仰天ニュース 大食い女子のお腹を食後に医学的徹底検査 なぜ太らない?理由は褐色脂肪
21年12月7日放送の日テレ系「ザ!世界仰天ニュース 大食いで太らない女子徹底検査 腹が出ない胃の謎」では大食い女子の食後のお腹を医学的に徹底検査し、なぜ太らないのか?その理由を検証。CTスキャンやサーモグラフィを使って医師が検査してみるとその特異体質が明らかに。
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実験に協力してくれるのは大食い女子の白石陽菜さん。
爆食いをしても食後にお腹があまり出ないという特異体質を持っているようで、そんな彼女を徹底解剖する事に。
しゃぶしゃぶ、天ぷら、肉寿司、プリンと約3kgの食事をすっきり完食。
全体的に膨れていますが、お腹だけが極端に出ているというわけではないですよね。
当然撮影中は一度もトイレに入っていないので食べた分だけすぐに出しているわけではないとの事。
となると食べたものは一体どこに行っているのか?専門家としておおたけ消化器内科クリニックの大竹真一郎先生に協力してもらって医学的に検査。
食後1時間30分が経っていますがCT検査で体の内部を撮影してみると、
食後は胃のサイズが超巨大化している事が判明。
普通ならここまで食べ物が入ってしまうととっくにトイレに行きたくなるのが普通ですが、彼女の場合は特にその兆候は無し。
大竹先生「胃にこれだけ入っているんだから本来はお腹が前に出るんですけど、横に広がっていたらそれほど目立たない。」
大竹先生の見解によると食後に胃が前後に伸びるとお腹が出っ張ってしまうのが、彼女の身体は胃が左右に広がるように出来ているからお腹が出ないという解説。
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続いて検証に協力してもらったのは順天堂大学医学部の清水逸平先生。
たくさん食べても太らない方法を研究している先生なのでこの分野の専門家。
清水先生「脂肪はいろんなタイプがあるんですけど、白色脂肪と褐色脂肪があって、褐色脂肪は熱を産生する器官なんですが、食べても食べても太りにくい人は褐色脂肪が活性化しているからなんではないかなと。」
コチラは痩せている人と太っている人の褐色脂肪細胞の分布をCTスキャンで比較した画像。
黒く見えるのが褐色脂肪細胞ですが、肥満の人ではその働きが弱まっているのが見て取れます。
この褐色脂肪の機能状態というのは機器によって検査する事が可能だそうで、
10分間手を冷水に浸す前後で鎖骨付近の体温が上がるかどうか?をサーモグラフィで測定するだけで検査完了。
褐色脂肪は寒冷刺激で活発になって熱を発する性質があるので、冷水に浸した後に鎖骨付近が熱を持っているようであればその人は「褐色脂肪細胞を多く持っている人=太りにくい人」という意味ですね。
例えばこんな具合に赤や黄色の部分が増えていれば褐色脂肪細胞の働きが活発になっているという意味。
という事はつまり大食い女子の白石陽菜さんは褐色脂肪細胞を多く持っていて太りにくいはずという事でいざ検査へ。
首や鎖骨付近が赤や黄色に変化していますよね。
それどころかアゴや肩など広い範囲で熱を発しているのが分かります。
さらに清水先生は「寒冷刺激をする前から首の周りが赤かった」という特徴も注目すべきとの事。
つまりこれは元々代謝が良い人という意味で、何もしなくてもどんどん脂肪が燃えていってしまう人というわけですね。
ちなみに白石陽菜さんは胃の中に長時間食べ物が溜まっている状態が続くので、毎日大食いをするというわけではなく、大食いのペースはせいぜい週一回ほど。その他の日は静かに過ごしているのでこれまた特徴的な食事サイクルを持っている人という意味でも。
また、痩せている人からといって必ずしも褐色脂肪細胞の働きが良いというわけでもなく、
痩せていてもこんな具合にほとんど変化が起きない人もいて、実は褐色脂肪細胞の働きが弱くなっていて太りやすい体質を持っていたりするケースも。
番組ではこの褐色脂肪細胞はひょっとすると遺伝するのかも?なんて仮説も取り上げられたり、
弱った褐色脂肪細胞の働きを取り戻すには、
- カプサイシン
- 緑茶
- ポリフェノール
- 青魚
などを摂取したり、
運動による刺激(特に肩周りへの刺激)、特に運動では水泳でその活性化がさらにアップする可能性も指摘されていたり。
以上「ザ!世界仰天ニュース」から大食い女子の体を医学的に検査したその結果についてでした。