継続的に行うのがポイント。効果が出たとしても薬をストップしてしまうとまた元通りになってしまうとか。
未成年、妊娠中、授乳中は使用しないのがルールで、血圧の治療中、心臓・甲状腺機能に障害がある人については医師や薬剤師に要相談というのが注意点。
男性用の同タイプの製品の方が効果が高いと思いがちですが、濃度の関係で副作用が起きやすいので女性用に作られているものを使うのが原則と佐藤医師。
【シャンプー】
皮膚から皮脂をしっかり洗い流すと確かにスッキリして髪にも良さそうですが、実は皮脂を綺麗に取り去ってしまうと頭皮がさらに皮脂を出そうとコントロールして余計にオイリーになってしまうので要注意。
正しいシャンプー方法の基本は、
- 38℃ぐらいのぬるま湯
- よく泡立ててから髪に乗せる
- 髪を引っ張らない
洗い過ぎは禁物なので指を立てずに指の腹を使って優しく30秒ほどが目安。
洗う方向は下の方から頭頂部に向かって上がって行くように洗うのがおすすめ。
そうすれば髪を引っ張るリスクが下がるとの事。
髪が長いロングヘアーの人は洗っている最中に指が引っかかってしまう事もあるので、引っかかったら力をかけないように一旦指を抜いて、その地点からまた改めて洗っていくように。
【ドライヤー】
頭皮を熱で熱して軽いやけどのような状態を引き起こせば、髪の毛を作る幹細胞がダメージを受けて薄毛になる可能性があるので温風で乾かす時は20cm以上離すのがルール。
ある程度乾いた後は冷風に切り替えて頭皮へのダメージを抑える工夫も。
【カラーリング&パーマ】
白髪染めやカラーリングなどの毛染めは直接的には薄毛の原因にはならないものの、薬剤を付けている時間が長かったり、染め直すサイクルが早かったりすると頭皮に炎症が起こるので要注意。
必ず使用法を守って使うのが鉄則で、かぶれたりかゆみが出たりといったアレルギー反応があればすぐにストップ。
市販のカラーリング剤は髪の毛が太い人にも対応するように作られている物が多いので、市販されている頭皮専用の保護オイルなども一緒に使うのが良いそう。美容室でやってもらう場合は相談すると良さそうですね。
カラーリングをする場合は明るい髪色の方が地肌が目立ちにくくなるのがおすすめとの事。
一方、パーマをかけて髪の毛を立ち上げてボリュームを多く見せるのは有効なのでこちらもおすすめ。
薄毛専門美容院のテクニック
髪が薄くなってしまっても工夫次第では色んな髪型を楽しめるそうで、
薄毛に悩む女性の為の専門美容院TELAS(テラス)が教えてくれる簡単なテクニックは、
- 根元を立ち上がらせる
- 目の行き場を散らす
- 分け目を消す
- 髪型キープ
の4つ。
【根元を立ち上がらせる】
分け目が出来た状態で髪の毛を乾かしてしまうと絶対に分け目が目立ってしまうのでNG。
その為にドライヤーをかける際には「分け目を軽く揺らしながら乾かす」のがポイント。
前から手を入れて根元を優しく揺らすように乾かす基本テクニック。
指にドライヤーの風を当てるイメージ。※温風の場合はドライヤーを離す
スポンサーリンクそして髪に熱が残っているうちにボリュームが欲しい部分の根元にカーラー(面ファスナー付き)を巻きつけていきます。
カーラーをして5分ほど待てば根元がしっかり立ち上がって準備完了。
【目の行き場を散らす】
何もしないストレートの髪型の場合は他に特徴が無い髪形なので、
どうしても分け目に視線がいきがち。
その為に毛先をヘアアイロンを使って内巻き、外巻きを織り交ぜてアクセントをつけるように工夫。
【分け目を消す】
分け目で髪を分けた時に髪が少ない方にクシを差し入れて、そのまま髪の多い方へ、最後にまた髪が少ない方の髪を取ってジグザグと動かすのがコツ。
【髪型キープ】
髪型キープの仕方はスプレータイプ(ハード)のスタイリング剤で。
スプレータイプは液体が出るので使い方を間違えると一気に髪の毛がボリュームダウンしてしまい要注意。
ポイントは「手を最大限伸ばして出来る限り離した状態で2周ほどかける」事。
広がった霧状のスプレーをまんべんなくまぶすイメージ。
ピンポイントでスプレーを狙おうと近くから噴射すると髪がペタッとするので絶対NG。
また「濡れ髪の状態でスプレーを使う※軽くタオルドライした後のビシャビシャのタイミングでOK」というのもボリュームアップのテクニックの一つ。
ドライヤーで乾かす前にスタイリング剤を行き渡らせておくとボリュームアップの下地が出来上がるとの事。
この濡れ髪スプレーは帽子などを被った際に髪の毛がペチャンコになりにくくする効果もあるので是非覚えておきたいテクニック。
全てのテクニックを使って完成した髪型がコチラ。差は歴然ですよね。
【クセ毛の場合】
髪が細い、柔らかい、クセ毛といった人の場合は、
解消しようとストレートパーマをかけるのは逆におすすめ出来ないというのがプロの意見。
その場合はクセのある毛を活かすように後ろにまとめるような髪型ポンパドールのスタイリングで頭頂部にボリュームを出すのがおすすめだそう。
スポンサーリンクウィッグの選び方
ウィッグは美容室で相談する事も出来るそうで、
美容師さんにカウンセリングを受ける事で自分の理想的なウィッグを探せるという点は嬉しい所。
流れとしては、
- 頭の形チェック
- 希望を伝える
- (数日後に)取り寄せたウィッグをいくつか試着
- 地毛になじみやすいようにカット
- 着け方、セットの仕方のレクチャー
画像で使用しているウィッグは人毛100%の既製品で価格はおよそ10万円(カット料金込み)。
大体3年~5年ぐらいの耐用年数があるそう。
普段の保管方法は台に置いておくだけでOKで、お手入れはクシでといたり、汗ジミが気になる場合も軽く拭くだけと簡単。
しっかり洗う時はシャンプーを溶かしたぬるま湯に軽く通してゆすぎ、仕上げにトリートメントをして、タオルドライやドライヤーで乾かしてOK。毎日洗う必要は無く、気になった時だけ洗う形。
引っ張っても取れる事はほぼ無く、ズレたり、風で飛んだりといった心配も無いとの事。
ヘアファンデーションといった薄毛隠しのアイテムなどで地肌を手軽に隠すという事も。
以上、NHKあさイチの女性の薄毛特集についてのまとめでした。
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