地球に空気があるのはなぜ?チコちゃん
22年11月4日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の2問目は『なぜ地球には空気がある?』という問題という事で番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】土屋アンナ、濱口優
【VTRゲスト】ハラミちゃん
なぜ地球には空気がある?
2問目の出題は、
なんで地球には空気があるの?
植物が二酸化炭素を吸って酸素を出すからという答えの濱口さんですが、同時に宇宙で息が吸えないのは「無重力」だからというキーワードを言っていたので正解扱いで、
チコちゃん「つまんねーヤツだなぁ。」
という事でチコちゃんの答えは、
地球に重力があるから
解説はカブリ数物連携宇宙研究機構の大栗博司機構長。
そもそも重力とは非常に簡単に言ってしまうと「引っ張る力」の事。
つまり重力に引きつけられて地球の周りに空気が溜まるというのがシンプルな答え。
ちなみに「空気は地球にしかない」という認識は誤りで太陽系だと火星にも空気が存在。
といっても地球の空気とは大きく異なっていて、火星の空気はその大部分が二酸化炭素。
そして重力は空気を引きつける以外にも星の成り立ちにも関係していて、
宇宙空間にはガスやとても小さなチリなどがふわふわと漂っていますが、これらの物質がお互いの重力で引き合って岩石などの塊になるとより強い重力が発生。
スポンサーリンクこうなるとこの重力によって集まったガスや岩石の中に含まれていた気体が星の周りの空気の層に。
という事は地球に酸素があるのはこの時集まって来たガスが酸素だったからというわけではなく、
生まれたばかりの地球の空気の構成はというと、地球誕生から約6億年経った頃の地球の空気は二酸化炭素・メタンガス・水蒸気などがその主成分。
ここから空に漂う水蒸気が雨となって長い長い間降り続いた結果、海が出来上がり、そこに酸素が無くても生きていけるバクテリアなどの微生物が誕生。
このバクテリアが二酸化炭素を取り込んで酸素を出す光合成をする事でやっと酸素が誕生。
つまり酸素と空気は別物なのでその誕生メカニズムについては分けて考える必要があるという事で、濱口さんの答えはかなり核心を突いた答えだったわけですね。
ちなみに宇宙空間は空気も何も無いいわば空っぽな空間=真空状態と考えている人がいたらそれは誤り。
先ほども述べた通り、宇宙空間には僅かにガスやチリなどが漂っていて、さらには私たちが現状で把握できている宇宙というのは全宇宙のほんの5%ほどとごくごく限られていて、残りの95%は何なのか?は全くの謎。
この分かっていない95%はダークマター(暗黒物質)、ダークエネルギー(暗黒エネルギー)で満たされているという考え方で、
星や銀河の動きを調べる中で私たちがまだ知らない「何らかの重力」の影響がないと説明できない事象があるので、謎の物質やエネルギーがあるはずと考えるのが自然で、このダークマターやダークエネルギーはこの地球にも存在。
1秒間に10億個ものダークマターが私たちの体を通り抜けているとも言われていて、この謎が解けると宇宙の始まりやこれから宇宙がどうなるのか?がより分かるようになるかもしれませんが、そんな時代が来るのはいつになる事やら。
という事でコチラが結論。
地球に重力があるのは重力があるから
でした。
2問目は以上。
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから