news23 イチローインタビューと高校野球指導の名言 国学院久我山編まとめ
22年1月10日のTBS系「news23」ではイチロー独占インタビュー企画の第1弾が放送されましたがテーマは高校野球指導について。という事で国学院久我山を指導した際にイチローが発した名言や指導内容についてまとめてご紹介。イチローが高校野球を指導するのは一体なぜなのか、その疑問の答えは?
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国学院久我山
高校生を指導する理由について問われると、
「だってあんなに喜んでくれるんですよ?でキラキラしててさぁ、それがやがてギラギラするようになった時にどうなるかはまた、楽しみなんだけどね。」
「あんだけ純粋に喜んでくれたら、そりゃ応えたくなるよね。僕純粋だから。笑。野球に対してね。」
「でも一緒にやる事が大事。何よりも。それはよく分かったので。どうしたって”趣味は野球”っぽくなるよね。」
「『何やってんすか?』って聞かれた時に『あっ野球やってるわ。』って最近よく思うんですよ。」
「野球ハマってるっていう、変な感じだけどね。」
2021年11月29日にイチローが訪ねたのは国学院久我山。
「何が出来るか出来ないか分かんないんだけど、一緒に練習しましょう。そんなスタンスです。よろしくお願いします。」
まずは練習の雰囲気を掴むためにイチローは高校生に混ざって守備練習。
部員に声をかけるイチローは「声は張って行きたいね。」と一言。
「さぁこーい!」と大声を出す学生には「そうそう!」と声をかけ、少しでも声量が足らないと「ちっちゃいな!声が!」とすぐにダメ出し。
自身の練習順番がやって来ると大声で気合の一言。
現役さながらに捕球から力強くサードに返球したり、バックホームしたりと全力。
投げる際にも声を出しているようですが、守備練習開始から15分経った頃には短時間で14回も送球を繰り返したことでさすがのイチローも苦悶の表情でグラウンドに倒れ込むことに。
「めっちゃ投げるな久我山…笑。めっちゃキツイって!ちょっと監督鬼やな。鬼!」
でも楽しそうな表情。
今日の練習の強度としては「甘め」という事を部員から聞き、さらに尾崎監督からは「久我山ではダッシュバックになっているので、ダッシュで戻らないともう一本になっちゃうんですけど…」と言われると、
短時間で強度の高い練習を集中して行う国学院久我山は文武両道を高いレベルで実践している事もあって東京都トップクラスの学力も誇っていて、野球部の練習時間は平日3時間。曜日によってはグラウンドをサッカー部と共有する事も。
練習参加した感想については、
「都会の進学校っていう雰囲気でしたね。人工芝だし、ゲームはあそこでは出来ないですよね。『いやぁこれでどうやって東京都を勝ち抜くんだろう…?』って思いました。」
スポンサーリンク野球を考える
「結果が出ない時に自分は悩んで考えてしまうんです。」という部員からの質問には、
「久我山の選手は頭いいから考えるでしょ。やっぱり。笑。考えていいのよ!それをどう超えていくかだけど、苦しいから開き直れっていうのは僕はすごい嫌いで。」
「やっぱ考えて欲しいんだよね。野球は本来考えるスポーツ競技だからね。考えて苦しんだうえで結果を出すしか前に進めないと思うから。それはそれで良いと思う。苦しんで良いと思う。」
さらにバッティング練習直後にキャッチャーからは鋭い指摘があり「見逃したなというタイミングでバットが出てくるイメージだったんで。」と問われると、
「すごーい!そんな事もう分かったの?」「見逃すと思ったらバットが出てくる。それは僕が目指している所。キャッチャーがそう感じるのは僕はすごく嬉しい。」
「ここでキープ出来て、見逃すかな?と思ったらポーンって(スイング)。」
“考えて”練習をしている国学院久我山の姿勢に対して感想は、
「とにかく考えてますよね。練習一つから、どうやったら効果が生まれるのか。だから”無駄な事が出来ないという危険”はあるんですよ。」
「合理的に練習も進めていく。しょうがないですよね。時間が無いんだから。当然なんですけど。でも無駄な事から学ぶ事って多いんで、それが出来ないのが…かわいそうでもあるけども。でもしょうがないんで。それは。」
「無駄な事は出来るだけやった方がいいんですよ。じゃないと合理的になれないでしょ?頭で理解してるだけのケースって今多いと思うんですけど、それは危険だと思いますね。本来は。」
確かに超一流選手になると練習中にちょっと遊びを入れるというか、普段はやらない体の使い方をしてみたりして一見無駄な事をしているように見て取れる場面もありますよね。
「整備された状態でどうやってミスを誘発するか?っていう考え方。甲子園は特にきっちり整備されているのでミスはなかなか起こりにくい。そういうプレーを入れていくと相手は嫌がると思うね。『あっ久我山はやっぱちょっと違うな。』と。頭使った野球するなって印象がそのワンプレーで植えつけられるんですよ。相手はそれだけで怖いと思う。」
「力に明らかに差があれば考えなく経ってその勝負は勝てる。けど力の差がそれほどでも無い、もしくは対等であるなら(考えるのは)当然ですよね。一発勝負、一回も負けられないですからね高校野球は。それでそんな偶然は続かないです。」
スポンサーリンク2日間の指導を終えて
指導を終えて感じたのは、
「頭が良い。飲み込み早いし、すぐ取り組む姿勢も持ってるし、これは制限があるから彼らの特徴が生きているような気がしますね。」
「何かDNAを受け継いでくれるんじゃないかっていうかね、考え方とか取り組む姿勢とか。それって何かこれからも続いてくれるかもしれないっていう期待感はありますね。」
以上「news23」よりイチローインタビュー&国学院久我山へ贈った名言や指導内容についてまとめでした。